- Shyuichi Nakamura

- Apr 3, 2024
身体が緊張しているということはどういうことか?
緊張=悪い
弛緩=良い
こういう思い込みが誰でもあると思います。
確かに、この関係は間違いではないのですが、それでは誰が緊張させているのか?
そういう問い掛けをする必要があります。
緊張させている正体がわかれば緊張をやめれるはずです。
筋肉が緊張しているから筋肉が悪い?
筋肉が悪いから、筋肉を刺激する?
固まっているから筋肉を伸ばす?
ものすごく幼稚な結末ではないかと思います。
誰が緊張させているのか?
何が緊張させているのか?
これを考え、それを変えないと緊張は緩みません。
また、様々な原因を特定しますが、目に見える原因だけ追求してもそれがやめられるとは思えません。
緊張したのは結果です。
つまり、この結果を起こす前の段階にフォーカスしないと何もわかりません。
それは自分自身であることは間違いないのですからね。
緊張する前の段階、つまり認知する前の段階に意識を向け、そこからくる情報を書き換える必要があるのだと思います。
全ては情報です。
情報があるから緊張しているだけです。
その情報のことを日本人は「気」と呼んだのだと思います。
これを最初に理解していないと、全てが間違った方向にいきます。
運動なら、運動する前の動こうとした瞬間にあります。
その瞬間を捉えていないと何もはじまりません。
それを訓練する方法があります。
それを訓練する意識の仕方があります。
そこさえわかれば様々なことに応用できます。
しかし、それは確かに難しいし、簡単にはできない。
できない=悪い
という考え自体がおかしいのです。
できないことは、悪いことではありません。
できないという現実があるだけで、できないことをわかったというだけです。
まずは、この考え方が大切です。
できたら良いのか?
スポーツは、できる、できないにフォーカスしすぎます。
なぜなら、スポーツはゲームであり、勝者と敗者が存在するからです。
できる=正義 (勝者)
できない=悪 (敗者)
なのです。
これがスポーツ脳の欠点です。これでは認知して現実までにしかフォーカスされてない。
スポーツは、この考え方の先を知る必要があります。
スポーツをもっともっと発展させることで、それに気づくことができる方法でもあります。
スポーツが良いとか悪いと言っている訳ではありません。
その取り組み方によって大きな違いがでてくるということです。
ただ、勝たなくては楽しくないという側面があるので、どうしても、できる=善になってしまいます。
これを乗り越えない限り、本当に楽しいものにはなりません。
勝者=善という考え方は小さい時に培われます。
なかなか消えないのは、その教育の為です。
治療も全く同じです。
術者がこれに気づいていないと、治す=善 治らない=悪
にしかなりません。
治せるけど、治す事が目的ではない。
そこにフォーカスしていないと本当の意味で治ることにはならないのです。
東京セミナーでは、この考え方を元にして臨床を見せていく予定です。
これがわかると全ての治療の本質がわかるようになってきます。
やり方ではない本質を知る。
何々流とか何々法というセミナーにあきた人は、参加する意義があります。
東京セミナーのリンク
- Shyuichi Nakamura

- Mar 14, 2024
「気」とはなにかをAIに聞いてみました。
「気」は軽微なものとされています。どう軽微かが大切なのですが、この文章を読むと、電気とは違う非物質性があり、あるようなないようなという説明でしかありません。
「気」は意識や思考と共通する部分があり、意識を高めると「気」によく似た性質を示しますが、意識とも違います。
Geminiの解説
東洋医学における「気」は、簡単に言えば、生命エネルギーです。目に見えない存在ですが、私たちの体の中を巡り、体の機能を維持したり、生命活動を支えたりする役割を果たしています。
具体的な機能としては、以下が挙げられます。
体の機能を維持する: 臓腑の働きを促し、血液や栄養素を全身に運搬する
生命活動を支える: 成長発育、老化、免疫など、生命活動に関わるあらゆる過程に関与する
防御機能: 外邪(病原体)の侵入を防ぎ、体の抵抗力を高める
精神活動: 精神活動を支え、感情や思考に影響を与える
「気」は、目に見えない存在なので、科学的に証明することはできません。しかし、東洋医学では、気のバランスが崩れると、病気や体調不良が起こると考えられています。そのため、鍼灸や漢方などの治療法では、気のバランスを整えることで、病気を治したり、健康を維持したりすることを目指しています。
「気」を理解するポイント
目に見えない存在であり、科学的に証明することはできない
生命エネルギーであり、体の機能や生命活動を支える
バランスが崩れると、病気や体調不良が起こると考えられている
東洋医学では、気のバランスを整えることで、病気を治したり、健康を維持したりする
共通点
目に見えない: 気も電気も、目で見えない存在です。
エネルギー: 気も電気も、エネルギーの一種です。
体の機能に関与: 気も電気も、体の機能に関与しています。
相違点
物質性: 気は非物質的な存在と考えられていますが、電気は電子などの物質によって構成されています。
伝達速度: 気の伝達速度は明確に定義されていませんが、電気は光速に近い速度で伝達されます。
測定方法: 気は科学的に測定することができませんが、電気は電圧や電流などの方法で測定できます。
このように、気と電気にはいくつかの共通点と相違点があります。電気のような性質を持っている部分もありますが、完全に同じ存在とは言えません。
気と電気の捉え方の違い
東洋医学: 気は生命エネルギーとして捉え、目に見えない存在であっても、体の機能や生命活動を支える重要な役割を果たすと考えます。
現代科学: 電気は物質的な存在として捉え、電子などの物質によって構成され、エネルギーを伝達する役割を果たすと考えます。
このように、気と電気は、捉え方や理解の仕方が大きく異なる存在です。
結論
気は軽微で目に見えない存在であり、電気と共通点を持つ部分もありますが、完全に同じ性質を持っているとは言えません。それぞれの性質や捉え方の違いを理解することが重要です。
電気とよく似た性質はありますが、かなり速いことが大きな特徴だと私は考えています。
人が認識することができるスピードを遥かに超えている存在です。
そう考えると、鍼刺激をする前の段階で働いていると言えます。
まさに、ベンジャミン・リベットが言っているように0.5秒前の脳の活動と言えるのではないかと思います。
そして量子力学で言う波であり粒であるという二重性など、人間が認知できるものを超えている存在と言えるのではないかと思えます。
ということは治療をする前の段階で働いているので、「気」が動いた時の結果は、人間には認知できない速さと言えるのです。
人の考えというのは、認知が終わった後の段階で思考します。
美味しいものを食べる瞬間、口元にもってくる前に美味しいか美味しくないかを判断しています。
日本人が料理の器に注意するのは、単純に美しいからではなく、食べる前の段階を認識しているからと言えます。
それぐらいスピードのある「気」ですが、治療時間が長いというのは、本当に「気」を扱っているのだろうかと疑問に思えます。
これだけ酷い症状だから刺激を長くしないと効果がないと勝手に思い込んだ結果なのではないかと思います。
もしかすると、そもそも「気」と意識をわけて別のものとして考えること自体がおかしな話なのかもわかりません。
これらはつながっているはずです。
この意味を理解できた人が「気」を扱えると思います。
- Shyuichi Nakamura

- Mar 8, 2024
鍼灸のセミナーではしばしば、治療の方法論が中心に教えられますが、これは患者の個別の身体状態を十分に考慮していないことがあり、一律の解決策を提供することになりがちです。
オーダーメイドの服と既製品の服の比較を例にとると、オーダーメイドは個人の体型に合わせて作られ、既製品は一般的なサイズに基づいていますが、鍼灸治療においても、患者一人ひとりの具体的な状態に合わせた個別のアプローチが理想的な治療結果を得る鍵となります。
効率的な分類システムの使用により、迅速かつ正確な治療が可能になります。例えば、座位でのお尻の動きを調べることにより、代償運動を観察し、異常側を明確にすることができます。
このような動きや体の反応から、特定のパターンや異常を識別することが重要です。例えば、左のお尻が上げにくい場合、左肩甲骨の前方転移や大胸筋部の縮小傾向を観察することができます。当然、左の呼吸が不足がちになり、左肺経にも影響を与えます。経絡は人体を12分割した経路と言えます。それが左右に存在し陰陽があることから前後左右の位置の異常を特定する分類方法です。穴は、その高さの異常と言えます。これらの観察は、経絡の異常を含む運動障害へのアプローチを変える可能性があります。
動きのパターンや代償運動の観察を通じて、より客観的で再現性の高い評価を行うことが、検査者と患者が共通の認識を持ち、適切な治療方針を立てるための基盤を提供します。
結論として、鍼灸治療における成功は、方法論を超えた患者一人ひとりの具体的な状態に基づく個別の治療提供に依存しています。患者の動きの分析や個別評価を通じた分類は不可欠であり、正確で迅速な診断と治療を実現するために、鍼灸の実践者にとって、このアプローチを採用することが重要です。















