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肩の動きと少陽

右手を動かすのが辛く何もしなくても重くだるい感じがあり、肘関節屈曲、肩関節伸展90度ぐらいで作業をしているのが辛い。手を後ろに回すのが辛いと言う方です。

このような場合肩関節の周囲をよく観察する必要があります。 特に肩甲骨と鎖骨です。

肩甲骨を上から眺めた図を見てください。




肩甲骨の上1/3外側

それから鎖骨の外側後先端

上腕骨上前側

上腕二頭筋長頭腱は反応なし

三角筋前側も反応なし

三角筋中部前側のみ筋肉が反応する

大胸筋停止部の一部

上腕二頭筋短頭の中腹部から肘関節停止部

第3肋骨は前側も横側も反応がある

脊柱起立筋の胸椎5番から7番当たり


このように少陽が筋肉や骨に影響しているのですが、これらは「水」「熱」の影響も受けています。つまり少陽というくくりによって起こる異常と「水」や「熱」というくくりによって起こっている異常が重複している部分があります。

少陽の反応は主に筋肉や骨に影響していますが、「熱」は肺の右上葉の側面から後方にかけて反応があります。つまり少陽は肺という臓器には関係が薄いですが、「熱」反応は肺に強く関係しているので、それらを全体的に把握する必要があるということになります。

原因を一つに特定せず、複数にわたって検証する必要があるということでしょう。


また動きとしては肩甲骨のやや内転後方挙上が制限されています。これによって手が後に回りにくくなっているようです。

この反応が消えると上腕から前腕の皮膚に「血」の異常反応がでていました。

これは母指から示指につながっています。皮膚の異常なので関節とは無関係なように思う人もいるかもわかりませんが、実質器官の内圧が高くなれば一番影響を受けるのは皮膚です。逆に皮膚の異常から重いような怠い中の痛みを感じます。特に表面の痛みではなく奥の違和感として感じられるようです。

東洋医学には右は左で治す、上は下で治すというようにバランスを重視していますが奥の違和感は皮膚で治すのが効率的です。


母指、示指を軽く軽擦すると手の重みがなくなっていきました。

ここで考えなければならないのは、本当に刺激量なのか?

ということです。


刺激量ではなく、何がどうなっているのかを予測し、それに準じた刺激を行うことです。できるだけ少ない刺激で最大の効果をあげる必要があると言うことです。

東洋医学ってそもそもそういうものだと思います。


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