

Shyuichi Nakamura
- Nov 30, 2022
音と動き
東洋医学には、五音といって、木火土金水に対応した音があると言います。 日曜日の一般セミナーでは、この五音について濵井先生が説明してくれました。 音と五行の対応を説明するだけなら本を見たら説明できますが、濵井先生は、それと動きを対応させて説明してくれました。 また感情とも関係があることも説明してくれました。 東洋医学は生活での様々なヒントになります。 しかし、そのヒントを生かして説明してくれる人はなかなかいません。 また、それに実際の感覚を合わせて説明できる人は殆どいません。 東洋医学は曖昧な医学です。 キッチリ線引きできませんが、大きくは外れません。 そして、日常の生活に応用できます。 簡単な方法で、感情をコントロールする方法の一つなのだと思います。 どこの本にも書いてない独自のものでした。 30分の講義でしたが、受講して頂いた方は、実感を伴ってもらったのではないかと思います。 東洋医学は、一緒に行うことで、みんなが一つになり楽しくなる医学です。 難しい顔をして考えることではありません。 これぞ東洋医学の本質なのではないかと思っています。
Shyuichi Nakamura
- Nov 29, 2022
意識が運動を作る
運動の前に意識があるはずです。 殆どは無意識で運動されますが、それを意識的に行ったらどうか? そして、動かさないで意識だけだったらどうか? 意識の実験を行うと意識が運動を作っていることを実感してもらえます。 自分の身体で体感し実験してもらってます。 自分の身体に注意を向けることって本当に驚きの連続ばかりです。 そのやり方、注意の向け方をちょっと教えてみると、素人の人がプロ顔負けのことができるようになってきます。 意識が運動を作るのです。 運動は意識がなければ運動はできません。 無意識とは、意識が自動化された意識です。 そんな意味を理解して頂けたと思います。


Shyuichi Nakamura
- Nov 28, 2022
一般勉強会
昨日は一般の勉強会でした。 いつも勉強会を行って良かったなぁ~と思うことは、来てくれた人が仲良くなってもらうことです。 普通の勉強会だと、話を聞いて終わりということが殆どだと思います。 自分の身体のことや、他人の身体を観察するというのは、楽しみが何倍にも膨れ上がるのだと実感します。 帰り際にも 「楽しかった~。また来ます!!」 と言って初めて会う人どうしが、一緒に挨拶に来てくれたりして、人の輪を広げる勉強会なんだと思いました。 また、以前、仲良くなった人が今日急きょ来れなくなったら、 「残念やなぁ~会いたかったのに~」 と言っている人もいました。 自分の身体を観察し、人の身体も観察すると、その人と無言の「気」の交流が起こるのだと実感します。 その人のことは詳しく知らなくても、人に注意を向けて観察してみると様々な発見があり、それを一緒に喜ぶと その人自身が見えてくるのかもわかりません。 やっぱり、人は一人では生きられない。 そして、人生を楽しむには、人との交流が重要だと実感します。 流行風邪で開催できなかった一般の勉強会ですが、そういう役目もあるん


Shyuichi Nakamura
- Nov 27, 2022
スポーツと鍼灸治療
スポーツの中でも、サッカーやバスケット、格闘技というのは、陸上のスピードとは違うスピードが求められます。 陸上競技の短距離で必要なのはヨーイ、ドンで走り出す瞬発力ぐらいで、あとは慣性の法則でトップスピードをあげていくという競技です。 車のレースで言えば、ゼロヨンのレースみたいなものです。 サーキットを走る車とは基本的に違います。 同じスポーツであっても、種目が違えば違う能力が必要です。 サッカーやバスケットなどのスポーツは、試合中反射の連続です。 この時に、確信の持てている判断をしているのか? と言われれば、判断はだいたいだそうです。 この話は、元陸上競技の為末氏の話です。 彼の分析力は本当に面白いと思って時々見ています。 特にプロ選手になると、だいたいこんなものという当たりをつけてプレーするというのです。 確信のもてる判断をするとコンマ何秒かが遅れてしまうので、この時間の差で勝敗がわかれてしまいます。 反射のスピードは勝敗を大きくわけるということです。 この現象は、一見無関係に見えますが鍼灸治療にも言えているのです。 ほとんどの鍼灸師は確信をも


Shyuichi Nakamura
- Nov 26, 2022
新しいことをはじめる
新しいことをはじめるというのは勇気のいることです。 そして、最初は、一見すると愚かなことのように見えたりします。 日本で最初の天気予報は、日本全国の天気予報だったそうです。 「明日は、概ね晴れですが、ところによっては風が強く吹き、雨になるところがあるでしょう」 というようなホントにいい加減な天気予報だったそうです。 今から考えたら滅茶苦茶な予報にも思えますし、精度は無視されています。 しかし、その当時、天気予報をした人が現在のような精度の天気予報ができると思ったでしょうか? もちろん、そうなったらいいなぁ~ という思いはあったと思います。 大事なことは、概ねしかわからなくても、誰かがやりはじめるということです。 やりはじめてこそ、後に続く人がいる訳です。 最初は非難も一杯されるでしょう。 しかし、めげずにやり続けると、多くの人が関わるようになり、その精度も少しずつあがっていくということです。 もちろん、未だに天気予報は外れることも多いですが、昔より精度があがってきたのは事実です。 私の治療法も現在では全く理解されない方法です。 しかし、ここで種を

Shyuichi Nakamura
- Nov 25, 2022
なぜそうなるのか?6
最後の調整は反対側の腰です。 胸椎10番あたりは横隔膜周囲の臓腑のあたりです。 つまり胃や肝臓、腸のあたりということです。 その異常の奥に隠されているのが左の腰部ということになります。 痛みのあるのは右側ですが、問題のあるのは左です。 この時点では、右腰あたりの痛みも軽減しています。 そして、左腰の動きが強烈に悪いことがわかります。 座位で左の腰を右前に押し込むように少しだけ動かします。 この動きが全くできません。 腰が伸びないのではありません。 腰椎5番あたりが右前に伸展しないのです。 一部の椎骨間の伸展側屈は、伸展や屈曲よりも腰椎にとって問題です。 そして右側は、この動きができるのに左側ができないのです。 この動きが胸椎10番あたりの動きを更に助長しています。 何回かにわたって右足の問題が如何に複雑になっているのかを説明してみました。 一つの症状に対して、一つの原因を求めたがりますが、そもそも異常が複雑になり、エントロピーが増大している状態では、完全に元に戻るのは難しいのです。 しかも、アレのせいで、更に複雑になり、身体全体に影響を与えている

Shyuichi Nakamura
- Nov 24, 2022
なぜそうなるのか?5
右膝の調整を行うと少しずつバランスの取り方が綺麗になってきました。 背骨が立つというか、上半身がしっかりしてきた感じです。 そして、膝を伸ばしてもバランスをとれるようになってきました。 そこで背中を軽く触れてみると、胸椎10番あたりの背中が右も左も腫れています。 実は、この症状がある前から存在しています。 普段からある異常が、アレにによって助長されるのだろうと思います。 この異常は主に胃から腸にかけての「熱」の異常です。 この時点では「熱」だけの異常になっていて、「水」や「血」の問題は薄まってきています。 複雑だった反応が、なくなってくると単純になってくるのです。 つまり過去に、さかのぼっていると言えます。 元々は単純なものだったのです。 それが、より複雑さが増して、その複雑なままでバランスをとろうとするので更に複雑になっていくのです。 まさに、エントロピー増大です。 もちろん異常がない訳ではありませんが、単純化して弱まっているという状態です。

Shyuichi Nakamura
- Nov 23, 2022
なぜそうなるのか?4
次に問題になったのは右足の膝でした。 右足は患側なので、当然異常があってもおかしくはありませんが、右の側頭部と上腕部の異常がなくならないと右足の問題はわかりません。 これも多次元構造になっているということです。 もちろん、右足の異常だから右足が問題になるのではありません。 頭部と上腕の異常の末に問題になっているというだけです。 時間をさかのぼっているのだと思います。 何度も自分の症状を訴え、痛いところを触ってほしいみたいに言う人がいますが、痛いところが悪いところではありません。 しかし、人情として、そう思うのは理解できますが、それでは治療にはなりません。 膝の前内側の異常があり、足全体というより、膝の一箇所のみの異常です。 右足は力が入りにくいということですが、右足の異常は膝のみです。 アレの後遺症は、普段から弱いところにでやすくなるのだと思います。 しかし、物事には順番があります。 順番を無視しても異常を見つけることはできません。 右膝には、上腕骨にあった異常と同じように「血」「熱」の異常がありました。 こういうところに発熱した後の後遺症が残っ

Shyuichi Nakamura
- Nov 22, 2022
なぜそうなるのか?3
背骨の力のかかり方で一番問題になるのは、右、左と狭い範囲で変化する異常です。 それと同じで複雑になると「熱」や「寒」が平面的ではなく、多次元構造で混在します。 その構造を理解しているかどうかで、その効果は全く違います。 そして、頭部と上腕骨という近い部分に相反する異常がある場合、バランスが右側に大きく崩れます。 頭部の反応がなくなったことで、上腕骨の反応が明確になったのです。 当然ですが、そういう場合、肩や腕はパンパンです。 パンパンな状態というのは、あっちもこっちも狭い範囲で力がかかった状態だといえます。 つまり一箇所に力がかかった状態ではなく、複数回、同じような場所に力がかかり、それを修正しようとした結果だということです。 その構造さえ理解してしまえば、数秒で調整できます。 力技ではなく、弱い力で行えます。 構造を理解するということが何よりも大事だということです。 しかし、その構造は教科書通りにはいきません。

Shyuichi Nakamura
- Nov 21, 2022
なぜそうなるのか?2
昨日書いたような例は、最近多いのですが、なぜか、ある処置をした後に麻痺のような症状があらわれたりすることがあるようです。 いわゆる後遺症というやつです。 思っている以上に長く苦しんでいる人も多いのではないかと思います。 右の側頭部の刺激をすると、バランスは、良い感じにはなりましたが、まだまだ不安定な状態です。 つまり完全には良くなっていないということです。 原因は一つではありません。 複数の原因、つまり要因があります。 次に注目するのは、右手の上腕骨でした。 右側頭部には「水」の流れの異常が関係していましたが、上腕骨にあった異常は、「血」の「熱」でした。 上腕骨にも問題があるというのは、私の投稿を見ていてくれたらわかると思いますが、身体のバランスが崩れた時にまず最初に動くのは手です。 つまり手を体幹から離して崩れたバランスを修正しようとするので、上半身の問題は、腰痛や足の痛みには必ずでます。 ただ、出る場所が問題です。 漢方などでも、「水」と「血」が混在するような状態です。 また、「水」の中に「血」が存在し、その中に「気」の異常があるという混在型