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小さく、ゆっくり綺麗で軽い運動を発見した時は身体が震えました。

ごく単純なことなのですが、今までの全ての現象がつながった瞬間でした。


それを実践し、実感してもらったと思います。

説明すれば一言です。

しかし、この運動の中には様々なことが記録されています。

それを引き出すことができるかどうかは、その人の感性と器量によります。

単純なことですが、様々な事を含んでいます。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

大阪支部政木です

中村先生から教えていただいたテーマに

「運動は小さくゆっくり、綺麗に」があります。

これは私にとって画期的な考え方でした。

「癖」は「無意識」に発生しています。

ほぼ自覚のないうちに体の動きを決定してしまっています。

病気になった時に「なぜ?」と、驚いてしまうのも、普段の癖を自覚していからだとも考えられます。

「癖」を変化させるには、「無意識」に近い運動が効果的だとも教わりました。

しかし、それを実践してみると、分かっていてもつい大きく刺激的な運動をしてしまいます。

「やった感」や「手応え」が欲しい。

強い運動のほうが体にとって漠然と効果があるように思ってしまう自分がいることにも気づかせてもらうことができました。


自分をみるということを徹底的に教わってきたのだと思います。

体には現状を維持しようとする「ホメオスターシス」という機能があります。

変化が起きても元に戻そうとする機能です。急激な変化を起こさないための安全装置としても働くものみたいですが、逆に悪い癖も元に戻してしまおうとする働きもあるみたいです。

ダイエットのリバウンドが身近な例です。

体にとって強くて大きな運動は、特別で急激な変化です。

体は受け入れずに反発して元に戻ろうとしてしまいます。

それでは結局体の癖は変化させることができずに余計な歪みをつくってしまったりします。

強い運動は弱い運動を兼ねるのではなく、それぞれ違った役割がある。

「小さく軽く、綺麗でゆっくり」

これこそが無意識のうちの「癖」を取るには最適だということも実感して分かってきたように思います。

頂いた色々なテーマを実践し、さらには体感、確認すると、日常がとても面白くなってきます。

現在、そのことに気づけたのは中村先生の身体に対する観察力があったからだと感謝しています。

これを治療に活かそうとする姿勢は他にない考えだと思います。


来週は東京セミナーが開催されます。

興味のある臨床家の方は是非参加し、その詳細を現場で感じ取ってみてください。

治療家が気づきにくいことを現象とともに理解することができると思います。

きっと目からウロコが飛び出しますよ。



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感情と関係のある脳神経の部位は、大きく分けて以下のようになります。

  1. 辺縁系(Limbic system): 常に感情的な刺激を処理している脳の部位で、主に海馬、扁桃体、海綿状の前頭葉、視床下部、帯状回などが含まれます。

  2. 前頭葉(Frontal lobe): 感情の制御や判断に関与する部位で、前頭前野や脳内傷害によって人格や社会的行動に影響を与えることが知られています。

  3. 下垂体(Pituitary gland): ホルモン分泌によって、感情や行動に影響を与えることが知られています。

  4. 手前頭前野(Anterior cingulate cortex): 感情の制御や、痛みの認知・制御、認知制御に関与しています。

  5. 帯状回(Gyrus cinguli): 感情や認知の調整、緊張やストレスの緩和に関与しています。

下垂体と筋肉や骨という話を以前、書きましたが、下垂体は感情とも関係します。

扁桃体も脳幹と連携し、感情と関係していますので、脳幹も感情と関係あります。


もちろん、感情は様々なものと無関係ではありません。

ドキッとしたら肩あがります。

筋肉とも関係があります。


関節とも関係があります。

当然、皮膚にも影響するはずです。


感情は脳だけで起こしている訳ではないことがよくわかります。

特によく起こるのが皮膚に感情が居着くことです。


なぜ、そうなるのかは全くわかりませんが、それによって痛みが出ているとしたら、皮膚に起こった何らかの感情を調整しないと効果がでないということです。


不思議な気がしますが、複数の要素が絡み合っているのが人です。

感情=脳ではありません。

つまり、脳に作用する薬を与えても効果は一定しかないということです。

他の要素があるのに、それを無視して物理的要素だけで問題を解決しようとしても無理だということです。

アインシュタインの脳を永久保存しても、アインシュタインは復元できません。


意識は限りなく強欲です。






自律神経系は、脳の機能と言われています。

自律神経を整えるとよく言われますが、自律神経とは何かを考え、その作用からどうすれば自律神経に作用するのかを考えてみました。


自律神経は、脳の視床下部、延髄、脊髄が大きく関係します。

体温を調整したり、呼吸を整えたり、心拍等とも関係しますが、これらは無意識です。

しかし、呼吸は意識的に行うことができます。それと体温調整も服を脱いだり着たりすることでも調整できます。

消化能力も食事でコントロールすることができるかもわかりません。

そう考えると無意識だと思っていたものも、これらを工夫することで変えられるのではないかという仮説がたてられます。

  1. 心臓:自律神経系は心臓の拍動を調節します。交感神経が活性化すると心拍数が増加し、副交感神経が活性化すると心拍数が減少します。

  2. 消化器系:自律神経系は消化器官の動きを制御し、食物の消化と吸収を助けます。また、副交感神経が活性化すると唾液や消化酵素の分泌が増えます。

  3. 呼吸器系:自律神経系は呼吸を調節します。交感神経が活性化すると呼吸速度が増え、副交感神経が活性化すると呼吸速度が減少します。

  4. 内分泌系:自律神経系はホルモンの分泌を調節します。例えば、視床下部は各種ホルモンの分泌を調節する視床下部-下垂体系を通じて、体全体のホルモンバランスを維持します。

  5. 免疫系:近年の研究では、自律神経系が免疫反応にも関与していることが示されています。

  6. 皮膚:自律神経系は皮膚の血流量を調節したり、汗腺からの汗の分泌を制御したりします。


自律神経の問題を抱えている女性の方に多いのが、あきらかに足を冷やしている方です。

足を温めるだけで体温調整ができる訳ですから自律神経の問題なら冷えに注意することで自律神経に良い影響が出るのではないかと思います。


皮膚も刺激すると自律神経を操作できるはずです。

強く刺激するのではなく弱く刺激することで、自律神経が整えられる可能性があります。

それと呼吸は直接影響する可能性があります。


これらは無意識に行っている自律神経の窓口になっているとも考えられます。

呼吸を整えれば精神的にも落ち着きます。

呼吸の仕方ではなく、呼吸に意識を向けることです。


呼吸に意識を向ければ、無意識に意識が近づきます。

あきらかにこれらは自律神経に影響を与えるはずです。


西洋医学は様々なヒントをくれますが、単なるヒントです。

それをどう解釈するかは術者次第です。

そんな術者が育たなければ意味がありません。



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