同じ怪我でも、もの凄く痛がる人と、そうでない人があるのは不思議ですよね。
痛みの域値に違いがあるということだと思います。
その場合、痛みを認識するのに感情が何らかの影響を与えているのは明白です。
痛い、痛いと言っている場合、そこには、何らかの感情が存在しているはずです。
痛いとやる気もでませんよね。
本当に痛みを感じているのかを確認することもなく、痛い痛いと思ってしまったりします。
動かす前から痛いと思って動かさないということはよくある話です。
実は、感情をコントロールする場所が脳に存在します。
もし、この機能が異常になっていたら、感情のコントロールができなくなって痛みを余計に感じてしまう可能性もあります。
脳には興奮と同時に抑制にも働く回路が同時に存在します。
抑制機能が働かないと痛みを更に感じてしまうのだろうと思います。
つまり、動きと痛み、感情は切っても切れない関係にあるのだと思います。
痛みを認識するには、痛みのある動きをしないと駄目なはずですが、それから自然に逃れようとしてしまいます。
一切、痛みのある動きをしないとなかなか痛みも良くなってくれません。
そして、その痛みは、誰かがとってくれるもの(薬でもマッサージでも鍼灸でもなんでもいい)だと考えている人は、なかなかこの痛みの連鎖から逃れることができません。
そして、それにも、その人なりの理由があったりします。
過去の経験からそうなっている場合もあります。
単純ではないということです。
そういう場合、過去の経験を紐解いただけでは楽にはなりません。
まずは、痛みを正しく認識することが重要です。
痛みを丸裸にするということだろうと思います。
痛みを認識するのは時間がかかります。
例えば鋭い刃物で指先を切ると、最初あまり痛くない。
ホンのしばらくの間ですが、痛みを感じるのにタイムラグがあります。
これは脳で痛みを感じているからだろうと思います。
痛みを感じる経路(痛覚伝導路)は、末梢⇒脊髄⇒脳へと伝達されていきます。
もし、その途中に何らかの病変があったら、痛みを感じないのか?
世の中には、不思議な病気があって、痛みを感じない無痛症という病気があります。
無痛だったら無敵なように思いますが、痛みがない為に、恐れないので、高いとこから飛び降りたりして長く生きられないそうです。
痛みは、人間にとって、とても大事な症状なんだとわかります。
末端で痛みを感じるような損傷をすると、神経細胞(ニューロン)を通って、脊髄後角⇒延髄⇒中脳⇒視床⇒大脳皮質へと痛みの情報が伝わっていきます。
痛みとして知覚するのは大脳の表面の大脳皮質で知覚野の部分です。
もちろん、痛みを抑制する方向にも働くので、痛みをコントロールすることもできます。
続く
大阪支部長が根本的な内容の投稿をしてくれました。
「治る」
とは何か?
もの凄く単純なことですが、人それぞれ違いがあります。
膝の痛みがある。
腫れている。
この時に痛みがあることにばかり注意を向けていると、腫れがひいたのにもかかわらず、ビッコをひいて歩きます。
そして痛いと言います。
それ本当ですか?
と言いたくなる。
でも痛みがあるのは事実です。
ただ、痛いといって痛みのある場所に追加で刺激するのは良いとは限りません。
もちろん、良い場合もあります。
この構造には様々な問題が絡んでいると思います。
とてもおもしろいテーマなのです。
それには脳の構造を理解していると良いかもわかりません。
あくまでも一つの例ですが、それによって大きな変化を起こしていきます。
続く