

Shyuichi Nakamura
- Apr 30, 2022
仙骨の動き
仙骨の動きに注目すると動かない動きがわかります。 この方の場合、お尻全体が左へ回転し、左のおしりが下がっている状態だといえます。 静止した状態で、動きが片寄っているということは、大きく動かした時にはその影響が強くでます。 しかし、この方の場合、腰痛はありません。お尻のあたりの動きが片寄っていても、おしりに痛みが出るとは限りません。 解剖図を見てみると面白いことがわかります。股関節周囲の神経の走行、血管、リンパの走行を見てみると、血管やリンパは前側を主に通っているのですが、神経だけは、後側を通っています。いわゆる人体最大の末梢神経と言われる坐骨神経です。 なぜ神経は後ろ側を通り、血管やリンパは前側を通るのか? 坐骨神経は主に運動系を主っているからなのでしょうか? 腹部や陰部に行く神経も出ていますが、主には、後側へ行く神経が多いのは何故なのか?


Shyuichi Nakamura
- Apr 29, 2022
仙腸関節
仙腸関節とは、仙骨と腸骨をつなぐ関節のことです。 この関節については、様々な人が述べているので言う必要もないのではないかと思います。 臀部の動きを観察すると、目立つのが臀部の腫れです。 坐骨側の腫れ、股関節外側の腫れ、股関節前側の腫れ、腸骨上縁のラインの腫れ等々様々です。仙骨の腫れは、S3あたりの腫れが左右のどちらかに出ていることが殆どですが、それに伴って法則性があります。 下半身が太いことで悩んでいる人もいますが、殆どは、太っているのではありません。腫れているので、体重が落ちても下半身はあまり痩せないのが普通です。 椅子に座ってもらうと坐骨で座らずに、尾骨側で座ってしまいます。お尻の後ろ側が圧迫され、左右のどちらかが強くなります。この状態だと臀部の腫れが起こりやすくなります。 この動画を見てもわかるように左側は殆ど動きません。 そして腰部全体に左側は腫れています。


Shyuichi Nakamura
- Apr 28, 2022
東京セミナー開催決定
5月22日(日曜日)東京セミナーを行います。 東京で久しぶりの専門家セミナーです。 流行り風邪の影響で今年2月ごろには行う予定だった専門家セミナーを開催します。 沢山のやり方、テクニックは一般的なセミナーでも覚えられます。しかし、そのテクニックを使うためには、その患者さんに適しているかどうかを決める必要があります。それがわからないまま習ったテクニックどおりに治療しても効果を出せる確率は低くなります。 脉診、腹診、筋力テスト等々を試みても、なかなかうまくいかないのが現状です。 何を目標にして良いのかが決まらないと余計なことをして逆効果になる場合も多く悩んでいる方も多いのではないかと思います。 テクニック重視になりがちなセミナーが多いなかで、何を最初にしなければならないかを示唆するセミナーはあまりないように思います。これを知る為には身体の基本的な構造を知って経験値を増やすことです。 これを知らないでテクニックを学んだところで、マンネリ化し、治療の魅力も失われます。何が欠けているから答えに到達しないのかが理解できる内容です。 学生からベテランまで、自分


Shyuichi Nakamura
- Apr 27, 2022
指
指には何度も書いているように、関節の動きに法則性があります。 短軸関節でもよく観察すると動きに遊びのような働きがあるのを確認することができます。 力を入れた時に遊びがあります。力を抜いた時には、遊びは発生しません。 指先の屈曲時には、一定方向に遊びがあり、その遊びが逆向きに起こっていると異常な動きが起こります。 指の症状のある人は、遊びが逆向きになっています。そして、隣り合う関節は逆向きの遊びが起こっています。 また、DIP関節の遊びが強くなると、PIP関節がその遊びを吸収し、PIP関節の遊びが過剰になるということが起こります。 ほんとに不思議な関係が関節にはあるなぁ~と思います。 隣り合う関節には逆向きの遊びが起こるということから、その遊びは指先から手根骨、手根骨から腕関節、腕関節から肘関節へとつながっていきます。 身体を観察すればするほど、本当に面白い現象が起こっているのがわかります。


Shyuichi Nakamura
- Apr 26, 2022
肘と手首、指
肩と肘はつながって関連性のある動きをしているということでした。当然ですが、肘も手首も繋がっていますので指の動きと肩の動きも関連性があります。 肩関節が内旋位になると、親指と人差し指の位置関係も変化します。 つまり、手の指の動きも肩に常に影響しているということになるわけです。 手首を回転させるとよくわかりますが、母指側に伸展しにくくなるのが普通です。あと、小指側にする時も異常を起こすことがありますが、必ず母指側伸展位は異常を起こしています。 また、手首の母指側への伸展制限は、母指と示指が屈曲優位になります。橈骨神経麻痺の時のような形になります。 この時に母指と示指はハサミを使うような動作になり、指の動作に不具合がでてきます。 この意味がわかると手の指を刺激することで肩の異常が変化するという意味も理解できるようになります。
Shyuichi Nakamura
- Apr 25, 2022
肩から肘
肩関節は肘とつながっています。 肘は肩の次にある関節ですが、上腕二頭筋と上腕三頭筋でつながっています。 上腕二頭筋は初動では、あまり緊張せず、上腕筋が上腕二頭筋を押し上げて肘をまげます。 これは、制御しやすいようにしている動きなのではないかと考えられます。収縮して肘を引き上げるより、弦のように突っ張った上腕二頭筋を上腕筋が持ち上げるように距離を縮めた方が制御しやすいからだと考えられます。 そして筋肉は雑巾のように絞られて収縮します。 その結果、肩関節は内旋位になりやすく、自然な形では内旋方向に変位していることが多くなっています。 力を出す時にも肩関節は内旋優位です。 体調が悪くなっても内旋が優位に働きます。 肘関節やや屈曲、肩関節内旋、肩甲骨外転上制 ← ボクシングで言うところのクラウチングスタイルです。 しかし、安静にしていても、この位置を保ち続けます。ここで片寄りが生じる訳です。 だから外旋方向には行きにくく、肩関節を後ろに軽く押すと、それで安定しやすくなります。 肩関節が内旋優位になると肘関節は内旋方向に屈曲優位になります。これは常に連動し


Shyuichi Nakamura
- Apr 24, 2022
肩関節の調整
肩関節は複雑な動きをします。 一種類の動きではありません。多軸関節と言って、他方向に動く関節です。 余計な力をかけると、逆効果にもなります。 関連性のある動きを弱い力をかけていきます。それで十分動きに変化がでてきます。 そんな弱い力で? と思うかもわかりませんが、大事なのは情報です。 筋肉は命令されて収縮しているので、脳から送られる命令が間違っていたら、正しく動きません。 筋肉へのアプローチだけでは問題が解決しません。正しい情報を筋肉に与えなければなりません。 そして、それは確実な情報でなければなりません。問題のある筋肉だけを収縮させる意識を与えるということです。 そして、それを繰り返し、繰り返し行う訳です。 一回では変化は少なくても確実に動いてきます。その方が副作用なく確実に効率よく動いてきます。 筋肉を変えるのではなく、意識を変えるのです。意識を変えるのに大きな力は必要ありません。


Shyuichi Nakamura
- Apr 23, 2022
肩関節の観察
肩関節を僅かに動かすだけで関節の稼働状態を知ることができます。 関節の可動域ではありません。 可動する状態を観察していますので他動的な力は殆ど使いません。 関節可動状態を知るにはコツがいります。ただ小さく動かせば良いという訳ではありません。 長年、こういう研究を続けてきました。 治療をして痛みをとるというのは、大事なことなのですが、基本的なことができていないと、すぐに元に戻ってしまいます。元に戻るのは決して施術が悪いからだというふうには私は考えません。 極論を言う人は、一発で治すと言う人です。 それは、やってはいけないのではないかとすら思っています。それでも良くなる人は、一回で良くなって、何年もたってから来院した時に、あれから痛みが全くなかったんですが別件で来ました。と言う人もいます。 しかし、それは本当の願いではありません。 症状が起こるためには症状が起こる理由があるはずです。なぜ、そうなっているのか? この動画を見てもらってもわかるように肩関節の動きが問題になると胸郭にまで影響がでます。つまり胸郭が縮んで呼吸もできにくくなるのです。 胸郭が縮


Shyuichi Nakamura
- Apr 22, 2022
肩関節の続き
肩関節にある靱帯が炎症を起こして肩関節周囲炎をひきおこしている訳です。 上関節上腕靭帯、中関節上腕靭帯、下関節上腕靭帯、関節包靱帯、それに烏口上腕靱帯、横上腕靭帯あたりが緊張しているということです。 前側を中心につまる感じなので、肩関節を屈曲、内転気味にすると、つまった感じが起こります。 特に脇の下にある下関節上腕靭帯あたりは、手を前にあげた時に異常が起こります。 わずなか力でしか触れていないのは、触診をする時に力強く触ったら何もわからないからです。 触れるか触れないかぐらいの触り方でしかわかりません。 しかし、軽く触れたからわかる訳でもありません。 肩関節の触診は、肩だけでなく呼吸とも関係するので、喉や鼻腔にも影響してきます。 肩関節のような多軸関節は、東洋医学的な気水血という反応をみても、単独ではありません。層状になっていますので、水、水、血という異常反応でした。 一箇所の問題が解決しても、次の問題がでてくるということです。水の問題を解決したと思っても、更に水の問題がでて、その次に血の問題がでてくるというような症状になったりします。 単独では


Shyuichi Nakamura
- Apr 21, 2022
GWの休診日
ゴールデンウィークの休診日はカレンダーどおりです。 月曜の通常休診がありますので5月1~5日は連休となります。 4月29日(祝日)休診 30日(土曜日)通常診療 5月1日 (日曜)日曜休診 2日 (月曜)通常休診 3日 (火曜)祝日休診 4日 (水曜)祝日休診 5日 (木曜)祝日休診 6日 (金曜)通常診療 7日 (土曜)通常診療 ですので、お間違えのないように来院ください。 特に遠方から来院される方は、確認の電話をお願いいたします。 御薗治療院 0596-22-7481 メール omisono@gmai.com