ギックリ腰6
ゆっくり動かすと意識と筋肉の収縮がよくわかります。
正確に動かすと、目的の筋肉だけを使えます。
小さく動かすと更に目的の筋肉を使えるようになります。
腰を使わなかった為に、使わない状態を脳が無意識にセッティングしてしまった状態と言えます。
自分では動かしているつもりでも動いていないのです。
この状態は動かそうとしても動きません。
なぜなら、腰以外の部分を動かしてしまうからです。
これが代償運動をしているという状態です。
自分では動かしているつもりでも腰以外が動いてしまいます。一生懸命動かそうとすればする程、動かなくなってしまうのです。
そんな状態なのに、硬い腰をグイグイ動かせば、更に動かなくなります。
硬い場所を揉むと、腰は柔らかくなっても、それを動かす為の運動の仕方がわかっていないので、うまく動かせません。
つまり、硬くなった筋肉を動かすのではなく、代償運動させない脳の使い方をする必要があるということです。
マッサージ中毒になった選手には、この状態が起こっているので、マッサージを受ければ受ける程、動きが悪くなり、思ったように動かなくなってしまったということです。
これは一種のイップスのような状態だと言えます。
そういう選手はプロも含めて、もの凄く多いのではないかと思います。
「指圧の心は母心」と言った人が残した副作用と言えるのかもわかりません。
決して悪くしてやろうとしているのではない為、副作用は大きいのだと思います。
もちろん、硬くなった筋肉にだけ刺激する鍼治療でも全く同じことが言えると思います。
なぜ、硬い部分を、そこだけを動かしたり揉んだり叩いたりするのか?
意味を考えなければなりません。
Comentários