
Shyuichi Nakamura
- Mar 30
気分
気分が良い、悪いというのは主観です。 けれども、気分が良ければ、周囲にも良い影響を与えますし、気分が悪いと周囲にも悪い影響を与えてます。 主観が周囲に与える影響が大きいと言えます。少なからず気分という主観が周囲に与える影響というのは存在しています。 そして気分が悪いと姿勢にも影響します。形にも影響するのだと思います。 腰が痛かったり、どこかが痛いと歩き方にも影響しますので、待合いから診察室の椅子に座るまでの歩行はよく観察しています。 姿勢と気分は何らかの関係があるなぁ~といつも思いますが、なかなか本人は気づけません。 自分は気分が悪くないと思っていても、姿勢を正してみると呼吸が深くなって気分が良くなったりします。 しかし、無理やり姿勢を正そうとすると、逆に疲れるので気分が余計に悪くなります。 姿勢は頑張って正そうと思っても完璧に失敗します。 頑張って正そうとすると、なぜ失敗するのか? これは意外に理解されていない理由があると思います。 昨日の思いの話しにもつながります。

Shyuichi Nakamura
- Mar 29
思うだけ
運動で究極に頑張らない方法は「思う」だけです。 思うだけなら頑張る必要はないし、思うだけならどんなことだってできるはずです。 しかし、よく考えると、本当にどんなことでもできるのでしょうか? 思いだけで良いので空を飛んでみて下さい。もちろん飛行機に乗っているイメージではありません。 実際に自分の身体が空を飛ぶイメージをしてみるのです。 これがなかなかできません。 そう思うと人って経験や記憶に支配されていると思います。 経験したり見たことがあることは想像できますが、見たこともなく、経験もしていないことは思うことすらできません。 宇宙の果てをイメージしてと言われても絶対にできませんよね。誰も見たことないのですから想像のしようがありません。 思うことは記憶に支配されている事はわかりましたが、経験している事なら思うことは簡単なはずです。 しかし、これがなかなかの曲者で、経験したことも思うことさえできないことがあるのです。 足をあげる。 健常者なら誰でもできるはずですが、ゆっくりあげると思ったように動きません。 あれ? ってなるのです。 これはどんな動きをす

Shyuichi Nakamura
- Mar 28
発電
全く仕事とは無関係なことですが、発電の話です。 ゼーベック効果というのをご存じでしょうか? 電気を流すと、片側が高温、片側が低温になるペルチェ素子というのを使った冷温庫があります。 車載用の冷蔵庫などで利用されてきました。庫内にペルチェ素子が埋め込まれているクーラーボックスです。しかし、一般的なコンプレッサー式のクーラーとは違い、あまり低温になりにくいので実用的ではありませんでした。 構造は簡単で安価ですので、この効率を上げられれば優れた冷却システムになるのになぁ~と以前から思っていました。 実は、温度差のあるところなら発電するという逆の方法も考えられます。ただ、冷温庫と同じように発電効率が悪く実用化には至っていませんでした。 今回、パナソニックが、この原理を利用して、それをチューブにして太陽光発電の4倍の効率を達成したという話しです。 電気を生み出すというのは、色んな意味で現代の生活で欠かせないものです。 電気がなかったらスマホもPCも稼動しませんので情報を集めることもできなくなります。 情報はサーバに蓄積されていますが、電源が落ちれば、それを

Shyuichi Nakamura
- Mar 27
耳を温める
春の嵐も吹いたので、やっと暖かくなってきそうな雰囲気ですが、今年はなんか寒かったなぁ~ という実感があります。 去年は、この頃、咲き始めていたサクラも今年はまだみたいです。 こんな暖かくなってからの話題で申しわけないな~と思いますが、耳を温めると身体全体が温まるというのを今年は強く実感しました。 濱井先生が、「ロシア人曰く、なぜ日本人は寒いと言いながら帽子をかぶらないんだ?」という話しがあったと教えてもらいました。 確かに帽子をかぶると暖かくなるように思います。 そして、耳まである帽子をかぶると寒くても我慢できるというのを今年は体感しました。東洋医学的に言えば、耳は腎と言われています。その耳を温めると腰が温まるのかも? 腰が温まることで身体が冷えにくくなるのかもわかりません。 今年も正月の夜間参拝に行ったのですが、濱井先生に買ってもらった帽子をかぶって(耳まであるやつ)行きましたが、寒いどころか、暑くなって汗かいていたのには驚きました。 健康状態を保つ為の秘訣として、しっかり食べる、しっかり寝る、身体を冷やさない。 というのが原則だと思っています

Shyuichi Nakamura
- Mar 26
地道な調整
長期間、腰の痛みを訴えていたりすると、もう治らないのではないかと思い込んでしまったりすることがあると思います。 更に足のシビレや突っ張りが起こってきたりすると、精神的にも落ち込んでしまい、このまま治らないのではないかと思ってしまう人も多いのではないかと思います。 椅子に座っていることもできずに、痙攣を起こして何度か立ってしまうというような場合もあります。そういう方を見ているだけでも辛くなります。 このような場合、何を狙っていけば良いのかという冷静な意識と、早く良くなって欲しいという思いが交錯し、冷静さを保つのが難しくなります。 つまり、こちらのリズムが崩れやすくなります。そういう時こそ冷静さが必要になります。 なかなか痛みが取れなかったりするのを見ているのは非常に辛いものがあります。 家族なら毎日なので痛みで苦しんでいる姿を見ているのが辛いという感じになったりします。 そんな時に焦って色々やろうとしてしまうと失敗します。これは間違いなく失敗します。完全にリズムが崩れ、グルーブ感がなくなってしまうのです。 しかし、ひたすら基本的なことをやり続けてい

Shyuichi Nakamura
- Mar 25
リズム感
リズム感はとても大事と言うことでしたが、リズムのある仕事、リズムのない仕事というのはあきらかに違います。 食器を片付けるのもリズムです。リズムが崩れると落として割ったりしてしまいます。 両手で交互に食器を片付けるとリズム感がでやすくなります。そうすると同じ時間であっても疲れない。動きが止まらない感じにしつつも慎重に食器を片付ける。 片手で食器を持つと不安定になります。不安定だからこそ、慎重にリズムを作っていくと更にリズムかでます。 そのリズムが崩れると嫌な感じになります。難しいやり方は、失敗を繰り返さないと身についてこない。 治療も同じでリズム感があると疲れません。思考が途切れると効果も下がり、リズム感がなくなると効果も低下します。 ただ、リズムというのは、早ければ良い訳ではありません。 ゆっくりのリズム、速めのリズム、超速のリズム それぞれにリズムがあります。 途切れず一定であることなのだと思います。 これが非常に難しい。 その中でうねりを作ってグルーブ感を出すとなると更に難しくなってきます。 しかし、そのゾーンに入ると、自分がやっているのか誰

Shyuichi Nakamura
- Mar 24
動かないものが動く時
様々な刺激を受けても動かない。 緩まないことがあります。固まった状態で、全く動かせないというような感じです。 一般的には、更に強い刺激、長時間の刺激を行ってしまったりします。 単なる肩こりでも、そういうことがよくあります。固まった肩を動かすことができないのに、固まった関節や内臓を動かすことなんて不可能です。 今までと同じやり方では緩めることはできません。強い刺激がダメなら弱い刺激に変えてみる。 それは一つの大きな方法ですが、ただ弱いだけでは何の意味もありません。 何がどうなっているかよく分析して、それに対応するということが大事です。 動かないものがあるということは、何か動かせる方法があるはずです。 元々は動いていたはずですから動くはずです。もしそれができないなら、それは刺激の問題ではありません。刺激の大小でも質でもありません。 質を変えても動かない。刺激の強弱を変えても動きません。 そういう時、ただジッと観察していると動いてくる。 リズムが出てくると動いてくる。 リズムのある意識があると動いてくる時があります。 まるで術者と同調しているみたいです

Shyuichi Nakamura
- Mar 23
東洋医学の寒熱
気水血の話しや経絡の話しをかきましたが、寒熱も東洋医学ではよくでてきます。 「熱」があるなら必ず「寒」があるはずです。「熱」が主役になっていたとしても、「寒」がないと「熱」は成立しません。 だからこそ順番が大事なのだと思います。何を先にして、何を後にするのか? 骨折すると、当然ですが、骨折場所は「熱」の反応が強くなります。 「熱」が起こると必ずどこかは冷えます。骨折部だけに「熱」があるとしたら、血の全体量が変わることになるからです。 骨折箇所に血が集まりやすくなったら、必ず、どこかが冷えるはずです。 「寒」を温めるように調整することで、「熱」が下がりやすくなると考えられます。 その為には、何処に、どのぐらいの「熱」が発生し、「寒」をどれぐらい温めて平均化させるのが良いか? それを知っている必要があるのだと思います。 その人の血液の全体量は、急には変化しません。異常部位に血を投入し、できるだけ早く治そうとするので「熱」が発生する訳です。 この前の骨折の話しにも通じるものがあると思うのですが、骨折をしてもあまり休めすぎていると治りが遅くなるというのは

Shyuichi Nakamura
- Mar 22
東洋医学の気水血
なんども気水血については書いていますが、「水」の存在というのは大きいとつくづく思います。特に関節の問題の場合、必ず「水」の流れが異常となっています。しかし、この「水」の異常とは何でしょうか? 「水」の流れが滞っている場所があるなら、必ず、「水」の流れ悪い(虚)ところがあるはずです。もちろん「血」に関しても「気」に関しても同じです。 しかし、それはあまり言われません。 「水」の流れがお腹で停滞しているのであれば、どこかで「水」の流れが虚になっている部分がある訳です。それが左足だけに出ているというパターンを最近何度か見かけます。 それなら、虚である左足が主役になっているのか、お腹の実が主役になっているのかの優位診断が必要なはずです。 しかし、それには何も触れられません。 経脉でもそうなのですが、脉診をする時、十二正経の中で虚しているのは何経絡? という問いかけをすることはあっても、一つの経脉の中の虚実は何も語られません。 その経脉全部が虚だとすると、虚と対応して何経が実なのかも大事です。 しかし、その経脉の上流が実で、下流が虚と言うような表現はあまり

Shyuichi Nakamura
- Mar 21
思いと鼻
東洋医学では思いは胃と関係すると言われています。 しかし、身体の反応を診ると鼻に「思い」の反応がでていることもあります。 肺と思い? と東洋医学をやっている人なら思うはずです。 感情には怒喜思憂悲恐驚という7つの感情があり、それぞれの臓腑と関係があると言われています。 怒は肝、喜は心、思は脾、憂悲は肺、恐驚は腎 という対応関係だったと思います。この関係から言うと、思いは脾胃と関係する訳ですから、肺とは関係ありません。 しかし、鼻の奥には確かに思いの感情が滞っていました。 鼻に手をかざすと、肩や首、咽、胸の緊張がなくなるので、間違いないようです。 実は、この思いは、鼻には表面上でていますが、脾胃と関係しています。 それは鼻の調整を行うと、関連する症状がなくなります。 その後に背中から肋骨を触わると左側が緊張しています。それを調べると、やはり思いの反応なのです。つまり、最初は全然わからなかったものが鼻を調整することで奥から出てくるような感じです。 鼻の反応がなくならないと思いが胃にあるということです。 順番があるので、それを一つ一つなくしていかないと