少陽病と少陰病4

タイトルに少陽病と少陰病と書いたのに少陽と陽明の話しだと気づいたと思います。

少陽と陽明は病位によって明確な差があるのか?

という話しを書いてきましたが、実は、少陽と少陰が対になっています。


通常はそれぞれの段階で、それぞれの症状という論理的な区分けをしていくのが普通ですが、東洋医学は、明確な答えではなく不鮮明な答えが常です。答えがあってないようなものなので、少陽と少陰が複合した形で出ていることに気づきました。

なぜ少陽と陽明の話しをしたかというと、曖昧になっているのは、その奧に少陰の存在があるからなのではないかと考えたからです。つまり、少陽と陽明の区別が難しい場合、陰経の少陰の影響を受けている可能性があるからです。


少陽は胸(特に左)に強く出ていると書きましたが、少陰が左足の後内側や外側後部、前内側にのみ出ています。足の後内側から腰にも影響する場合もありますが、大きくても臀部あたりで止まっていることが多いのです。

少陽が8ぐらいの影響なら少陰は2ぐらいです。


少陰病は、気虚、血虚の状態が進行し、臓腑の機能も衰えた状態だとされています。死に近づいた状態だとされています。

これも臨床上として、あまり的確ではないのでは?

と私は考えています。全体倦怠感や四肢の冷え、下痢、脈の微弱などがあらわれるとされますが、症状だけみて答えを決める方法にはかなり無理があるのではないかと思っています。

ただ、付け加えておきますが、問診による病位の決め方は、他の脉診や腹診より整合性が高いという結果が出ているそうです。つまり誰がやっても同じになりやすいからエビデンスが高いらしいです。しかし、誰がやっても同じになるって金太郎飴になってしまいます。そんなに人間は同じではありません。このことについてはまた別の機会で書いてみたいと思います。


少陰病の反応が大きな影響ではないのですが、足の一部に若干でていて少陽と対になっているから陽明の病位にも紛れているのではないかと考えると、これらの現象が納得できました。


なるほどなぁ~って思います。

つまり、少陽と少陰が入り混じっている場合、少陽病の反応がなくなるだけで後頚部のガチガチの緊張も一瞬で緩んだりしますが、肩上部から肩甲間部にだけが奧の方で残る感じがしてしまうのです。少陽病単体の状態なら全て消失します。それを少陰病の足を調整すると奧にかくれた肩上部から肩甲間部の緊張が緩んでくるのです。


そもそも太陽、少陽、陽明、太陰、少陰、厥陰という形で区分けをするということ自体に無理があるような気がしてなりません。


文章で書くのは難しいのですが、少陽の反応が消えると7割ぐらいが少なくなり、少陰の反応が消えて9割ぐらいになるという感じの例が多かったように思います。他に1割ある感じです。

複数が混ざり合っています。だから曖昧だと言えるのです。そんなに竹を割ったようには上手くいきません。もちろん上手くいく場合もあります。若い方やあまり異常が進んでいない方は、少陽病の反応がなくなるだけで肩や首も楽になり呼吸が深くなることも多々あります。


なぜ六経が作られたかと言えば、グレーな部分を分解していくと要素を一つ一つ取り出でたからだろうと思います。そして、その方が人に説明しやすかったのではないかと思います。それを本にして記録に残した訳です。つまり、本には分解されたものしか書かれてないということです。

曖昧なものを曖昧なままを調整し全体像を把握することで、より高度な調整が出来るのだろうと思います。それでも完全になくなるというより、グレーはグレーのまま残ることも多いのです。

だから曖昧なものを曖昧なまま放置するということも大切です。


なんでもかんでも全てを治したら良い訳ではないということを身体は教えてくれているように感じます。




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