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大阪支部の政木です。


勉強会で中村先生が伝えたいこと。

それは「日々自然科学」するということではないでしょうか。


今年のテーマの一つ「脈診」

受講された皆さんは日々取り入れておられるでしょうか?

私も新しく挑戦した技術の一つでした。


使いこなせるようになるまでは時間が必要ですし、

「~に効く!」といった、直接役に立つような技術ではないですが、

患者さんの体が今どのようになっているか、を解析するツールになると思います。


使いこなせるようになった方は、

「経絡は体の中でこのように作用しているのか」

「こういう人はこういう経絡が主役になっているな」


といったことが見えてきているのではないでしょうか?

このような状態なると、自分で調査し、考えていくことができます。


しかし、やり方を学び、ただあてはめるというスタイルでは、そうはいきません。

当てはまるか当てはまらないかをただ試して、飽きてしまうのが関の山です。


こういった現象は、途上国に対する国の支援と似ているのではないでしょうか?

例えば、お金、食料を直接支援すると、使い切るまでしか生活ができません。

しかし、生活する技術を支援すれば、田畑を耕し自ら生活していく力がつきます。


すぐに使えるやり方や、テクニックを学ぶということは、お金や食料を支援してもらうことと似ているように私は思います。

対して、考え方や解析するためのツールを学ぶと、使えるようになるまでに時間は必要かもしれませんが、自ら考え、発見していくことができるようになります。


私も約20年、御薗治療院で学ばせていただいてます。

今年は少し、講師という立場も経験させていただきましたが、

また一つ、新しい治療技術を学び、身に着けることを通して、


実は人生そのものが、常に仮説、実験、検証を繰り返す科学実験なんだなということがよりわかってきました。

おかげさまで深い学びがより広がっていくことを実感しています。




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人は「場」の影響を受けています。

肉体は、宇宙に行けば一瞬で命はありません。

まずは窒息し意識を失います。-270゜ですから瞬間冷凍です。放射線も浴びて死んでしまいます。

つまり地球以外では生身の身体では生きられないということです。


何を言いたいかと言えば、肉体は完全に地球に守られているということです。

言い換えれば、地球という「場」がなければ存在できません。

だから肉体は、環境があってこそ存在を認められているのですから、環境から大きな影響を受けているはずです。


そんなことは言われなくても誰でもわかる話でしょう。

しかし、その意味を誰も実感も理解もしていないのではないかと思います。

空気があって当たり前ですし、生きていく為の温度もあるし、放射線も地球によって守られていますからね。


一瞬溺れただけで滅茶苦茶苦しいですよね。

肺に水が数滴入るだけで咳して死ぬかと思います。

それほどの存在であるはずなのに、そこから受ける影響のことは普段は全く考えません。

そう考えると環境の変化や状態から肉体が受ける影響は、そんなに単純なものではないのではないか?

と考えられます。


なぜ、そんなことを言うかと言えば、肉体に触れるだけでなく、触れないでかざすだけでも身体には変化があるからです。

触れると変化がないのに、離れると変化があるところもあります。


これを実感する方法があります。

自分の身体の外側を意識してみます。

右前、左前の1m先のあたりです。50㎝先ぐらいでも良いです。

そのあたりをイメージして右側と左側を比べてみてください。


私は右前の方が意識しやすい。

左前は意識しにくい。

ということがあります。


きっと殆どの人は、そんなこと考えたこともないと思います。

自分を中心に円を描くように意識してみると、意識しやすいところと意識しにくいところがあるはずです。

意識しにくいところを誰かに手をかざしてもらうと身体の動きが良くなることを感じます。

つまり環境から人体に影響を与えているということになるのではないかと思います。


大切なことは、素直にそれを行うことです。

そんなことあるはずがないという固定観念は捨てて、感覚に注視することが大切ですが、それさえできれば誰でも実感することができると思います。

まぁ、それが頭でっかちの人は難しいんですけどね。





すべての事象は不確定です。

不確定だからこそ、正しいではなく確からしいということが重要になってきます。


東洋医学でいうところの経絡も不確定ですが、どうも確からしいと言えます。

あるともないとも言えないですが、やはり縦方向に流れる経路があるように思えます。

肉体を肉体だとしか認識していないと見えるはずのものまで見えなくなってしまいます。


体表面から意識を少し外側に向けてみると見えないはずのものが見えてくる。

つまり経絡は肉体にはあらわれず、肉体よりやや外側に意識を向けてはじめて見えてくるものだろうと言うことです。

だから軽く触れないとわからないのです。


地球で生活しているので、地球がなければ一瞬で終わりです。

生きていくことなんて絶対に不可能です。

それならば地球からの影響を受けていないはずがない。

季節や気圧、湿度、温度、風等々の影響を受けているし、地球には磁場があるので、その影響も受けているはずです。

それは否定しないのに、それらと人間の身体との関係は否定する。

それは科学的な考え方ではありません。


もちろん、それらが全てと言っている訳ではありません。

唯物論者のように目に見えないものの影響は無視するのは自由ですが、よく観察してみれば、物理的な変化も、外部からの影響によって強くなったり弱くなったりしている可能性があるのにそれを無視するのは科学的ではないということです。


科学でも、このような「場」の存在によって世界が成り立っていると言っているのに、医学はそれをなかなか認めようとしないのは何故か?

よくわかりません。


きっと、「場」からの影響はあるとしても、それを確かめる方法がないからなのかもわかりません。

それを調べるのが人間の感覚である筋肉の反射を使った筋力検査や触診なのではないかと思います。


それぐらいの方法でしか現在は調べることができないから現時点では仕方のないことです。

ただ、この方法も絶対ではない不確定なものであることは事実なので、しっかり検証をしていく必要があります。

そういう気持ちがあれば、オカルトから科学になると私は思っています。


それを利用する必要がある理由は唯一つ、原因不明の患者さんは待ってくれないからです。

それによって悪化する前に、その原因を取り除けば、物理的変化にまで発展しない可能性があるからです。

今、痛いと言っているのに完全に確かでないと施術できないというのであれば、その患者さんは放置せざるをえません。


とにかく確からしいと思えることをやってみる。

それしかないということだろうと思います。




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