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東京勉強会所感

東京支部長の本橋です。

御薗治療院主催の東京勉強会が品川駅近くの会場で開催されました。

顔馴染みが多い勉強会ですが、今年から鍼灸の学校に通い始めた学生も参加され、緊張と楽しみの入り混じった始まりだったことでしょう。


今回は初めてベテランの先生方に前半の講義を務めていただきました。

鍼灸師である中野ひとみ先生の「音とからだ〜世界は音でできている〜」

は音の成り立ちから治療における活用法まで贅沢にご教示いただきました。

音は耳だけで捉えているわけではない。

様々な器官で音の振動を捉えています。

音が聴こえなくても気配を感じたりすらことができます。そんな感覚は治療の際の診断にも役立ちますし、音による治療もできます。

たくさんの音を伝える媒体をお持ちいただき、それぞれに振動を体験することもみんなで楽しくやれて、治療のためにもなり、また自分自身を整えるためにどう音を活用するかもお伝えいただいた御薗治療院ならではの素晴らしい講義内容でした。


中村先生の講義では、初めて参加した鍼灸の学生の治療をしました。

治療をしながら、その内容の説明だったり、はたまた発展したお話しや関連するお話しが聞けました。

中村先生のいつもの治療は、とても早く数分で終わります。

それをこれだけ詳細に説明つきで解剖できたのは初めてかもしれません。

関節の話しもよくしてくださったので、私も含めトレーナーの参加者もよく食いついて見ていたと思います。

人のからだは一方向の動きに片寄った動きを続ければ、その皺寄せが来ます。

ひとつの例としては、右に振り向きやすければ、左に振り向きにくいと言うものです。

その動きのつながりを関節だけでなく、内臓やリンパの状態で確認できるようになると、関節専門とか内臓専門とか言ってられなくなります。

もし関節専門だけで患者さんをみるとしたら、関節だけしかみることができず、その関連する異常には全く触れることなく終わってしまいます。

患者さんにとって、関節の異常は内臓や全く別の部位の動きや流れの異常が引き起こしているとしたら、と思うと中村先生のような広く深い診断が本質的であると考えます。

患者さんの異常は、本当に広く深いです。もちろん浅い場合もありますが、ほとんどは様々な異常が重なったり、絡み合っていたり、色んな段階(階層)にあったりします。

このようなことが見えるようになり、分かるようになると、治療の世界が変わってきます。

世界が広がり、一段深くなるとまた狭くなる、そしてその段が広がると、また一段深くなる。

その世界観を楽しみながら仕事としての治療家像がつくられて行きます。

唯一無二の姿になります。

そこには東西医学に重ね、物理学、量子学、人間学、宗教、哲学と人としての格の向上が含まれています。

今回、治療をしながらの中村先生のお話しを拝聴して、これらのお話しのオンパレードが受講者を惹きつけてとても面白いと改めて感じました。

面白いし、カッコいい。

このようにも感じました。


初めて参加された鍼灸学生も終わった後に治療の成果にも驚いていましたが、「時間が短く感じてとても面白かった。共感できる話しが多く、また行きたい」とのことでした。

これから鍼灸師になると言う立場で中村先生に出会ったことで、同じ志を持つ先生方との場の共有を経験して、どのような人生になるのか楽しみであり興味深いです。

きっと、中村先生のダンディーな格好良さが脳裏に残っていると思います。

いや、中村先生がしがみついているかもしれません(笑)。




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