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肩甲骨と肺

この前も少し書きましたが、肺経は、胸部から手の母指まで流れますが、その前に胃を通って横隔膜をつらぬいて肺に属すると書いてあります。

そして、その別枝が脇の下あたりの胆経と心経あたりから肺にも入っていく経路があるとされています。

そこからまた大腸までもどって、胸に出て次の大腸経に行くと書いてあります。


これが本当かどうかなんてどうでも良いのです。

しかし、胃や大腸と関係しあいながら、あがったりさがったりして肺に行っているということが重要です。


この前もあったのですが、肩がパンパン、首もパンパン、左の肩甲骨は回転できない。

右も僅かしか回転できない。

もちろん、大きく動かせば見かけ上は動きますが、小さく綺麗には動かせません。


この状態は、肩甲骨の動きの機能が落ちているので、当然ですが、肩や首、腕は緊張します。

腋窩から大胸筋、上腕二頭筋、上腕筋、上腕三頭筋長頭側に異常緊張があります。


そして第三肋骨と胸骨の継ぎ目も問題で第三胸椎の側面にも問題がありました。

そんな状態でしたが、胸の緊張もさることながら、左足の大腿内側、下腿内側から下腹部に入る経路があり、それは大腸のS状結腸あたりから胸部につながる経路がありました。



実はこういうパターンはよくあらわれるパターンで、大腿内側から下腹部に入って、それがお腹を通って胸に入っているということがよくあるのです。


決して肺経の流注と無関係とは思えないような経路で異常が起こっています。

ただ、このパターンの場合、3つに異常がわかれます。


左胸を中心とした少陽病

左足を中心とした少陰病

単独で咽頭から鼻腔、蝶形骨の翼状突起あたりから大翼に抜ける熱


という感じです。

肺経の流注とは違いますが、ところどころ、これらの3つの問題が絡み合って異常を起こしています。


左胸の少陽病の反応がとれると、肩甲骨の動きは50%ぐらいよくなり、少陰病の反応がとれると80%ぐらいよくなっていきました。

動きが良くなるということは機能があがるということで気血水の巡りもよくなるということを意味していると思います。

それがどこまで続くのかは、生活によって違いがあります。


それでも楽な状態を覚えると、そう簡単は忘れません。

もちろん、無意識がその状態を受け入れた場合です。


無意識が受け入れないとそれを維持させることはできません。

受け入れるかどうかは、その人のもっているものであり、意識とは無関係です。


ただ、意識をそこにどれだけ合わせられるかで決まってきます。


また、流注として面白いなと思ったのは、肺経は脇の下から肺に入る経路があるということです。

この場合は胸椎3番の左側面から入っています。

前からじゃないんです。

やや前方向なんですが、後ろからとは違います。


こういうところが非常に面白い。

異常のある部位を徹底的に探り、それをまとめてから、本を読むというスタイルは私のスタイルに合っています。

知識から入るスタイルではないので感じた通りをまとめて、その後から知識をつける方が、知識が身にしみます。


きっと、この流注は一生忘れない。

実感を伴っていますからね。



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