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勉強会の感想を個人的にもらいました

いつも勉強会の感想を頂きますが、今回は個人的にメッセージでいただきました。


私のやり方は、一つの異常に対して複数の検査方法があります。

なぜ、そういうことをしたかというと疑り深い性格だからです。

それって本当にあっているの?

と何度も何度も疑いをかけてみたからです。

一年や二年ではありません。鍼灸師になってからずっとです。


テーマは触診なので、触診についての話をしたのですが、なぜ、触診結果が人と同じ結果にならないのか?

それは長年悩み続けてきました。

鍼灸を教えている講師は、これに常に悩んでいるはずです。

個人的には、私より優れた達人が一杯いるので、触診や脉診で病気を言い当てる人もいます。


しかし、それを人に教えようとしても絶対にうまくいきません。

なぜなら、感じているものが最初から違うからです。

それでは何の意味もないし、伝承は不可能です。


それならば、ごく簡単なことで良いから、身体の訴えを聴く能力を、みんなが持てば鍼灸師全体の底上げになるはず。

そういう思いがあるので複数の検査方法を考え、確認作業がしやすいように考えました。

自分でもまとめてみると、こんなにも多くのことを考え出したのかとビックリする程です。


やり方が毎回違うと言うクレームもありましたが、同じにしてしまうと一つの見方だけになってしまいます。

一般的な触診の方法では、そこが一番の問題点だということです。


その触診の結果は本当に信じられるの?

効果があったから、それで良いのか?

それを人に教えられるのか?


様々な疑問が私には浮かび上がります。


触診だけでなく、関節を引っ張ったり、徒手筋力検査をやったり、それを無負荷で本人に確認させたり、皮膚を引っ張ってみたり、タッピングしてみたりして、その触診の結果が本当かどうかを見極めることなのかです。

この段階を通過しないと、どうしても次にはすすめません。

一番重要で難しい部分ですから何度も丁寧に説明していきます。


一つの異常を様々な角度から調べていと、一つの検査法では見えなかったこtがわかるようになってきます。


また、同じ結果にならない大きな理由の一つは、術者の意識の使い方がバラバラだからです。

つまり、各流派で考え方が違うので、同じ症状をみていても考えていることが一つにならないので同じ結果にはならないのです。それぐらい意識は重要です。


しかし、意識は目に見えません。

誰が何を考えているのかはわかりません。


何を意識しているかで反射は大きく変化します。

その事実さえ知らない人が殆どです。

それも当日は証明してみせました。


そこをものすごく単純にする作業が必要です。

単純にさえすれば同じ答えが返ってきます。


昨日、紹介した動画の先生も経絡の触診ができるようになっています。

私の感じている経絡の走行と全く同じものを見ていたのです。

主観的普遍妥当性が成立した状態と言えます。

なぜ、それができたのか?


それは彼がものすごく単純に考えられるようになったからです。

だから迷いがないのです。

迷いのない心は、手の動きにあらわれてきます。

彼の手の動きは完璧でした。


その為には、楽しむ必要があるのです。

人の身体をみさせてもらって楽しいなぁ~。

人の身体って本当に不思議だなぁ~。

そんな思いが大切なのです。


この感覚は難しい人になればなるほど術者に起こりにくくなります。


相手の身体に対する尊敬の念を込めて確認作業を純粋にしてくれたからできるようになったのです。

技術やテクニックではありません。


それ以外に方法があるのなら、教えて欲しいと思っています。

純粋で迷いのない心は、技術ではありません。

アホになって愚直にやり続けないと何もわかりません。


アホになる為には、頭が混乱しないとできません。

混沌とした中からしか真実は生まれません。

だから迷ってください。

頭を混乱させてください。

といつもいっています。

理性や知識だけでできる程、甘い世界ではありません。


その勇気を持ったものだけが味わえる世界なのです。

それを殆どの鍼灸師は忘れています。


味わえ!!

それしかない。






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