- Shyuichi Nakamura

- Mar 1, 2024
鼻茸で治療をしているというと鼻だけの問題と考えがちですが、本当にそうかな~ って思います。
鼻の異常反応は確かにありますが、その鼻への影響は肝臓からの影響もあります。
もちろん直接的な影響ではなく、「気」の作用としての肝臓の働きの異常によって、鼻に影響すると考えられます。
東洋医学で言う疏泄作用の影響から肝ともつながっていると言えます。
直接鼻と肝はつながっていませんが、間接的につながっています。
しかし、これは、一般的な問診では抽出することが困難です。
もちろん、その人の生活環境を考えると、問診でも引き出せると思うような症例ではありますが、直接引き出すのは困難です。
それをどうやって引き出したかと言えば、右の胸椎下部の右回旋異常があったので、これは大きな問題だと思えたからです。
それは、右肩の緊張と関係あり、肩のこりも右側に強くでていたので、この疏泄作用を調整すると一気に肩も楽になりました。
しかし、この鼻茸の問題は、それに止まらず、お腹からも来ていました。しかも筋肉系のホルモンからの影響がありました。これは左側でした。
胃の調子と関係のあるものだと思いますが、胃ではなく、筋肉の影響が強いという状態でした。
筋肉の調整を行うと、更に良い状態になりました。
実は、お腹の症状もあったので、あきらかに身体全体の疲れがあって、胃腸障害を起こし、左側の筋肉の異常から右の疏泄作用に影響し、鼻茸から嗅覚の異常を起こしているという状態でした。
身体の疲れや、基本的な風邪などの反応が、様々な症状に影響するのだろうと思います。
分類から抽出する方法は、多角的に見ていないと絶対にわかりません。
- Shyuichi Nakamura

- Feb 29, 2024
常識で考えられるような症例は、知識や経験で対処できますが、多くの症状は常識では判断しにくい症状というのが殆どだとつくづく思います。
同じ腰痛でも分析してみると全然違うところが反応していたりします。
これをわかる為には分類が必要です。
つまり、腰にこだわらず、腕や首、背中全体や足全体、頭部の影響などもできるだけ瞬時に観察する能力が求められます。
分類ができれば、その中から最大公約数の異常部位を見つけることができます。
東洋医学で言えば本治法という名前がつけられているのですが、「証」を決める為に脉診や腹診、問診を行って、それを決めていきます。
ただ、本治法は、分類さえできれば簡単です。
しかし、局所としての異常は、簡単ではありません。
本治法では、異常脈が1か2脈しかでませんが、局所は、最低でも3脈、普通で5脈でてきたりします。
しかもこれは順番があり、肺経を調整しないと、次の脈がわからないと言うふうに段階になっていることがあるからです。
本治法が適切でなく、症状がある症状と、局所治療が適切でなくでている症状では順番の違いがあります。
何が主役で何がわき役か?
わき役が、主薬のような演技をしていることもあり、それに惑わされてしまうこともあります。
腰痛だから腰を調べるというのは、局所の異常のみを調べるということになると思います。
これでは本末転倒です。
- Masamitsu Motohashi

- Feb 28, 2024
皆様へ
御薗治療院東京支部では、今年度2回にわたり講習会を開催いたします。
この機会に、最新の治療法や患者ケアに関するスキルを向上させ、専門知識を深めませんか?
【開催日時】 2024年4月28日(日)
【内容】
中村秀一先生の講習内容
基礎を応用した実践的な診断と治療をする為の検査法から症状に対する異常パターンの分析
異常パターンがわかれば、目の付け所が変わってきます。
分類、抽出、トピック、非対称という順番を使って身体を分析できるようになります。
やり方重視で、何がどうなっているから、この刺激をするという明確な思考方法は、あまり存在しません。
東洋医学には脉診や腹診がありますが、これらは習得するのに時間がかかります。もっとあきらかなもので明確に分類し、そこから推察する抽出することで病態の全体象が見えてきます。
症状は、症状を起こしている場所が悪い訳ではありません。
そのことがよくわかるようになってきます。
腰痛になぜ手の甲を使うのかということも意味がわかるようになります。
講習会の最後に、皆さんの意見を聞く時間を本橋先生が作ってくれますので、はじめての方も、しっかり質問や議論ができる時間がありますので安心して参加してください。
【参加費】
2万円
【日時・会場】
2024年4月28日(日)午後12:30〜午後4:30(4H)
ふれあい貸し会議室 「品川シャトー」
東京都港区高輪3-23-14
JR品川駅 高輪口 徒歩3分
(今回の開催場所は品川ですのでおまちがえのないようにしてください)
【お問い合わせ先】
御薗治療院
電話番号: 0596-22-7481
メールアドレス: misonouketuke@gmail.com
多くの方々のご参加をお待ちしております。何かご質問や疑問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。















