- Shyuichi Nakamura

- Jul 12, 2023
情報は力まかせでは動きません。
情報は軽微なものです。あってないようなものです。
しかし、様々なものに影響を与えます。
単純に関節を動かしてどうとか、筋肉が緊張しているというような情報だけではありません。
季節の影響もあります。
人と人との情報もあります。
気圧もあります。
物からの影響もあります。
そういう影響を考慮して治療をしているのかどうかによって情報量が決まります。
だからこそ一つの刺激で変化の大きさが違うのです。
鍼灸の古典には、五運六気という季節の影響によって身体が変化していることを書いた書物もあります。
季節の影響があるのであれば、太陽系の影響も銀河の影響も受けるのでは?
と考えられます。
そういう思いから天体望遠鏡を買って、星を観察しにいったこともあります。
冬の空は綺麗で大気の状態も良いのですが、極端に寒いのが嫌いな私には我慢できませんでした。(笑)
星座の写真や銀河の写真を見て身体とどう関係があるかも調べてみたことがあります。
様々なことを考えて身体と対応させてみました。
身体は、そういう情報に敏感に反射します。
本当に面白いです。
やっぱり身体は情報で成り立っていると確認できます。
物理的な刺激ではありません。
しかし、身体は変化します。
どれだけ不思議だと言われても事実なので仕方がありません。
もちろん、それも一つの要素です。
物理的にしか動かないものもあります。
ただ、その奥には情報が隠されている。いきなり物理的変化があるのは、怪我や事故によるものだけなのではないかと思います。
- Shyuichi Nakamura

- Jul 11, 2023
高齢者で膝が痛くて歩けないという方も多いかもわかりません。
それでも意外にも家庭菜園をして野菜をとっていたりするのは驚かされます。
徐々に歩けなくなってきたからということで来院される方もあります。
膝は確かに変形しているので痛みはあってもおかしくありません。
そういう時に気をつけて欲しいのが転倒です。
ちょっと良くなってきたと思って転倒して、痛みが再発というパターンも案外あります。
そういう場合、よく観察してみると膝の腫れより下腿部の緊張の方が強い場合があります。
足も腫れるし、下腿部全体がパンパンになっていたりします。
このような場合、本人はきちんと歩いてるつもりでも、正しく筋肉を使っていないということが言えます。つまり、余計な筋肉を使っているということです。もちろんそれは無意識です。
そうなると足は身体の中心より外側にして歩こうとしてしまいます。
なぜなのか?
それは痛みから逃れようとするからなのですが、痛いのが記憶となって、そこから逃れようとする結果です。
坐位なら体重がかからないので痛みがない状態なので、足首を外反する(足の裏が外に見えるように足首を動かす)となぜか痛みがひいて、足の腫れがなくなってくることがあります。
この時に足の位置と膝の位置に注意する必要はありますが、やってみるととても難しいのがわかります。
痛いから痛み止め、腫れたから手術というのではなく、動かせるところを動かしていくことで、今より、より良い状態を作ることが可能になってきます。
もちろん、本人のやる気も必要です。
最近は、膝の置換術が良くなったので人工関節を入れるという手段がありますが、やっぱり人工物を身体に入れるのは抵抗があるという方は多いと思います。
それは、やるべきことをやってから最終手段で良いと思うので、やってみる価値はあります。
何を意識して何を意識しないか?
意識する材料がないと意識できません。
冷えについて意識してもらったところ、先入観ではなく心地よさを感じてもらったということです。
意識する材料は知識であり記憶です。
感じ取ったものを記憶する行為をエピソード記憶といいます。
意識の重要な役割はエピソード記憶を行うことです。
このエピソード記憶は感覚とつながっています。
------------------------------------------------------
大阪支部政木です。
治療院で教えて頂いたことを実践することでずいぶんと自分の健康度は上がりました。
いつもの生活にちょっとした工夫をすることで、今まで感じてなかった意外な不調に気づけたのは、とても面白かったです。
そういった行為を通して自分の「意識」と「無意識」に気づいてもこれました。
「体の情報で認識できているのはごく一部だけ」
「体には感じに行かないと感じれない情報がある」
初期の頃は、とにかく自分自身に意識的になるように、と教わりました。
今ではその理由がよくわかりますが、人を見るのには、自分自身のことも感じていかないといけないのか!
と思ったのを覚えています。
体の情報は、全部意識はできません。
殆どは自動的に制御されており、無意識の中で行われるようになっています。
もちろん意識すればある程度の情報は拾えますが、通常意識は身体の外に向いてしまっています。
そのため、どうしても自分の体のことを勘違いしてしまうのですが、その勘違いを知るために不調、不快感、病気があるのだと思います。
学生の夏休み。御薗治療院で夏の代表的な勘違いに体の「冷え」があると教わりました。
こんな暑い時期に冷えている? と、とにかく驚きましたが、
言われた通り、ズボン下!を履き、温かいもので水分補給をしてみました。
最初は先入観で不快に感じましたが、よくよく冷静になると、体は心地よさを感じているのに気づいていったのを覚えています。
自分自身の主観、意識による勘違いに気づく瞬間でした。
体と自分の乖離に気づけた大きな一歩でした。
「暑さ」「寒さ」というのは何もしなくても感じますが、「冷え」は意識しないと分かりにくい感覚だと思います。
意識はクローズアップするということではないかと思います。
何を意識するかによって、拾う情報が変化するということだと思います。
今自分は何の情報を拾っているか。
自分自身を観察する。
これは治療の間、とても大切な意識です。
現在の治療に通じる、とても大事な体験をさせてもらったのを思い出します。


















