- Shyuichi Nakamura

- Nov 7, 2023
経絡は、全身を巡ると書いてあります。
しかし、経絡は目に見えないので、わかる人はいても証明することはできません。
唯一、感覚として伝えることができるぐらいだと思いますが個人的にしか伝わりません。
他の人に見せたり、数字になってあらわれたりできないので存在そのものを証明することができません。
だからあるとは言い切れません。
しかし、ないとも言いない。
あると仮定して、反応を見ていくと、あきらかに違うのはわかります。
更に見ていくと昨日の話のように表裏がある。
同じ肺経でも裏証の肺経と表証の肺経がある。
しかし、それは部分的にしかあらわれてきません。
そして、右と左はあきらかに違うし、左の肺経が肘の部分で強いと右の肘の部分は弱い。
それでも手首は右の方が強いというように左右であきらかな違いがでてきます。
また陰経と陽経は対角線上に異常が起こることが多いというのも特徴です。
肘のあたりの肺経が強いと、その対角線上にある小腸経も肘に異常が出ることが多い。
もちろん、ない場合もあります。
そんなことから考えても、経絡は波打っているように思えてなりません。
太くなったり細くなったりする時も、太い、細いが交互にあらわれることが殆どです。
肘のところで太くなった経絡は肩関節のあたりで細くなるし、肘のあたりで深くなっていると肩のあたりで浅くなっていることが殆どです。
蛇行しているというのも上流で右へ行くと必ず下流では左へ蛇行します。
このことから考えても、経絡は直線ではなく深浅でも蛇行しているというのがよくわかります。
経絡図を見ると直線で書かれているので、直感的には直線なんだろうと思われがちです。確かに部分的にはそういうところもありますが完全な図の通りの経絡は見たことがありません。
特に異常のある部位の経絡は必ず蛇行するか、深浅があるか太さが違うかのどれかになっています。
何もないというのはありません。
そう思うと経絡は立体的だとわかります。
それなのに何々の穴はここ!!
なんていう言い方をするのは疑問しか起こりません。
圧痛の出やすい場所というのは確かにありますが、全ての穴を押さえてみればすぐにわかりますが、全く圧痛のない穴も沢山あります。圧痛で調べるという人は、圧痛のない経絡や穴をどう証明するのか?
東洋医学をやっていると疑問しか起こらないというぐらい疑問だらけです。
なんでもそうですが、常識を疑ってみるということが自分自身を進歩させる第一歩なのではないかと思います。
額面通りにしか考えられないなんて異常だとしか思えません。
- Shyuichi Nakamura

- Nov 6, 2023
運転していて、左手の母指の痛みがでてきたという方の話です。
手首は確かに腫れている感じです。
橈骨からCM関節も腫れています。
つまり母指の根本から動きが悪くなっているということです。
当然MP関節もIP関節も部分的に腫れがあります。
しかし、橈骨やCM関節は深い反応です。
浅い反応ではありません。
東洋医学的に言えば裏証の反応です。
腫れているのは皮膚表面ですが、反応のあるのは奥ということになります。
その前から、肩の痛みで時々来院していて肩は楽だと言います。
手首だけの問題なら手首を揉んで刺激したりシップ貼っても楽になるでしょう。
よく観察すると手首から上腕の奥を通って、首にでている状態です。
ただ、その首は、表証と言って表面の問題です。
つまり、皮膚やリンパ管などの表面にでている問題と関係しています。
今までの肩の症状とも関係しますが、側頭部から側頸部まで、表証なのです。
つながっているけど、表面と裏面に異常が互い違いにでている。
つまり波打っている訳です。
これを捉えられるようになると、一箇所刺激するだけで肩も手首も変化してきます。
実は、これが腰の表面とも関係し、足の内側の深部とも関係します。
足根骨の舟状骨の一箇所です。
手と足がつながっているということになると思います。
このような問題点が各所で起こっていると、痛い所に刺激しても何の効果もありません。
鍼が効くというより、術者が、その症状に対して、どのような組み立て方をしているかで効果が大きく違います。
当然、治療時間も大きく変わります。
表証と裏証だけを考えても様々な問題点が浮き彫りになってきます。
単なる手の問題だと侮ることはできません。
観察と分析が必要です。
- Shyuichi Nakamura

- Nov 5, 2023
野球をしていて肘が痛いと言います。
肩の痛みも起こしたりしますが、本当に肘が悪いかどうかは別問題です。
触診をしてみると、肘より上腕部(上腕二頭筋短頭)の方が緊張してます。
この場合、上腕二頭筋長頭ではないのです。
また、野球肘やテニス肘と言った症状のある人は、円回内筋や橈側手根屈筋の起始部が腫れるのですが、そういう問題は全くありません。
肘の痛みであっても肘が問題だとは言い切れません。
上腕二頭筋短頭は、烏口突起と言って肩甲骨の前側の突起のあるところから起こっています。
つまり肩甲骨の動きや鎖骨の動きと無関係ではないことがわかります。
投球動作をする時、肘への負担より、肩甲骨や肋骨の負担の方が強い場合もあります。
私が言う負担というのは、使っていないところです。
使っているところは緊張しませんが、使っていないところと差ができると異常がでてくるのは使っていないところです。
だから投球動作で使っていないのは、逆に肘の内側部ということが言えます。
あと、上腕三頭筋にも対角線上に緊張があることから、伸筋側も使っていません。
内側と外側でバランスをとっていることがよくわかります。
これは何を意味しているかというと投球動作をする時にやや内旋しながら投げるということが言えます。
そうなると左足をあげて右脚に体重がかかった時から投げるまでの動作が異常で肘の痛みがでているということがわかります。足の内旋や外反にも異常があることからもそれがわかります。
肩甲骨と鎖骨にも圧痛があり、大胸筋のところにも緊張があるので、内側の筋肉がうまく使えないということがわかります。
肘の故障は伸筋側の異常のことが多いですが、この場合、屈筋の運動不足から起こる痛みだとおわかります。
こういう考察をしていると、投球動作がなんとなく見えてくるから面白いのです。



















