
Shyuichi Nakamura
- Aug 31, 2022
ぎっくり腰と感情
昨日の続きです ぎっくり腰は、腰部の急性捻挫ですから、数日は痛いのは当たり前です。しかし、あの抜けるような痛みがあると、脳内では、治る気がしないという評価が行われ、自動的に身体の動きをロックします。 この脳内ロックの怖いところは、局所的な腰の捻挫が完治しても起こり続けることです。 つまり、腰の捻挫は良くなっても、日常生活で、腰を使わないように無意識に生活してしまうのです。 それによって腰は運動不足になって栄養が行きわたらず固くなります。つまり、いつ再発してもおかしくない状態を作ってしまうのだと思います。 実は、腰を傷めた人の一番治したいところは、その無意識に住み着いた恐怖の感情です。 腰ではありません。この記憶がなくならないと必ず再発します。 どんな方法を行っても他からくる刺激では、修正することはできません。 鍵は自分で向き合うことです。 それしか再発を防ぐ方法はありません。

Shyuichi Nakamura
- Aug 30, 2022
ぎっくり腰
ぎっくり腰で一番問題になるのは、やはり、あの抜けるような痛みの感覚です。 足腰が立たないことへの恐怖という感情が身体のロックを起こします。 経験者でないと分からないかも分かりませんが、痛みの問題より、この感情から痛みが酷くなっているようにも感じられます。実際の痛みより恐怖という感情によって身体をこわばらせてしまいます。 もちろん、腰を痛めた訳ですから、そうなって当たり前なのですが、あの恐怖感は永遠に脳と身体に刻み込まれます。 それは、事故で鞭打ちをした人と同じように、痛めた時より後から苦しめられることが殆どです。 あの経験をしてしまうと、どうしても腰をかばわなければならないという暗黙のルールが身体に記憶されてしまいます。 だから、腰痛は癖になると言われるのです。 その思いは、なかなか消えるものではありません。


Shyuichi Nakamura
- Aug 29, 2022
痛みの種類
痛みの種類について科学的な話をしたい訳ではありません。 私がもっとも大事に考えているのが、患者さんとのやりとりの中で気づくことです。 話を聞いていると、痛みは、本当に人それぞれで、評価が一定にはならないというのが結論です。 よく一番痛かった時を10として今何段階ぐらい? という評価の仕方をする人がいますが、あれこそ、まさに落とし穴だらけの評価法です。 1の痛みでも1の痛みだと評価できる人はそう多くありません。 動きとかを見ると、あきらかに低い数値となっているはずなのに8とか9とかの評価をする人が多くいます。 正しく評価できる人は、極少人数だと言う認識が必要です。 痛みには様々な状況や種類があると思います。それをわかっていないと、痛みに対する評価はできません。 そして、その人の性格や状況、痛みを起こした経緯などによって痛みの評価は大きく変わってきます。 昨日も、痛みは移動すると言う話をしましたが、移動しても痛みは痛みと捉える人は、痛みの評価は下がりにくいです。 これは頭が良いとか悪いという話ではありません。ほぼ、感情的なものです。 痛みが移動したと


Shyuichi Nakamura
- Aug 28, 2022
気持ちが良い痛み
痛みが楽になってくると痛む場所が移動することがよくあります。 腰の右側の痛みがあったのに、調整が進むと中心によってきたりすることがあります。 この状態になると、痛みはあっても、それまでの痛みとは違ってきます。 身体からの信号は動かせそうという信号に変わります。 耐え難いような痛みは、動かそうと思っても動きません。この状態は下手に動かさない方が良い状態です。 ただ、この状態でも全く動かさないのは、痛みを放置することになるので、僅かには動かしていた方が次の段階につながります。 しかし、痛みが移動してくると耐えられる痛みになってきます。 こういう時は、思った以上に動かせます。 この状態になると動かした方が楽になります。 痛いから悪いのではなく、痛くても動かせる状態なら治る気がしてくるのです。 痛みと心理状態というのは密接に関係あります。 怖くて動かせない状態と、痛くても怖さが消えてきた状態というのは、同じ痛みでも全く違うので、どんどん動かした方が楽になってきます。 人によってその感覚は大きく違います。


Shyuichi Nakamura
- Aug 27, 2022
頭寒足熱
最近、ちょっと気温が下がってきましたが、まだ夜は寝苦しい時があると思います。 そんな時、頭だけを冷やすと寝やすいということに気づきました。 実はクーラーをかけていなくても、頭を冷やすだけで身体全体が暑くなくなるのです。 ただ、冷やす場所は、人それぞれちょっとずつ違うようです。 また、今日は額であっても明日は側頭部であったりすることもあります。保冷剤の使い方一つで寝苦しい夜も寝やすくなれば電気代も少なくてすみますよね。 更に布団をかぶって寝ても暑くないのです。 風邪の引きはじめは、頭を冷やして、身体を温め発汗させることが重要です。それで解熱させることができます。 発汗は解熱の大きなポイントです。


Shyuichi Nakamura
- Aug 26, 2022
膝の痛み2
昨日の続きです そこで全身を観察してみると、左鎖骨内側から第一、第二肋骨の問題がありました。問題は絶対に痛みのある場所だけではないからです。 上部胸椎も異常があるので上部胸椎が左へ回旋しにくいのを観察できました。 経絡で言えば、腎経や胃経が通るところです。 膝の問題に対して、上部胸椎の回旋異常は、よく起こる部分ですが、このあたりには、心臓から出た大きな動脈があります。左と右で少し形が違いますが、左は総頚動脈と言って、首の外前側を通る動脈があり、脳に栄養を送っています。 そういう意味では左鎖骨内側部というのは、脳への問題を起こす何らかのきっかけにもなる可能性のある部分です。 歩行時に左足を前に出した時には上部胸椎は左へ回旋運動をしなければなりません。もちろん、上部胸椎だけではなく下部胸椎も腰椎も左回旋することで左足をあげて右足で踏んばる動作をしています。 上部胸椎が左回旋できないことによって、全体的に回旋不足が起こり、その力をどこかに逃さないと駄目になり、その力の逃げ口が腰であったり膝であったりするのです。 膝の痛みがあって、足首にあまり問題がない


Shyuichi Nakamura
- Aug 25, 2022
膝の痛み
左膝の痛みがあるので、膝をゆっくり曲げ伸ばしをしてもらいました。 椅子に座って、床に足裏をつけたまま1㎝前後させる運動です。 ここで大事なことは膝の位置を変えないで、ゆっくり足先を前後させることができるかどうかです。床をスライドさせながら、足裏を浮かさないで行います。 1㎝前後させるだけなので膝の痛みがあるかどうかは、余程ひどい状態でなければ問題ではありません。 1㎝しか動かさないので痛くてもできるはずです。しかし、やってみると上手くできません。 膝を内側に動かしながら無理やりやってしまいます。無理やりやると、身体全体に力が入っているのがわかります。 そして口を揃えて言うのが「難しい~」 と言います。確かにこの動きは普通の人でも難しいです。 そこで、左右差を見るために右もやってもらいました。すると、右側は、最初から膝を内側にして、爪先を外に開いてしまいます。爪先を真っ直ぐにすることすら難しいみたいです。 これは、痛い左側の膝の問題ではなく右足の異常です。案の定、右膝の裏側を触ってみると圧痛があります。また、右足は、膝だけでなく、足首から母指側にか


Shyuichi Nakamura
- Aug 24, 2022
膝の痛みと荷重
いつも疑問に思うのですが、膝の痛みを訴える人は、なぜか、早歩きになってしまうのです。 痛いはずなので、早く歩けば更に膝を傷めてしまうとは考えないみたいです。 それより痛いから早く体重移動をさせて痛みから逃れようとする自然な行為なのでしょうか? なぜか早歩きになります。 少しずつ体重をかけるようにしていると突破口が見出せます。 強くかける必要もありません。 痛みを出す必要もない。 椅子に座ってジワッとかけて元に戻ることが大事です。

Shyuichi Nakamura
- Aug 23, 2022
膝の痛み
膝の痛みは、よくある症状です。しかし、なかなか良くならない人も多いです。 整形外科に行って、レントゲンやMRIを撮ると変形性膝関節症などと言われて炎症を抑える薬や膝へ直接、ステロイドやヒアルロン酸を注入したりしますが、これは対処療法です。 対処療法が駄目だと言うつもりはありませんが、膝しかみていないのだなと思えます。 それでは、なぜ、膝が腫れたのでしょうか? と問い合わせてみてください。 きっと、年齢、体重など、どうしょうもないことを言われたりします。しかし、それは本当でしょうか? 太った人が膝が痛いと言えば、必ず言われるのがダイエットです。高齢者で膝が痛いと言えば、加齢によるものだと言われます。それなら高齢者は全て膝が痛くならなくてはなりませんが、膝の痛みを一生訴えることなく生活している人の方が大半です。 時々歩き方が悪いとか、こういう体操をすると良いと言う人にも出会うかもわかりません。 膝しか見ていないとそういう言葉が出てくるのだろうと思います。


Shyuichi Nakamura
- Aug 22, 2022
湿気が作用する腰痛
人の身体は様々な要因で鮮明にも不鮮明にもなります。 昨日の投稿のように外からの要因、いわゆる外因が身体に大きく影響していると、それが元で、様々な反応が不鮮明になってしまいます。 腰が痛くても、腰には不鮮明な異常しかあらわれず、何を狙えば良いのかがわからない状態になっていたりします。 一番大事な何を狙うのかが明確にできないのに、どのように調整するのか? しかし、湿の反応がなくなると、自然に局所である腰の異常が明確になってきます。 腰が痛くてシップして治ったと言うレベルは、他に原因がなく腰の異常が鮮明になっている時だけです。 あと、シップを貼ったらある程度楽になったけど、それ以上は、いくらシップを貼っても治らない。 そんな症状になったりします。 鮮明さと不鮮明さはとても大事なのです。 混じり合った状態を無理やり鮮明にさせようとしてもうまくいかないということです。 湿の問題だけでなく、他の要因が複数あって症状が改善しないことも多々あります。 それを見つけられたら強い刺激をすることなく症状は官界していくのが普通です。