
Shyuichi Nakamura
- Sep 30, 2022
呼吸
呼吸は意識的にも行えますし、無意識でも行えます。 無意識から意識、意識から無意識への橋渡しをしているようにも思います。 養老先生が言っていましたが、睡眠は意識が今、睡眠に入ったという瞬間を認識できない。 つまり意識は無意識と地続きだと言うことです。 意識は無意識の行動を後で気づくことができますが、瞬間的には気づくことができません。 しかし、それに気づかないと無意識は同じことを繰り返してしまいます。 ゆっくり綺麗に小さく一定に身体を動かそうとすると動きに注意深くなります。 動きの粗が見えてきます。 この動きをすることで、動きそのものの欠点が見えてきます。 小さい動きは、大きな動きの縮小された動きです。小さい動きをよく観察していれば、大きな動きやスピードのある動きがよくわかります。 呼吸もこれと同様のことが言えます。 吸気は努力が必要で、呼気は力を抜くと自然に排気します。 しかし、最大呼気は、力が入ります。 逆に最大吸気は、意外に力がいらないことに気づきます。 努力系は吸気のはじめと呼気の最後で、呼気のはじめと最大吸気はあまり力がいりません。 肩甲骨


Shyuichi Nakamura
- Sep 29, 2022
運動時になぜ呼吸をさせるのか?
身体を動かす時に、なぜ呼吸をさせるのか? ウェイトトレーニングをする時、呼吸をさせたりしますが、それはなぜ呼吸をする必要があるのですか? という質問にあまり正確に答えられない人が多いのではないかと思います。 過去の記事を読んでもらうとわかると思いますが、一つの理由として腕を使うような運動をする場合、呼吸をすることで内圧をあげられるからかもわかりません。 しかし、その詳細は明確ではありません。 例えば、完全な吸気で行う肩甲骨の動きと、完全な呼気で行う肩甲骨の動きは違いがあると思います。 呼気は肩甲骨の動きが小さく、吸気は肩甲骨の動きが大きくなるのがわかります。 このことからも力が出やすいのかもわかりません。 腕の運動をする場合、肩甲骨の状態がどうなっているかは大きいはずです。 完全呼気によって肩甲骨の動きを制限させた場合と完全吸気によって肩甲骨の動きに自由度を与えた場合とでは、腕の使い方が違うということです。 例えばベンチプレスをする場合、吸って腕の力を出すより、吐く、叉は息を止めた方が力が出やすい感覚があると思います。 だから呼吸をさせるのか?

Shyuichi Nakamura
- Sep 28, 2022
股関節と膝
昨日の続きですが、膝の位置は立つ為には非常に重要です。 転倒して膝を痛めた。 その前に通風の痛みがあり、痛風の足の痛みはなくなったけど、転倒して捻った膝の痛みが治らない。 膝が曲がらない伸びない。 何をしていても痛む という状態でした。 膝を触診してみれば膝の内側が腫れているのがわかります。 脛骨の上部の内側から膝蓋骨の内側が腫れています。 膝から足首を見てみると、通常の状態で座っているはずなのに足関節は外旋した状態になっています。 つまり、まっすぐ座れないし、立てない。。 膝が腫れているからではありません。 この姿勢だから膝の痛みが治らない。 姿勢が悪いというより、膝関節は外側に捻れる力がかかり続けているということです。 当然ですが、足首も腫れています。 これも通風によって腫れているのではありません。 脛骨内側は、かなり圧痛があり、外果の後側、内果の前側、足背や踵骨内側にも圧痛があります。 股関節の前側の緊張は当然あります。 これがあることで、膝が伸びないし、腰を立てることができないので、股関節の前側や恥骨、仙骨にも問題が異常になっています。

Shyuichi Nakamura
- Sep 27, 2022
肩甲骨と腸骨
肩甲骨と腸骨には共通点があります。 腸骨は仙骨に対してくっついている骨です。 違いは、腸骨に対してくっついているので、ほぼ動かない。 肩甲骨はご存知のとおり自由度が高いです。 これは上肢より下肢の方が安定性が必要だからだろうと思います。 ただ、役割としては、よく似た役割をしているように思います。 腸骨にくっついているのは大腿骨です。肩甲骨に上腕骨がくっついているのと同じです。 腸骨は自由度より安定性と力強さを求めたから、こういう形になったのではないかと考えています。 そう考えると腸骨の動きは意外に重要だとわかります。 腰痛時に仙腸関節のことを云々する人がいますが、意外に仙腸関節の問題より腸骨、大腿骨の関節に問題がでているように思います。 立位になって触診を行った場合、胃経、胆経のあたりの緊張を認めることが殆どです。 もちろん肩こりなんかでもそうなっています。 この状態は下腹部に力が入らない状態で、お尻が後ろに引ける状態になって上半身が前に傾く形になります。 腰痛も前屈した時に痛みがあるのが多いのは、この緊張があるからです。 実はこの緊張は、もっと

Shyuichi Nakamura
- Sep 26, 2022
肩甲骨と肺
この前も少し書きましたが、肺経は、胸部から手の母指まで流れますが、その前に胃を通って横隔膜をつらぬいて肺に属すると書いてあります。 そして、その別枝が脇の下あたりの胆経と心経あたりから肺にも入っていく経路があるとされています。 そこからまた大腸までもどって、胸に出て次の大腸経に行くと書いてあります。 これが本当かどうかなんてどうでも良いのです。 しかし、胃や大腸と関係しあいながら、あがったりさがったりして肺に行っているということが重要です。 この前もあったのですが、肩がパンパン、首もパンパン、左の肩甲骨は回転できない。 右も僅かしか回転できない。 もちろん、大きく動かせば見かけ上は動きますが、小さく綺麗には動かせません。 この状態は、肩甲骨の動きの機能が落ちているので、当然ですが、肩や首、腕は緊張します。 腋窩から大胸筋、上腕二頭筋、上腕筋、上腕三頭筋長頭側に異常緊張があります。 そして第三肋骨と胸骨の継ぎ目も問題で第三胸椎の側面にも問題がありました。 そんな状態でしたが、胸の緊張もさることながら、左足の大腿内側、下腿内側から下腹部に入る経路があ

Shyuichi Nakamura
- Sep 25, 2022
肩甲骨の動き
昨日の続きですが、肩甲骨の動きは360度動きます。 しかし、動きやすい方向とそうでない方向があります。 そして、人によって違います。 もちろん、最大可動域という意味では挙上が一番動くのではないかと思いますが、後ろにも前にも下にも動きます。 それらの動きをできるだけ小さく、ゆっくり綺麗で一定に動かすと、360度動きます。 ただ、挙上は一番大きいはずの動きなのですが、肩がパンパンになってくると挙上が一番動きが悪いという人もいます。 実は、既に挙上している姿勢になっているので、これ以上挙上できないという状態になっているのです。 医学は平均を求めます。 挙上が何度と言っているのは、平均的に何度と言っています。 肩甲骨が挙上しすぎてしまうと挙上も下制もできにくくなります。 やや外転ぐらいしかできない状態になっている人もいる訳です。 つまり同じ理屈にはならないということです。 またよく言われている筋肉の働きですが、 肩甲骨内転は 僧帽筋中部 大小菱形筋 肩甲骨外転は 前鋸筋、小胸筋、僧帽筋上部 挙上は 肩甲挙筋、僧帽筋上部、大小菱形筋 などと書かれていますが

Shyuichi Nakamura
- Sep 24, 2022
肩甲骨の動き
肩甲骨は、あまり大きく動かさなければ360度の綺麗な回転ができます。 しかし、360度綺麗に回転できる人は少ないです。 特にゆっくり、綺麗に動かそうと思っても、綺麗な円を描けません。 また一定のスピードで動かすことは更に困難です。 肩がパンパンになったり、首がパンパンになったりすると、必ず肩甲骨の動きは片寄ります。 動かしているつもりでも上下にしか動かなかったり前後にしか動かなかったりします 左側の肩甲骨が、このような動きをする人であっても右側はそこまで酷くないという場合もあります。 また、右は前後がいきにくいと言うような場合があります。 同じ動きではないことがわかります。 上下の動きがいきやすく、前後が動かないというのは、胸と肩甲骨の緊張が強いということが言えます。 経絡の流れを教科書から見てみると、肺経は、胃のあたりから横隔膜を通って肺、気管支、咽を通って腋窩に出ると書かれています。 肺系統の異常と肩甲骨の動きは連動していると思えます。 胆経の淵腋(GB22)や心臓のHT1(極泉)から肺につながると言うのが面白いところです。 このような動きを

Shyuichi Nakamura
- Sep 23, 2022
足の指先の意識
昨日は足の痛みの話を書きましたが、指先の意識も大事です。 解剖学的肢位というのをご存知ですか? 解剖学的な正位と言って、立位での基準の姿勢という意味です。 この肢位については、様々な角度から検証してきました。 膝の位置や足首の位置もとても大事です。 それは何度もブログでも書きました。 この位置が正しくとれれば身体は確実に軽くなり機能があがります。 機能があがるということは、体調が良くなって気分も良くなるということです。 解剖学的肢位は、解剖学を学んだら必ず最初に学ぶ医学の基本です。 これに近づけるだけで機能があがります。 ということは、この位置から外れることで機能も落ちるのです。 体調が悪くなると、この位置を全くとれなくなります。 身体が弱ると自然にそうなります。 しかし、闇雲にこの位置をとろうと思ってもとれません。 これには秘密があります。 単純に言えば意識です。 その秘密を実感して知りたいと思ったら一般の勉強会に出席してみてください。 立つということの価値観が変わると思います。 詳細はこちらから どの位置のどちらを意識すれば良いかは、その人に


Shyuichi Nakamura
- Sep 22, 2022
常に単純な動きの中に秘密がある。
複雑な異常は、単純な動きの組み合わせです。 単純な動きが分かれば複雑な動きも分かってきます。 複雑なまま分かろうとすると分からなくなります。 1 つ 1 つを丁寧にわかろうとすればいろんなものが見えてきます。 足の痛みをあちこち訴えています。 足の裏にも痛みがあり、右が左よりも強い状態ですが、本人はどちらもいたいと言います。 このような場合どうしたらいいでしょうか? まず触診で調べてみると、やはり右の方が異常です。 右の異常が強いのに左も痛むし、左の母指側にも反応はあります。 赤色の線で書いたところは関連している場所です。 一言では言い表せないぐらい様々な器官が関係しています。 肝臓の反応も左後ろ上側をとおって、右首から腕にでています。経絡で言う肝経とはちょっと走行が違います。 右足は外側ですからね。 逆に左足は肝経の経路に類似しています。 以前から言っているように経絡は一本の線ではありません。 強くなったり弱くなったりして、出たり入ったりしています。 教科書を見ると綺麗な一本線(絡脈はある)になっていますが、実際は違います。 部分の寄せ集めのよ

Shyuichi Nakamura
- Sep 21, 2022
流行風邪の後遺症と手首の動き
胸部の関連する筋肉の機能が落ちて呼吸量に片寄りが起こると、その影響は手首にも強くでます。 右C3、左T3、右手首という形で上下で左右に散らばったように異常を起こしています。 治療方法にこだわる人が多いですが、治療方法なんて、この仕組みを理解すれば一瞬で変化するのを理解できます。 この場合は頭皮から刺激しましたが、どこからでも刺激することができます。 頭皮に触れるか触れないかぐらいの鍼刺激を0.5秒ぐらいしただけです。 それ以上刺激はしていませんが、腰の動きまで変化しているのがわかると思います。 風邪の後遺症として、手首の外転伸展ができにくくなって胸部の筋肉が固くなっているのか、胸部の筋肉が硬くなって手首の外転伸展ができにくくなっているのかは定かではありません。 殆どの人は症状と原因というの1対1で考える人が多いですが、この考え方は適応する範囲が非常に少ない。つまり全身に影響を与える刺激になるのは稀の稀です。 また1対多と考えるのも範囲は狭くなります。 実践的な考え方としては、多対多という考え方が重要です。 こういう考え方もデータベースの考え方が生