

Shyuichi Nakamura
- Sep 10, 2021
動物的本能
動物的本能というのはあると思います。 私の実家で飼っていた猫は、全く同じ銘柄なのですが安売りで買ったキャットフードと普通に買ったキャットフードを見分けていました。このキャットフードは彼女の好物でした。 これは本当に驚きましたが事実です。 その子が夏、急に調子が悪くなった。 今だったら、コロナか~と思う程、調子が悪い。(笑) しかし、彼女は、一切動こうとしませんでした。 微動だにしないでジッとしているのです。死んだのかと思う程、同じ場所から動こうとせず三日三晩、同じ場所でジッとしていました。 私はこの猫に医療の本質みたいなものを教えられた気がします。キャットフードの目利き、そしてジッとしろ。 です。 ただひたすら身体を休める。 これは、どんな薬よりも効果のある特効薬なのではないかと思います。 それでも、あまりにジッとしているので、病院に連れて行きました。獣医で注射を打ってもらったのです。 するとたちまち元気になりました。 この時にも思いました。 治る時期がある。 きっと一日、二日で獣医に連れて行っても彼女は寝たままだったと思います。 私も、その時、


Shyuichi Nakamura
- Sep 9, 2021
やりたいことを見つける
やりたい事を見つけなさいと言いますが、やりたい事を見つけられない時もあります。 この仕事は好きでやっていますが、途方に暮れて何をして良いかわからない時期がありました。 40歳を少し超えた時でした。 何もかもがわからなくなり、どうしたら良いのかわからない時がくるみたいです。そんな時やりたいことを見つけるのが非常に困難になります。 何がやりたいのかわからない人は世の中に多くいます。しかし、人と交流していると、自分のやりたかったことが見つかる時があったり、その人の為に何かできることをしようとしたりします。 それで一生懸命考える。 考えているうちに、それがやりたいことだったと気づいたりします。 やりたい事を見つけたいなと思ったら、人と交流することなのかもわかりません。 そして自分がこの人と思える人と一緒に居させてもらえるように努力することなのかもわかりません。 その人が要求することは自分のレベルを遙かに超えていることもあります。しかし、必死でやろうとしていると、自然にやりたいことになっていたりします。 きっと、そういう形でしか見つけられない物があるんだと


Shyuichi Nakamura
- Sep 8, 2021
違うことをする
仕事と一切関係のないことをやると頭が冴えてきます。 特に無になれるようなことをする。 私は物を作るのが好きなので、物作りをします。 一応の知識は必要なので、色々と調べます。YouTubeは情報の宝庫なので、様々なヒントがアップされています。 自分でも出来そう!! と思ってやってみます。 しかし物の見事に失敗します。 なんでこうなるんや~? ってなります。 そこで何度か同じ失敗をします。これがホントに楽しい。きっと少しだけMなのかもわかりません。 たぶん、ホームセンターで、キットみたいなものを買ってつけた方が安上がりです。しかし、それではサイズ感が微妙に違ったりして上手くいきません。 キットはあくまでもキットです。キットがうまく適合する時はキットを使いますが大抵は適合しません。 最近凝っているのが溶接です。 鉄ってこんなに歪むのか~と思いました。鉄は日常でありふれた材料です。それをくっつけたり切ったりして、新しいものを生み出すのです。日常に何気なく当たり前にある材料です。 しかし、掘り下げてみると、こんなふうに職人は苦労しているんだとわかります。あ


Shyuichi Nakamura
- Sep 7, 2021
モチベーションを保ち続ける
一つのことを長くやっていると、何の為にやっているのかわからなくなる時があります。 この仕事を選んだのは高校の時ですが、直感的に自分に合っていると思ったことを思い出します。 間違いない根拠のない自信でした。 しかし、その気持ちを長く続けるにはやはりコツがいります。 何度やっても良くならない患者さん、そもそも現代医学で投げられた患者さん。 そんな人をどうやって良い方向に導くのか常に悩みます。 あまり悩んでいると悩んでいることに慣れてきます。 これに慣れるとやっぱりモチベーションが下がります。 そういう時は基本的なことを考えます。基本的なことは、東洋医学なら当たり前だとされていることを疑って考えることです。これはホントにホネの折れる仕事です。 長い歴史があるので、それを疑うというのは、余程何か根拠がないとできません。ある意味、西洋医学を疑うことより難しいことであり根気のいる作業です。 そして、無駄な知識を入れないでシンプルに考えること。 これは絶対に大事だと思います。知識が入ると感覚が知識に引っぱられます。どう頑張っても知識の方が利口な気がしてしまうの


Shyuichi Nakamura
- Sep 6, 2021
質を向上させる
痛みやしびれがあれば、生活の質は低下します。 精神的にも低下します。 当然そうなります。 しかし、器質的には何もない。 症状はあっても器質的なものは何もない。 器質的に問題がある。 あきらかに器質的に問題がある場合も、その問題がなくなったら症状がなくなるのか? なくならない人は一杯います。 一見なくなったように見えて違うところが余計に痛くなる場合も多々あります。 こういう場合、本当に器質的な問題だったのでしょうか? 症状は大半が機能的です。 器質的なものを取り除いても症状がなくならない機能異常です。 機能異常は精神的なことと大きく関係します。 だから器質的なものを取り除くと楽になることもある。 安心すると楽になるんです。 わかっているはずなのに精神科にかかったら症状が楽になった。 投薬はしてないが、話しを聞いてもらうだけ、病名をつけてもらうだけで機能があがったということもあります。 機能障害は、身体の問題です。 特に動きが問題になります。片寄った動きは(歪んでいると言っている訳ではありません)精神にも影響します。 不思議なことに精神症状のある人は


Shyuichi Nakamura
- Sep 5, 2021
本当に大丈夫?
ちょくちょく神経障害を起こす人がいます。 神経の根幹の調整を行うと、変な違和感のある症状や痛みが消えていきます。 数週間前から変な腰の痛みやしびれが続いている人がボチボチいます。関連付けようとしている訳ではないですが、やっぱり疑いたくなります。ちょうど接種してから1ヶ月ぐらいでそういう症状が出てくることが多くなります。 時間がたってから症状が出る人がいるのでかなり厄介ですが因果関係は証明できません。 顔面神経麻痺、ヘルペス、急激な高血圧や高体温、鬱症状や情緒不安定になる人もあるようです。 どうも中枢神経系に何らかの炎症反応が起こりやすくなるのではないかと思っています。だいたい3週間から4週間あたりで出てくるみたいですから不思議な一致です。 ありふれた症状と言えば症状なので、証明することは絶対に不可能ですが、症状のある本人にとっては、辛いことには違いがありません。もちろん、全ての人がそうなっている訳ではありません。 なんか元気になったという人も稀にいます。体温があがって元気になったのかもわかりません。精神的なことかもわかりません。それも証明は不可能


Shyuichi Nakamura
- Sep 4, 2021
どうでも良いと思うことを掘り下げる
解剖学者の養老先生の話ってホントに面白いなと思います。 ある意味、誰もがどうでも良いと思っているようなことにメスを入れて、それを言葉にするのが、とてもお上手だと思います。しかし、そんな面白い話しであっても、単にその言葉だけで解釈してしまったら時間がたてば忘れてしまいます。 ただ面白かったで終わってしまう人です。 ブリッジングという言葉を思い出します。ある出来事と違う出来事のどこに共通点があり、その根幹は何なのかを理解する手法です。 物事を解釈する時に、相手が発した言葉を、そのまま覚えるのは学校の教育式です。これは学校を卒業したての人に起こる現象です。鍼灸学校を卒業して間もない人が教えられた通りの鍼を打つみたいなものです。しかし、経験を積むと、それではどうすることもできないという現実にすぐ突き当たります。 誰しも突き当たる現実なのですが、そこで二通りにわかれます。何とかして理解しようとする人と、そのまま学校で習ったとおりのことをする人です。どこかで修行していたら、そこで教わったことしかできない人です。 「鍼灸師なんてならなきゃよかった」という本を書
Shyuichi Nakamura
- Sep 3, 2021
醫禅一如廃刊のお知らせ
医禅一如通信 御購読の皆様へ 前略失礼いたします。 昨年から始まった新型コロナウィルス騒動は変異株が次々と表れ、様々な情報に右往左往する日々が続きますが、皆様如何お過ごしでしょうか? 流石にここまで長期戦になってくると、心身共に疲弊していきそうな気持になりますね。 そのような中、開催が危ぶまれた東京オリンピックでは、日本は過去最高数の金メダルを獲得し、テレビの前にいる私たちまでもが手に汗握り、感涙にむせぶ思いを体験させてもらいました。 そしてオリンピック終了後も、世界中の選手や関係者から、日本に沢山の感謝の声が届けられ、何か一筋の希望の様なものを何方も感じられたのでは無いでしょうか? さて、そんな嬉しいニュースとは裏腹に、この度、皆様にとても残念なお知らせをしなければなりません。それは、本年度12月号をもちまして、当院の医禅一如通信の発行を終了させていただくことと致しました。 鍼灸学生だった平成3年からおよそ30年に渡り、細々と続けてきた通信は、私(濱井)にとっては己の鍼灸師としての生きた証であり、また御薗治療院の歴史書と言っても過言ではないほど


Shyuichi Nakamura
- Sep 2, 2021
膝の痛みと対側の母指
昨日の続きです。 一つの問題点である対側の母指ですが、その周囲をよく観察してみます。 すると、第一中足骨を中心に舟状骨、距骨まで影響を受けているのがわかります。原因の一つである対側の母指の周囲も問題を抱えているということです。 これが大腿内側を通って骨盤にも影響し、右膝までつながっている訳です。当然ですが上半身にもつながっています。


Shyuichi Nakamura
- Sep 1, 2021
膝の痛み3
右膝の腫れの一つの原因は左足の母指先の外側だった。 あくまでも一つの原因です。 原因を探るというのは、様々な角度から疑う必要があります。 治ったなら何故治ったか、何故治らなかったか? 疑問点が一杯あります。その疑問点を一つ一つ解決していくと見えてくるものがあります。 簡単ではありません。 何々の症状を一つの原因だと特定するのは愚の骨頂です。