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原因?

いつも思うのですが、原因というのは、一つではありません。

症状に対する一つの原因は、どれぐらいの比率で関係あるかということだと思います。


例えば、咽が腫れて、細菌性のものだからというので抗生物質を投与されました。しかし、喉の症状は細菌性の炎症が100%ではないと、ある程度は治まったけど、それ以上は症状が改善されないというような状態の人もよくみかけます。


咽の炎症は確かに細菌性で抗生物質である程度消去できたかもわかりませんが、他の要因があると、咽の症状が完全には良くならないという事も結構あるということです。


この前、こういう例があったのですが、腰痛で腰から足にかけてズキズキするような痛みがあり、動かさなくても痛むというような例でした。大きな問題は大腸の下行結腸からS状結腸、直腸あたりの炎症反応なのかなと思わせるような例でした。


この異常が消失すると、ズキズキ感がなくなったので、ねらい所は間違いないだろうと思いましたが、次の日には痛みがぶり返していました。


症状が軽くなったのにもかかわらず、次ぎの日には痛みが出ていたということです。


この場合、一時的に良くなっても一日では治まらないぐらい腸の問題が強い可能性もあります。また、腸を痛める何らかの要因が再度起こったのかもわかりません。


腰をかばい過ぎた動きだったかもしれませんし、冷やしたのかもわかりません。

腸の炎症を引き起こす他の要因があったのかもわかりません。


あきらかにそれが原因だったとしても、その原因を引き起こしていた何かがあるから元の状態に戻った訳です。傷が急には治らないのと同じように、薬が切れたように痛みが出てくるということもあります。


原因を一つに限定したくなるのですが、原因は必ずしも一つではありません。



この方の場合、あきらかに腰をかばっていたので、それをやめるように伝え、実行してもらうと、何とか痛みは楽になっていきましたが、腸の問題がその前から自覚していたそうなので、少し時間がかかる可能性もあります。


原因は常に複数考えている必要があります。だから、原因と言う言葉を使わないで要因という言葉を使うようにしています。

要因なら一つの可能性です。




腸のうしろには座骨神経もあり、仙骨リンパ管、腰リンパ本幹も近くにあります。この周囲に炎症が起これば、その経路を通って痛みが出てもおかしくありません。

特にズキズキするような痛みは、ギックリ腰のような筋肉性の痛みではないため、痛みが続く可能性もあります。


一口に腰痛と言っても色々あるので、原因を一つに特定することは不可能と言えます。

                                                                                                    

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