肩甲骨は、あまり大きく動かさなければ360度の綺麗な回転ができます。

しかし、360度綺麗に回転できる人は少ないです。

特にゆっくり、綺麗に動かそうと思っても、綺麗な円を描けません。

また一定のスピードで動かすことは更に困難です。


肩がパンパンになったり、首がパンパンになったりすると、必ず肩甲骨の動きは片寄ります。

動かしているつもりでも上下にしか動かなかったり前後にしか動かなかったりします



左側の肩甲骨が、このような動きをする人であっても右側はそこまで酷くないという場合もあります。

また、右は前後がいきにくいと言うような場合があります。

同じ動きではないことがわかります。


上下の動きがいきやすく、前後が動かないというのは、胸と肩甲骨の緊張が強いということが言えます。

経絡の流れを教科書から見てみると、肺経は、胃のあたりから横隔膜を通って肺、気管支、咽を通って腋窩に出ると書かれています。

肺系統の異常と肩甲骨の動きは連動していると思えます。

胆経の淵腋(GB22)や心臓のHT1(極泉)から肺につながると言うのが面白いところです。


このような動きをする人の手を挙げさせ、腋窩を触るとパンパンです。

淵腋(GB22)やHT1(極泉)というより脇の下あたりから第五肋骨の側面あたりまで緊張している感じになります。


あきらかに肺を圧迫しているのがわかります。

常々言っているように動きと圧痛、その周囲にある内臓の機能というのは、連動していますので必ず肺の能力が落ちます。



昨日は足の痛みの話を書きましたが、指先の意識も大事です。


解剖学的肢位というのをご存知ですか?

解剖学的な正位と言って、立位での基準の姿勢という意味です。


この肢位については、様々な角度から検証してきました。

膝の位置や足首の位置もとても大事です。

それは何度もブログでも書きました。


この位置が正しくとれれば身体は確実に軽くなり機能があがります。

機能があがるということは、体調が良くなって気分も良くなるということです。

解剖学的肢位は、解剖学を学んだら必ず最初に学ぶ医学の基本です。


これに近づけるだけで機能があがります。

ということは、この位置から外れることで機能も落ちるのです。


体調が悪くなると、この位置を全くとれなくなります。

身体が弱ると自然にそうなります。


しかし、闇雲にこの位置をとろうと思ってもとれません。

これには秘密があります。

単純に言えば意識です。


その秘密を実感して知りたいと思ったら一般の勉強会に出席してみてください。

立つということの価値観が変わると思います。


詳細はこちらから


どの位置のどちらを意識すれば良いかは、その人によって大きく違います。

解剖学的肢位をとるためには、足の親指と小指はとても大事です。

しかも、母指先の小指側、小指先の母指側の意識がとても大事です。


これによって、足全体に力が分散されるかどうかがわかります。

上手く分散できる人は足全体の緊張がなくなります。

しかし、この位置をとると、最初は足に力をものすごく入れている感覚になります。

これは今まで使ったことがない筋肉を使っているから自然にそうなりますが、それを身体に覚え込ませるだけです。


そして触診をしても柔らかくなっています。

力を入れているのに柔らかくなるのです。


うまく全体に力が配分されたからです。

昨日の例も、小指先の意識を変えたところ、足の痛みは自然に楽になりましたが、それと同時に身体全体の機能があがります。


そして触診をしても過不足がありません。

過不足がないというのは前後左右の片寄りがないということです。

つまり自然に立っている=解剖学的肢位

ということです。


こんな簡単なところに医学の基本があるのです。

難しいことばかりを勉強して、基本中の基本を忘れては意味がありません。


痛みをとることを目標にしてはいけません。

痛みは自然になくなっていくか減弱していきます。


それが大事です。




複雑な異常は、単純な動きの組み合わせです。

単純な動きが分かれば複雑な動きも分かってきます。

複雑なまま分かろうとすると分からなくなります。

1 つ 1 つを丁寧にわかろうとすればいろんなものが見えてきます。


足の痛みをあちこち訴えています。

足の裏にも痛みがあり、右が左よりも強い状態ですが、本人はどちらもいたいと言います。

このような場合どうしたらいいでしょうか?

まず触診で調べてみると、やはり右の方が異常です。


右の異常が強いのに左も痛むし、左の母指側にも反応はあります。

赤色の線で書いたところは関連している場所です。


一言では言い表せないぐらい様々な器官が関係しています。

肝臓の反応も左後ろ上側をとおって、右首から腕にでています。経絡で言う肝経とはちょっと走行が違います。

右足は外側ですからね。

逆に左足は肝経の経路に類似しています。


以前から言っているように経絡は一本の線ではありません。

強くなったり弱くなったりして、出たり入ったりしています。

教科書を見ると綺麗な一本線(絡脈はある)になっていますが、実際は違います。

部分の寄せ集めのようになっています。

だから、この異常を見ても違いがあるのがわかります。


単純なものが絡み合って、こういう複雑なラインを通るのです。そして他の器官と絡み合うようにしているのです。

それをわからないとこういう異常はアプローチできません。

右足は足背の外側から膝までが一つの区切です。

大腿内側から上腹部までが一つの区切で胸部から上肢、首がまた一つの区切になっています。


それらが複合して、痛みが出たということです。こういう痛みは原因が絶対に一つではありません。

多対多の関係になっています。


多対多の関係の場合、一本の経絡的な見方をしていると、全く分析ができません。

チンプンカンプンになるはずです。


ホントに面白いです。


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