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肩甲骨と手

肩甲骨の動きは、直接、上腕骨の動きに連結していきます。

つまり肩関節の動きと連動しています。


肩甲骨が外転上制すると、巻き肩の状態になりやすく肩関節は内旋します。

内旋すると、上腕二頭筋の位置が変位し、上腕二頭筋が引っ張られることで緊張します。

(この場合収縮とは違います)

そして、肘関節を屈曲位にしてしまうので、腕関節には内旋優位の力が働きます。

(収縮して肘関節が屈曲するのではありません)

この意味がわからないという人は、肩甲骨の位置によって変化する上腕二頭筋の緊張状態を観察してみると良いと思います。


その力は橈尺関節にも影響し、それが手根骨の屈曲を優位にさせることで、CM関節も屈曲位になります。

肩甲骨が外転上制位優位になっていると、CM関節が外転伸展できにくくなってくるのです。

このような状態になってしまうとCM関節は無理やり伸展外転させないとできなくなります。


これが肩に力が入るという状態の正体とも言えます。

手の力を抜こうと思っても抜けないのは、手の力を抜いて動かせないからです。

体幹に近い関節の位置でそうなっていると、どんなに力を抜こうと思っても抜けなくなるということです。





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