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肩甲骨

肩甲骨は、肋骨との間に肩甲胸郭関節という関節を作っています。

一般的な関節の構造とは違いますが、肋骨の上を滑るように動いています。

肩甲骨を内転下制させると呼吸が深くなり、横隔膜の動きにも影響を与えます。

逆に肩甲骨を外転上制させると呼吸が浅くなります。


吐ききった時には外転上制し、吸いきった時には内転下制させると呼吸が大きくなります。

つまり、肩甲骨の動きが均一なら、その人の呼吸は正常と言えます。

呼気と吸気のバランスがとれているということです。


肺活量ではありませんので、個人的なレベルの呼気と吸気のバランスです。


これらのバランスが良ければ肺活量が小さくても呼吸は正常に保つことができます。

逆に肺活量が大きくても、このバランスが悪いと、その人にとっての完全な呼吸ができにくくなります。


よく静的な運動(ストレッチ等)をする時に呼吸をさせたりしますが、何の為に呼吸をさせるのか?

それを考えることがない指導者が殆どだと思います。

その指導者も、どこかで指導されたからやっているということですが、それに疑問を持たないのです。

それでは意味がありません。


呼吸は単純に行っただけではバランスよく呼吸することはできません。

しっかり吐いて、しっかり吸う。

しっかりとは大きくという意味ではありません。


そして、右も左も同じ状態で吸ったり吐いたりすることが重要です。

呼吸が乱れると、これができなくなってきます。


咳という症状は、必ず左右の片寄りを作ります。

つまり咳をしている時は、肩甲骨の動きも片寄った動きをするということです。

だから呼吸と関係する胸部や頸部、上腕、背部等の呼吸に関係する部位が緊張してきます。


左が内転下制できなくく、右は外転上制しにくくなると、上部胸椎は右に回旋してしまいます。

上部胸椎が右回旋してしまうと上部胸椎はやや前に屈曲したようになります。

そして見た目傾く形になり猫背の状態になります。

しかし、猫背はまっすぐ曲がっている訳ではありません。必ず回転が運動の中に入ります。


呼吸をする為には、呼吸筋と呼ばれる筋肉が収縮したり弛緩したりしなければなりません。

肺が働くから呼吸は成立するのですが、肺は自力で動くことができません。

呼吸筋がなければ肺は機能できまないのです。


だから肩甲骨や肩の動きをよくすることは呼吸に影響を与え、肺の状態を変える訳です。




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