- Masamitsu Motohashi

- Oct 31, 2023
運動は基準を最初に作らなければなりません。
まっすぐが良いのではなく、まっすぐの感覚はここという感覚を意識できないと何度外、何度内というのがわかりません。
感覚と見た目の基準を揃えるということです。
そこをゼロと考えて、どれだけの力を出す運動をするか?
が決まって運動をするからうまく動ける訳です。
自分の思いどおりに身体を動かそうと思ったら基準を作る練習は必須です。
そうすると怪我をしない。または、怪我しにくい、そして怪我をしても治りやすい
という現象が起こってくる訳です。
鍼灸師が触診を行う時も、これと全く同じことが言えます。
どこをゼロにするのか?
それを意識したり訓練したりしていないと変化を感じることはできません。
ごく単純なことなのに、それを無視しているからできないだけです。
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東京支部長の本橋です。
「これが運動!?」というテーマですが、「はい、運動なのです」
私は自分の仕事で、お客様に
「つま先を真っ直ぐにして、そこに膝の向き(お皿)を合わせてください」と言います。
こういうことをやるのが初めての人は、膝を合わせようとするとつま先を動かしてしまいます。
あるいは、床に着けているはずの足の裏側を持ち上げてしまいます。
私はこのようにしてください!
と言う運動を指示していますが、それが出来ない。
これが中村先生がおっしゃる運動不足です。
つま先と膝の向きを合わせることがやりたい運動であるのに、それが出来ない。
普段、その運動をやっていないので運動不足なのです。
では、何故その運動をするのが良いのか?
ひとつには、解剖学的に関節の負担が少ないからです。
膝とつま先の向きが合っていない状態で動かすと言うことは、股関節、膝関節、足関節の脚の主要な3つの関節によじれたストレスを加えることになります。
一度で痛くならなくても、日々の小さな繰り返しで大きな問題につながるリスクが高くなります。
そしてもうひとつは、意識は運動だからです。
前回のブログをご参照ください。
つま先と膝の向きを合わせることは、それまで全く意識したことのない人にとっては、とても難しい運動です。
体を動かすには筋肉を動かさなければなりません。
筋肉を動かすには神経を動かさなければなりません。
神経を動かすには意識を動かさなければなりません。
体が勝手に動いたら病気
と中村先生は言います。
私たちは自分自身の身体に向き合うことで、本当の意味での運動が出来ます。
いや、運動の真理とも言えるのではないでしょうか?
実際に長く歩く人でも、趣味でマラソンをやる人でも、つま先と膝の向きを合わせる運動を時々忘れずにやっている人はほとんど故障がありません。
先日もご自身のマラソンの記録を更新したと、中年女性から報告をいただきました。
その人は特にレース前は自分の身体への意識付けをよくやっていた人です。
どんな運動レベルの人でも同じように出来る運動です。
そして、私たち専門家はこの運動がやりやすいようにする術を中村先生から御指南いただいています。
それは、その人の気を読み、察知することから始まります。
これは唯一無二のやり方になり得ます。
そんな勉強会を来年も開催していきます!
- Shyuichi Nakamura

- Oct 30, 2023
糖尿病を患っている人は、
のどが渇く、水をよく飲む
尿の回数が増える
体重が減る
疲れやすくなる
などの症状が出やすくなります。
合併症は
糖尿病性網膜症:視力低下や失明の原因になる
糖尿病性腎症:腎不全の原因になる
糖尿病性神経障害:手足のしびれや痛み、感覚の低下などの原因になる
糖尿病性足病変:足の傷が治りにくくなり、壊疽や切断につながる
と考えます。
そしてそれぞれの症状に対して処置をする訳です。
各症状は、糖尿があるから?
それでは糖尿は何故起こったのか?
これを追求しないといけない訳です。
様々なアプローチがありますが、かなり考え方によって違いがでてきます。
血糖値が高くなったのは結果です。
その結果に導く何かの異常が続いているから様々な症状がでてくる訳です。
食の問題もありますが、一つの側面でしか捉えていないと大きなしっぺ返しをもらいます。
そういう食を好む何らかの精神的な異常があるかもわかりません。
複数の要素が絡み合って病気や症状は出ているのだと考えた方が現実的です。
視力低下や腎臓の機能低下、末梢神経障害、そして傷が治りにくくなるというのは、大まかにまとめると血の流れが悪くなっていると考えることができます。つまり、動きが悪くなったところと言えるはずです。
だからちょっと運動すると血の流れが良くなって調子が良くなったりしますが、どこが動かないのかがわかっていないと過剰な運動になってやがて痛みになってしまいます。
つまり、血の滞っている場所はどこなのか?
という問いを投げ掛け、そこを動かすには?
という疑問に答えなければなりません。
食も良い悪いという二元論的な考えではなく、どう感じるのか?
というのを基準にした方が世論に左右されなくてすみます。
つまり唯一無二の方法ができるということになります。
そんな問いをしていくことが基礎の考え方を作るのではないかと思います。
- Shyuichi Nakamura

- Oct 29, 2023
東京セミナーの感想を一生懸命まとめて書いてくれました。
とても優秀な方です。
きっと受講してない人が見ても何のこっちゃ~と思うかもわかりませんが、東洋医学は感覚を利用した「気」の科学です。
意識は目には見えませんし、計ることもできません。
だから、それがあると証明することは現代の科学ではとても難しい。
唯一、感覚が変化し、症状が変化することでしか証明ができません。
だから本に書いてあることより身体が変化することを最優先にしています。
それでも設定ができれば現象は明確におこり再現性があります。
ただ、再現する為の設定がとても難しく明確でないとなりません。
そこには哲学も宗教も科学も全ての要素が入っていないと現代の科学的要素だけでは理解することは不可能です。
Aという術者とBという術者では、そもそもの設定が違うので同じことをしても同じ結果にはならないのです。
つまりやり方ではないということです。
そのことを伝えたいと思っていました。この一年でそれが伝わる人には伝わったと思います。
設定が明確であれば、再現性があることは、受講してもらった方ならわかってもらえたと思います。
治療で悩んだことがある経験者なら、こういう基礎が何よりも大切なのだとわかってもらえます。
経験のない学生ではわからないかもわかりませんが、じっくり聞いてもらえれば、技術ではなく、自分自身に向かう意識が大切だとわかるはずです。
「相手を知り、己を知らば百戦危うから」
まずは自分を知ることです。応用はその後です。
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中村先生 大変お時間頂き申し訳ございません。感想を大変遅ればせながら送ります。 やっぱりあまり纏まりませんでしたー 今年最後の勉強会は参加している最中から個人的に言葉のシンクロニシティが嵐のように起き、感想を書こうと奮闘しましたが、長文になって纏まらなかった為、全部をまとめる事は諦めました。
以下取り止めもない文章になるとは思いますが、記載したいと思います。
今年の勉強会は全般的に中村先生が治療において用いている考え方、アプローチの仕方を現代の言葉で分かりやすく説明するということに多大なるエネルギーを注いで頂いたように思います。
ありがとうございます。
今回は物理学や解析などを用いてそのプロセスを丁寧にご説明頂きました。
生命は物質が本来もつエントロピーの増大や化学反応による崩壊を免れ、動的平衡を用いたホメオスタシスを確立し、古代の人々はこの生命システムを五感により観察・分析し、各地で体系化していきました。
その中で東洋哲学を元に東洋医学も多くの人を介して体系化され、『未病治』の域まで達した訳です。
私はその「東洋医学」を学んだ気になっていましたが、システム解析過程すら辿れない位理解が浅いという事をこの1年で痛感しています。
そもそも「東洋医学」自体を信用していなかったのではないかとさえ思います。
今回東洋医学を治療手法として用いる場合に「設定」が大事であるというお話がありました。
多種多様な人体の有り様を東洋哲学で紐解くにあたり、東洋思想が森羅万象を理解する際に抽象度を徐々に下げていったのと同じように辿っていくと 生命システムの不具合の「どこが」や「何が」が具体的に浮き彫りになる、
その為には明確な『設定(仮定)』が必要なのだというお話でした。
それは微分積分で限りなく0又は無限大に近づいた時そこに解があると仮定すると、吊り橋の設計が可能になるようなお話と似ていて、無限に近づく事にフォーカスするとその先がみえない、本質はその先にあるのだから、設定を明確にして迷わず進み、その結果を受け止める事を繰り返ししていく事によって、治療の本質が見えてくるというお話でした。
私は東洋医学を用いて治療しようとしていた筈が、西洋医学的な確からしさを求めてしまい、惑うというのを繰り返しているように思います。
東洋医学を五感で理解する、
そして整理して再現性を高めていく このプロセスを丁寧に繰り返し行い、自分のスタイルを掴んでいきたいと思います。
(それでも、、長い、、、。)
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