- Shyuichi Nakamura

- Oct 4, 2023
身体の反応をしっかり見極めると撫でるだけで身体に変化が起こるのは不思議です。
ただ、撫でるだけですが、やはり場所も撫で方もあります。
一般的なリンパマッサージは求心性にマッサージするという形ですが、どうもそういうやり方ではリンパの腫れはなくならないのではないかと思います。
撫でるのもゆっくり、秒速1mm、殆ど止まっている感じで撫でるというのが違うようです。
リンパを流すのではなく、神経を活性化させることが大切なのかもわかりません。
ガサガサと撫でると感覚は残りませんが、触れるか触れないかでゆっくり撫でるとゾワゾワした感じが長時間残ります。
この時に、神経が活性するのでは?
神経が活性することでリンパも血液も流れやすくなるのでは?
そう思います。
足の腫れで歩くのも辛いという方に場所を指定して、1時間に1回という頻度で撫でてもらいました。
1時間に1回というのはかなりキツイので、数日間のみにしてもらいました。
すると足の腫れがひいて動きが良くなり、歩いても痛みもなくなったそうです。
この例からもわかるのですが、あくまでも神経を活性させることが目的になると思いますので、弱い刺激でゆっくり行うというのがポイントです。
もちろん、撫でる場所も重要な要素になるので、ただ撫でるというのでは効果はないと思います。
特に痛みのある場所を撫でてもあまり効果はないようにも思います。
関連する場所を撫でて、それを続けるということが大切なのかもわかりません。
今後、この方法で色々と実験を繰り返していこうと思っています。
簡単にできることで少しでも改善があれば、一つの方法として患者さんのケアになるのではないかと思います。
- Shyuichi Nakamura

- Oct 3, 2023
技術というのは自分以外の外に意識を向けることが主流になります。
技術が高まってくると内にも意識を向けますが、これは目に見えないので評価されにくいのが現実です。
評価されてこそ技術なのですが、その技術と同時に内側に意識を向けていないと見せ掛けだけのものになってしまいます。
技術をどれだけわかりやすく説明しても、決してその本質はつかめません。
その本質を掴む為には内向きの意識が必要ですが、内向きの意識は面白くないので一般受けしません。
その半面、外に向かう技術というのは、多くの人に受け入れられやすいのですが、それを知っているというだけでわかったような気になっている人が多くいます。
医療はその意味が深くわかる仕事と言えます。
右でもなく、左でもない
右でもあり、左でもある
これを受け入れられる人でないと医療は行えないのでは?
と思うことがよくあります。
風邪は殆どがウィルスからくる疾患ですが、ウィルスに抗生物質は効果がありません。
しかし、風邪をひいて抗生物質を出されることはよくあることだと思います。
なぜ?
って思うのですが、現場にいる医師は、風邪で抗生物質を投与しておくと二次感染が防げたのではないかと思えるような事例に必ず出くわすからです。
白黒ハッキリつけられるものとつけられないものがある。
それが現場なのだと思います。
現場には事実と違う真実があるのです。
もちろん、それもケースバイケースなので、風邪で必ず抗生物質を出す医師には大きな疑問はあります。
抗生物質やステロイドは、大きな効果を発揮してくれる薬剤ですが、使い方を誤ると副作用も大きいと言えます。
医療には技術だけではない何かがあるのだと思います。
きっとどんな仕事でも突き詰めればそうなります。
- Shyuichi Nakamura

- Oct 2, 2023
「東洋医学では、「気」は体を動かすための根本的なエネルギーとして重要視されています」
と言うことですが、気はある意味思いや意識と言えます。
意思を持って思うことで身体は変化します。
思うだけでは肉体は変化しませんが、思わなければ筋肉を動かすことすらできません。
思わないで勝手に動いたら病気です。
しかし、心臓は勝手に動いていますので思いだけで止めたり動かしたりはできません。
そう思うと東洋医学で言うところの先天の気とは無意識の気だとも言えます。
意識的に動かせるものを後天の気と考えると、この考えも納得できるのではないかと思います。
ただ、意識的に動かせるものと動かせないものというのは明確にわかれている訳ではありません。
例えば、緊張すると心拍数があがりますが、これをある程度コントロールすることは訓練によって可能です。
深く潜る競技をしている人の中には、心拍数を意識的に落として長く息を止められる人もいます。
ちなみに24分ぐらいが再長のようです。
一般人なら3分止められたら凄いですよね。
と言っても、全てをコントロールできる訳ではありません。
長くても24分ですからね。
心拍数
呼吸
体温調節
唾液の分泌
消化
排泄
眼球の動き
歩行時のバランス維持
表情筋の動き
微細な筋肉の動き
これらの動作は、脳の下位中枢や、無意識領域によって自動的に行われるため、意識的にはコントロールすることができません。
意識が無意識を意識する時というのが、大きな味噌なのではないかと思っています。
コントロールできないものに意識(思い)を向ける。
後天の気は、そんな時に活性化し、先天の気に影響を与えるのではないかと思っています。
やはり気は意識だと言えるのではないかと思います。



















