上半身の緊張に伴って関係するのが、肘、肘から手首、手首から手根骨、手根骨から指の連動です。
これらは一つのくくりとしてグループ化していることが殆どで、腰の動きと関係します。
腰の動きは肩関節や肘、手首の動きと連動しているのですが、この話は大阪の勉強会で話をしてみようかと思っています。
腰痛は、腰の問題ではないという私にとっては当たり前のことなのですが、世間の常識とは違います。
あと面白いのが、座位と伏臥位では緊張の度合いが違うということです。
その意味もよくわかるようになると思います。
また、足の影響ももちろん受けていますので、何がどうなっているのかがわかれば、腰痛へのアプローチが楽になると思います。
今年は、こういう臨床で役立つことを話していこうと思っています。
しかし、この話をする為には去年一年でやり続けた身体の反射と、術者の意識の使い方が習得できていないと駄目だとわかります。
去年の話のバックナンバーも動画で作っていきたいなぁ~と考えています。
他にも作らないといけない動画がいっぱいあるのですが、なかなか手をつけられません。
今までの話をしっかりまとめて、臨床に役立つ話と結合させていきたいと思っています。
腰を痛めた人であっても、腰に反応がない。
圧痛がないというような人は意外に多いという話をしましたが、これは事実で、特に慢性腰痛の場合は、あまり腰に緊張はありません。
しかし、上半身に。むちゃくちゃな緊張があり。特に上腕二頭筋の屈筋郡には問題が多いことがあります。あと大胸筋などの胸や肋間筋のような肋骨と肋骨をつなぐ筋肉であり胸の呼吸筋郡は、高確率で緊張しているのがわかります。
また、肩甲骨の下部や上部にも分散するように緊張があり、肩甲骨は外転挙上していることが多いです。
つまり内転下制ができない。
それにともなって、頚椎下部や前頚部の緊張もよく認められます。
上肢は、前腕部も手の先も問題があって、手がうまく使えていないということがよく分かります。
また、呼吸筋が弱って胸を回旋することができないので、背中の緊張が起こって首も緊張しています。明らかに腰よりも手や首肩の緊張の方が高いという状態になります。
上実下虚の状態であって、狙うはこの上半身の緊張です。
しかし、この上半身の緊張は、複雑に絡み合っている為に一筋縄ではいきません。第一に考えるのは、呼吸筋を緩めることです。
第三、第四肋間あたりの圧痛が起こっていますので、この緊張を緩めることが重要だとわかります。
久しぶりに記事を投稿します。
腰痛だと言って、来院した人の腰を観察すると、殆どの人の腰は緊張していません。
緊張していないということは、腰の中の圧力が高まっていないということです。
怪我をすると、その部分が腫れますので、圧力が高まって皮膚にテンションがかかって風船のように皮膚張力が発生しますが、そういう現象は起きていないということです。
特に慢性的な腰痛の場合は、それが顕著です。
また、ぎっくり腰のように捻って傷めたような痛みは、必ず腰に腫れがあってテンションが高くなっています。
腰に腫れのない腰痛は、腰そのものは悪くなくて腰痛を訴えているということです。
つまり、他に原因があるということだと思います。
そこで股関節周囲を観察してみると、腸骨や大腿骨付近には必ずと言って良い程緊張があります。
そして左右差がある。
この状態は、腰の痛みを起こしたことによってかばうような姿勢になり、片寄った使い方をした為だと思います。
足の位置を正すと、その緊張がなくなるので確認できます。
しかし、それをやっただけでは腰痛は楽にはなりません。
なぜか?
ということですね。