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一般的には風邪を引くと熱が高くなって頭が痛くなったり体の筋肉痛が起こったりすることがほとんどですが、 熱が高くなるような風邪ではなく中にこもっているような風邪をひいた場合、 様々な症状が出ます。


皮膚の違和感というのは風邪のひき始めによく起こることなのですが、 ピリピリするような感じというのも 風邪が 内熱した時に起こる症状です。

38°cまで行かないような熱というのは、熱がこもった状態なので体力が失われていることが予測できます。

このような症状になる前に かなり疲れがあったはずです。

そう告げると大抵は忙しかったとかストレスがかかったという風に言います。

そして睡眠も 障害されやすくなるので頭の奥で熱がこもっている感じというのもよくあります。 こういう場合は鼻や咽にも問題が出やすくなっているので、それも明確にして反応を消去していかなければなりません。

右の鼻と左の鼻では違いがあるので、 それも明確にして調整していくことが必要です。

左の問題なのに右を治療しても意味がありません。その逆でももちろん意味はありません。

また 鼻だけが問題とか喉だけが問題ということはないので、反応としては顔全体に熱の反応が出てきます。

そして異常の濃い部分と薄い部分ができます。異常の濃い 部分に集まるように周りには薄い反応があります。異常というのは点のようにあるのではなく面や立体として起こっているのです。それを明確にしないで調整をしても効果が少ないか ほとんどありません。

 

それを細かく分類して一つ一つを追いかけていくと、 脳幹部に問題があったりします。

そして 視床下部や下垂体のあたりも問題が出ていることがあるので鼻の奥というのは 脳神経と大きな関係があるというふうに言えます。

風邪でしかも内熱した熱が高くない風邪が顔面部にある場合、なかなか治らない風邪になりします。


また首の問題が必ずでます。 頸椎の一番の 左前であったり、右前であったりという形で細かく問題が出てきます。

例えば左前の方に熱の異常があると顔は左を向きにくくなります。 熱で腫れることによって 可動域も制限されているというふうに考えるとよくわかります。

関節の可動状態は、可動域が制限されているという訳ではなく、無理やり動かそうと思えば動かせます。

しかし、一つ一つの関節を丁寧に調べていくと可動状態の異常は明確になってきます。

頚椎の上部では左、中部では右、下部では左という形で異常を起こしていることもあります。

本当に人間の身体は、様々な変化を起こしているのがよくわかります。複雑な症状であれば単なる風邪という認識ではありません。





お腹の調子が悪い。水様便 お腹の痛み

違和感のような感じの頭痛、肩も首も凝る

過食気味になっている 


というような状態で、風邪をひいたのかなぁ~と思ったけど、どうも違うみたいです。

確かにお腹のあたりをみてみると、胃の反応が強くリンパ管の異常があり、冷えも入っているみたいです。

つまり季節の影響もあることがわかります。


ただ、この胃の反応は、季節の影響がメインではなく、メンタルが弱っている為に胃が弱って、そこに冷えが入っているという感じです。

左のお腹から下腹部を通って、大腿部の前側に異常がでていました。

いわゆる胃経の経路と言えます。


メンタルの問題がメインですが、胃の熱が問題です。

そしてリンパ管の反応があることから、水の流れも悪いことが予測できます。

お腹を触ってみると確かにパンパンな状態です。


ただ話をよく聞いていると、よくある ストレスがかかっていたみたいです。

それでも本当の問題は対人関係ではなく、自分自身が決断できないということが問題だったようです。


その話をし、そんなことはやめてしまったら良いのに、、、

と言ったら、急に元気な顔になりました。

やはり メンタル的な問題というのは様々な症状を出すということがよくわかります。




私が30代だった頃、実技を指導している時に、ある先生が、こっちはこうじゃないのか?

この異常な反応はとれてないよと言ってくる先生がいました。

もちろん、単なるクレーマーではありませんよ。

自分の考えを持ってそう言ってくれているんです。


今でも交流のある先生ですが、その頃がとても楽しかった。

自分で理解しているから、そういう反発をしてくれる訳です。


きっと、普通の講師なら、そういうことを言われると怒ってくるでしょうね。

でも私はとても楽しかったし、真剣にこっちも考え、答えを出しました。

真剣に話を聞いてくれて、自分なりのアプローチの仕方を考え、その意図にそぐわないと違うんじゃないかと言ってくるんです。

第一線で仕事をしている人はそういう意見が自然にでてきます。

これが正常な意見なんだと思います。


私はそんな人を増やしたいと今でも思っています。

私の話を聞いて、その人なりのアプローチでああでもないこうでもないと言ってくる人を増やしたいのです。


当時は、夜から朝方までそういう話をみんなでしていました。

本当に楽しい勉強会でした。

勉強会というのはそういう会でないと楽しくない。

セミナーは、一方的に教える会ですが、勉強会は、意見が飛び交うのが勉強会です。

わからないなら、どう何がわからないかを明確にすることが大切です。

ただわからないというのでは単なる言いがかりなので、もっと臨床をやってこいと言います。

絵に書いた餅では話になりませんからね。


その中にいた人が、伊勢の勉強会は本当に滅茶苦茶楽しく、どの勉強会より盛り上がった~と全く無関係な人に言っていて、たまたま、その話を聞いていた人が、私に教えてくれたことがありました。

ああいう熱意のある勉強会はそうそうないです。


教えるも教えられるもない。

同じ土俵にたって議論しているというのをヒシヒシと感じる。

その為には臨床で悩んでいないとそういう話にはならないのです。


教えられるのではなく、自分で考える。

そういう人を増やしたいなと思っています。

その思いは徐々に形になりつつあります。


まぁたいてい、そういう人は変人で人には嫌われやすいです。

私もそうなんだと思います。


そういう意味で楽しいとか面白いというのが一番大切なんです。

楽しむ為には悩まないと駄目なんです。

そうなる為の基礎の話を1年かけてやってきました。





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