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力は必要か?

診断をするのに力が本当に必要なのかといつも疑問に思います。

力と力がぶつかり合うと、反発が起こります。だから、身体を観察するのに力は必要ありません。


力を抜くと、のれんを押した時と同じような感じで、相手の中にすっと入っていく感覚があります。

まるで身体を通り抜けたような感覚です。力を入れると絶対に起こらない感覚です。


軽く肩甲骨を揺する。

ただそれだけでも様々なことがわかります。

仙骨や腸骨も僅かな動きを与えるだけで動きを感じます。

そこから想像できることが沢山あります。

あとは想像力を働かせて、それを当てはめていくという感じです。


この動画の例の方も肩甲骨を少し動かすだけですが、片寄った手の動きをどんな感じで続けたかがわかります。

ゴルフをする人なら、どんなスイングの仕方をしているのかも想像できます。


最初に左胸の異常を察知し、そこから肩甲骨を動かして観察してみました。

左肩甲骨の動きが悪いので、当然、左の肺は、右肺と比べて機能が落ちていることが予測できます。そして胸椎3番あたりは左へ回旋しにくい状態になっているのもわかります。


しかし、頚椎7番あたりは右に回旋しにくくなっているのもわかります。胸椎と頚椎で複雑な力の配分があるのもわかります。

一生懸命左へ回転させるような動きをしていたので首だけ左へ回転し、胸は回転不足になっている為に左上腕や肘、手首に負担がかかっているのもわかります。


手に痛みはないですが、痛みを起こしやすい状態になっているというのも圧痛や稼働状態からわかります。


こういう原理的なことを理解できることの方が重要なのではないかと最近よく思います。


そして、腕の使い方を誤ると胸椎3番あたりが回転不足になるという法則性があることも発見できます。


腕の異常と胸椎の異常は連動しているというのもよくわかりますし、肺の機能も関係するのがわかります。


症状を緩解させることも大事ですが、基本的なことが良い方向に向かえば症状は安定してきます。

症状が出た場所だけをみても問題は解決しないのが普通です。




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