目と肩
1週間前に左顎を打撲、舌も裂傷を起こし、その傷は治癒しかけてきています。
打撲後にこめかみの痛み、左首と左肩の痛みの為に下を向いたり、左を向くと肩腕、背中にまで痛みがある。
身体全体の反応を伺うと左目に何らかの異常反応があり、訪ねると、以前から目の疲れはあったようです。
五十肩の方が白内障の手術をして肩が楽になったという例もあるので、目と肩は何らかの関係があるみたいです。
この例の方も肩や首の痛みが主訴ですが、その要因として以前からあった目の疲れが肩の痛みに関係があったのではないかと思います。
前頭部を軽く指先でタッピングすると右と左で、叩かれた感覚に違いがあるのを確認してもらいました。左右の肩を軽く触れる感じで触っても痛みのある左側は風船が膨らんだような感じになっています。
左目の脈管系の調整を前頭部で行うと、首や肩の圧痛や脹り感は一瞬でなくなっていき本人もビックリしたようです。
刺激後に前頭部を指先でタッピングしても左右差は減弱しました。
あと、腋窩から胸部にいく、腋窩リンパ管、上腕のリンパ管にも影響していたようです。このあたりを中心に調整してみました。
痛み止めを飲んでいたので胃腸の障害もあったのではないかと思います。お腹の脹りもあったので、できるだけ長期に痛み止めを使用するのは絶対に避けたいですよね。
更に湿布も貼ったようです。湿布も皮膚から吸収される痛み止めですから、飲んで湿布を貼ると過剰摂取になってしまう可能性があります。
だいたい湿布を5枚貼ると1錠飲んだことと同じという計算らしいです。
目の血管系がこんな痛みとも関係しているというのは驚きですが、目の血管も元々は大きな血管から派生したものです。その血管も経路は違いますが、顎も通っています。
元々目の異常があって、顎に衝撃を食らったことで、目の血管系の異常が助長され、それが元で首や肩の痛みが起こってしまったのではないかという一例でした。
もちろん、全ての人の肩や首の痛みが目が原因だと言っている訳ではなく、そういう可能性も示唆できる例だったということです。
こういう報告を沢山あげることで、少しでも医学の発展があれば幸いです。
仮説として、顎を打撲→首にも衝撃が起こり、総頚動脈から内頸動脈へも影響し、そこから眼瞼動脈弓周囲に影響することで元々あった目の異常によって何らかの力が停滞、その影響から首や肩に異常緊張が起こり症状が出ていた可能性が考えられます。
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