- Shyuichi Nakamura

- Nov 3, 2023
とにかく観察することが大切です。
常識や知識、経験を捨てて、ただただ観察すること
そうしていると、今まで見えなかったものが見えてきます。
右足が痛くても、左足の問題だと思えるのは観察し続けてきたからです。
よくよく観察してみると、やっぱり右と左はバランスをとっているように思います。
手も足も内側と外側、前側と後ろ側、それらが捻れて回転する。
経絡が蛇行する理由は、そこにあります。
目に見えない経絡も、やはり物理現象に引っ張られます。
肉体は、様々なものを投影しています。
精神的なことも投影しているし、環境も投影しています。
ただ触るだけだと、それらが入り混じって区別はつかない。
混沌とした状態です。
熱力学で言うところのエントロピー増大状態です。
病体というのはエントロピーが増大した場所のことを言うのだと思います。
そこで分類してみる訳です。
観察し、分類するというのは、時間を巻き戻すことです。
何がどこにあるのかがわかれば、時間を巻き戻せます。
これも物理学的には理論上できることです。
そして元あった場所に戻す。
それができてはじめて、時間を元に戻して状態をよくすることができます。
東洋医学の極意だと思います。
ずっと、そういうことをやりたかったのだと最近よく思います。
それしかない。
元の状態に戻そうとするのが治療をする上で一番重要なことなのだと思います。
元の状態に戻すのに、どれぐらいの力を必要とするか?
これをみていくと多くの力を必要としないということがわかります。
- Shyuichi Nakamura

- Nov 2, 2023
足の甲を打撲して1ヶ月以上たっているのですが、夜だけ痛みがあるという例です。
そんなことがありえるのか?
痛みがある場所が問題か?
なぜ、夜だけ痛むのか?
足だけの問題ではないことはあきらかです。
打撲側の足背を観察してみると痛みのある部分は確かに腫れています。
指先もあがりにくくなっています。
左と比べるとあきらかに動きも悪くスピードも遅いという状態です。
1ヶ月以上痛みがとれないなんて、普通ではありえません。
骨折であってもありえない。
しかも夜だけです。
足を観察してみると、右と左で違和感のある場所が違います。
患側だけでなく、健側も足首が異常になっています。
そして健側は、内旋が動きが悪く、患側は内旋は動きが良い。
患側も全てが悪い訳ではありません。
必ず異常部位と正常部位があるということです。そして健側も同様です。
健側の足首に手を当てると、動きが悪かった指の動きがスムーズになってスピードがあがりました。
手をあてただけです。
なぜそういうことが起こるのでしょうか?
痛みとは何か?
動きとは何か?
これを疑問に思わない治療家は、いつまでたっても痛いところにしか目を向けられません。
問題は痛いところではありません。
もちろん、これには続きがあります。健側の足首だけの問題でもない。
人間の身体は複雑系です。
単純ではありません。
痛い場所にしか焦点を当てられないのは、複雑系である人間の身体を単純で機械のようだとしか思えないからです。
- Shyuichi Nakamura

- Nov 1, 2023
左胸の違和感があると言う方が、反応を見てみると、左の上腕と大胸筋あたりに反応がありました。
それ以外にも反応はあったのですが、局所的な反応なので、なにか手を使うことをしてない?
と聞いたところ心当たりがないみたいに言っていました。
しかし、お風呂で手をグーパーする運動を毎日行っていたそうです。
50回ぐらいなので、回数は多くはないと思いますが、たぶん、一生懸命やったのだろうと思います。
左大胸筋あたりは緊張し、上腕も緊張しています。
右手は伸筋側で、腕橈骨筋のあたりが緊張します。
必ず、右と左はバランスをとって異常が起こりますが、特に左側の緊張が強くなっていたので、これが問題だろうと思い調整してみました。
朝だけの痛みなので、現在は問題ないとのことでしたが、調整をすると身体が一瞬で軽くなったようです。
当然、緊張や圧痛はなくなりました。
つまり、それが大きな要因になっているという可能性が高いということだと思います。
全体的なバランスをとると、こういう細かい症状や局所の異常はなだらかになったり、そのまま消失していったりします。
運動はやれば良い訳ではありません。
運動をする人は肝に銘じてもらいたいと思います。
回数が少ないからというのは理由になりません。軽い動きだからというのも理由になりません。
どの筋肉をどんなふうに使うのか?
それを意識することが大切です。
たったこれだけの運動で異常が起こるので、テレビで見たり、人から聞いただけで運動を行うのは危険だろうなと思います。















