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静止と運動

静止がうまくできてこそ運動ができます。

ただ、綺麗に静止していれば良いのかという疑問が起こります。


運動には遊びが必要です。

キチンと静止できていても運動はまた別です。日常生活では静止より運動の方が多いです。椅子に座っている時間の長い人でもタイプしている手は動いています。書き物をしている手は動いています。画面を見れば目を動かしています。

完全に静止している時間は殆どありません。寝ている時ですら寝返りを打っているのですから24時間運動しています。


だから動物なのです。


姿勢が綺麗になりたい。

というのは願望であっても良いのですが、綺麗になる必要はありません。


綺麗になろうと思った瞬間に力が入って綺麗でなくなります。無理して綺麗な姿勢をとっている人は誰が見ても不自然なのがわかります。無理をすると、すぐに疲れてしまいます。それは綺麗な姿勢が逆効果だと言うことです。

人間の身体は、ちょっとした思い方で緊張したり弛緩したりしています。ところがそれに気づかない。

つまり治す必要はなく、それに気づくことが大事なのです。


そこで自分自身がどんな静止位置なのかを知る必要があります。

解剖学的肢位はそれを教えてくれます。

できそうでできない位置です。

しかし、それができれば正義という訳ではありません。それはゴールではありません。


解剖学的肢位をとると、自分がどれだけ、基準から外れているかを知ることができます。

それだけが重要です。

無理やり基準に合わせてはなりません。

まずは知ることです。

知った上で運動するのと知らないで運動するのは大きな違いがあります。


だから方法論にはなりません。

メソッドじゃないので、やり方ではありません。

なぜなら、一人一人違うからです。


ゴールはありません。

絶えず揺れている。

それが人間の身体です。




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