言葉は、一つのエネルギーと考えられます。
エネルギーを与えると身体は変化します。
その変化を利用して診断し調整を行います。
的確な診断であれば、的確な効果を得られることができます。
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大阪支部政木です
今回も中村先生から教えていただいたテーマをご紹介します。
「言葉の力を借りる」というものがあります。
とても繊細で、かつ難しいテーマですが、
取り組み続けてその意味が体感できると、
自分のあり方も変えてくれる画期的なテーマだと実感しました。
私達は体の問題を探す時に、色々な言葉を使います。
気 水 血 虚 実 腫れ 緊張 など。
「言葉の力を借りる」とは、これら言葉自体にすでに必要十分な力があり、
その言葉の力に自分を委ねて、そんなに自分が気張らなくてもいいよ。
という意味だと教わりました。
むしろ、言葉のエネルギー以外のエネルギーを混ぜてしまってはいけないよ。
と、何度も何度も教えてもらいました。
しかし、実際自分が検査に取り組んでみると、つい気持や願望など雑念が入ってしまいます。
これでなの正解かな。
知ってる現象であってほしいな。
前回と同じパターンであってほしいな。
などなど。
そういった雑念を入れるずに、純粋な言葉の力を活かすために、
「純粋思考」という概念が必要だと教わりました。
言葉の音以外意識しない。
言葉の音だけにしてみる。
日々意識して取り組むと、自分自身の肩の力が抜けてくるのが分かってきました。
仕事が楽になってきたのです。
今まで戦うように取り組んでいたのが、身を任せるようになってきたのを覚えています。
少しだけ勇気が必要だったのも覚えてますが、教えていただいた筋道を守ろうと
日々過ごすだけで、必ず出来るようになるものだとも体感しました。
理学療法士でもトレーナでも、レベルアップにつながる技術です。
来週は東京セミナーが開催されます。
内容は脈診ですが、理学療法士でも使える技術です。
興味のある方は是非ご参加ください。
昨日の続きです
小さく、ゆっくり綺麗で軽い運動は、全ての運動の基本です。
強い運動を好むのは、頑張りたいからです。
頑張っている自分の存在意義を人に知らしめたいと言う潜在意識からです。
強い運動は、常に他人が対象になっています。これに気づいていないとしっぺ返しがきます。
これは意識が強くなり過ぎた時に起こる現象です。
スポーツは強く早くが基本です。
スポーツはあくまでも相手をねじ伏せて喜ぶ為のゲームです。
それは楽しみの一つなので、悪いことではありませんが、あくまでもゲームだということを知っていなくては怪我をしてしまいます。
小さくゆっくり綺麗な動きはゲームではないので、できるできないは全く関係ありません。
できなくてもゲームではないので全く問題はありません。
何キロのものを挙げなければならないというようなゲームとは全く違うのです。
だから出来なくてよいのです。
しかし、やってみると様々なことを知ることができます。そして自分自身と向き合うことができます。
小さくゆっくり綺麗な動きはやってみるとわかりますが、難しいので、ついつい誤魔化してしまう自分がいることにも気づきます。
つまり嘘をついている自分と向き合えるということです。
相手を騙すゲームであるスポーツと同じように自分自身にも嘘をついていることに気づきます。
運動なのですが完全な受身です。
運動する為には感情が必要ですが、その感情が最小限になって受身になることで認知力が高まります。
受身のまま運動をしていると強かった意識がどんどん薄れていくのがわかるようになってきます。
これは瞑想にもっとも近い運動です。
ただ座っているだけでは瞑想にはなりません。妄想が酷くなってしまうだけです。
この原理を発見した時、なるほど~だから人は無理に頑張ってしまうんだと大きく頷いてしまいました。
頑張るからできるできないにこだわってしまうんだと気づくことができました。
人との比較から開放された瞬間です。
すると、人ができないことも容認できるようになってきました。
できなくても迷っていても良い状態
迷いそのものが気づきなのだともわかったのです。
精神が限りなく平安に近づいた瞬間でした。
できない自分をそのまま受け入れる。
そんな瞬間が連続して訪れていたのだと気づきました。
小さく、ゆっくり綺麗で軽い運動を発見した時は身体が震えました。
ごく単純なことなのですが、今までの全ての現象がつながった瞬間でした。
それを実践し、実感してもらったと思います。
説明すれば一言です。
しかし、この運動の中には様々なことが記録されています。
それを引き出すことができるかどうかは、その人の感性と器量によります。
単純なことですが、様々な事を含んでいます。
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大阪支部政木です
中村先生から教えていただいたテーマに
「運動は小さくゆっくり、綺麗に」があります。
これは私にとって画期的な考え方でした。
「癖」は「無意識」に発生しています。
ほぼ自覚のないうちに体の動きを決定してしまっています。
病気になった時に「なぜ?」と、驚いてしまうのも、普段の癖を自覚していからだとも考えられます。
「癖」を変化させるには、「無意識」に近い運動が効果的だとも教わりました。
しかし、それを実践してみると、分かっていてもつい大きく刺激的な運動をしてしまいます。
「やった感」や「手応え」が欲しい。
強い運動のほうが体にとって漠然と効果があるように思ってしまう自分がいることにも気づかせてもらうことができました。
自分をみるということを徹底的に教わってきたのだと思います。
体には現状を維持しようとする「ホメオスターシス」という機能があります。
変化が起きても元に戻そうとする機能です。急激な変化を起こさないための安全装置としても働くものみたいですが、逆に悪い癖も元に戻してしまおうとする働きもあるみたいです。
ダイエットのリバウンドが身近な例です。
体にとって強くて大きな運動は、特別で急激な変化です。
体は受け入れずに反発して元に戻ろうとしてしまいます。
それでは結局体の癖は変化させることができずに余計な歪みをつくってしまったりします。
強い運動は弱い運動を兼ねるのではなく、それぞれ違った役割がある。
「小さく軽く、綺麗でゆっくり」
これこそが無意識のうちの「癖」を取るには最適だということも実感して分かってきたように思います。
頂いた色々なテーマを実践し、さらには体感、確認すると、日常がとても面白くなってきます。
現在、そのことに気づけたのは中村先生の身体に対する観察力があったからだと感謝しています。
これを治療に活かそうとする姿勢は他にない考えだと思います。
来週は東京セミナーが開催されます。
興味のある臨床家の方は是非参加し、その詳細を現場で感じ取ってみてください。
治療家が気づきにくいことを現象とともに理解することができると思います。
きっと目からウロコが飛び出しますよ。