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歩行をみつめる

歩行する為には、きちんと立つ必要があります。そして体重移動が必要ですが、横への体重移動と同時に、前方向への体重移動もしなければなりません。

またそれと同時に、片方の足を上げる必要があります。


何気なく足を上げているように感じるかもしれませんが、赤ちゃんの時はこの動きができなかったわけです。 つまり、成長の過程で、この動きを覚えた時があるはずです。

もし、その時に、この動きを間違えて覚えてしまっていたとしたらどうでしょうか?


完全に間違えて覚えてしまったら多分歩くことはできないかもわかりませんが、微妙に間違えるということはあり得ます。つまりその動きは一生を通して自分の動きになってしまうわけです。

一度完全に覚えてしまったものを直すのは難しいことですが、最低でも、それを確認することはできます。


確認するためには、早く動かしては駄目です。ゆっくりやらなければなりません。これ以上ゆっくりすることはできないというぐらいゆっくり行って確認してください。そうすると、右足に変な癖があるのか左足に変な癖があるのかもわかってきます。また、右足をあげた時と左足をあげた時では筋肉の使い方に違いがあるのもわかります。

このわずかな動きが、日々の癖となって一生同じ動きをしてしまうわけですから、自分の動きを知っていると、その修正もやりやすくなります。


この僅かな癖は、痛みと密接に関係してきます。痛みを起こすのは、やはり動きの悪い側が多くなります。また仕事で同じ作業をしていたりすると、最初に覚えた癖に上書きされ、更に違う癖をすることもあります。

例えば野球でピッチャーを長年やっていると右手の方が左より長くなったりすることもあります。


自分の癖をしっかり知ることで、自分の動きの本質を知ることができます。歩行は、歩ける限り一生行わなければならないものです。歩行(移動)は摂食とも関係してくるので生きる糧になります。恐竜が歩行できなければ、それは死を意味していた訳ですから、人間も歩行と死は決して別のものではありません。


歩けるのは当たり前ではなく、学習したから歩ける訳です。その学習の仕方が間違っていれば当然何らかの不具合がでてくる訳です。

もちろん健康状態にも直接関係してきます。食べることの前に歩行があるのに、順番が逆だと思っている人の多いのには驚かされます。


それほど大事なことなのに、痛みがないから何も気にせず歩いているというのは問題です。




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