間違うことを訓練する
鍼灸の指導をする時に気をつけているのがスピードです。初心者が一番最初に訓練しなければならないのはスピードだと考えています。
鍼灸治療は、長い時間をかけて施術することが多いと思います。問診し、ベッドに寝てもらって、一本ずつ鍼を打つ
スタイルです。誰も、そんなスタイルに疑問を持たないで行っています。
何故か?
ホントに疑問です。
時間を短くすると間違えることもあります。
しかし、間違えることで本を読んだだけでは経験できない多くを学びます。間違いがあってはならないのではなく、間違えてこそ技術が発展します。間違えたら身体が反応しないからです。そこで悩むから発展するのだと思います。
頭の良い人は間違えない。間違えてもエビデンスがそういっているからという理由で訴えを受け付けないこともあります。
だから過去からしか学ぼうとしない姿勢です。今ある現実を受け入れないのだと思います。その結果、何も考えない人を作り出す。
教えられるのは、基本的なことだけです。あとは自分で感じて考える。大事なことは感じて考えるしかありません。
今は方法論が大事になっているのかハウツーがもてはやされています。考えない人を増やしているのです。
画一化して正解を導き出します。
だから、その人達の辞書にのっていないものは否定します。
人がやっていることを見て何を思うかはセンスです。
センスのない人はずっと何も気づきません。
それなら教えても全く意味はありません。
センスは最初からあるものではなく、培われるものです。感じようとする心なんだと思います。
その心に従う従順さとも言えます。
その従順さがないとセンスも磨かれません。
人が出した正しいとされる答えしか出せないのは、自分の心に従う従順さがないと言っているのと同じです。
いつのまにかそんな人が多くなって、方法論だけが重要になってしまいました。それが合っているとか間違っているかはどうでも良いみたいです。
この2年間で、世界中はそうなっているのだと学びました。
なるほど、考えなくて良いなら奴隷と同じですね。
鎖のない奴隷
そんな人を量産する為に教育プログラムが作られているのかもしれません。
未知との遭遇だったものが、既知になってきても未だに未知との遭遇です。
間違うことを怖れすぎるあまり、何かの奴隷になっている方が良いと考えたのですね。
脳をそういうプログラミングした人はホントに賢いなと思います。
でも、何の為に?
右向け右
左向け左
なんですね。
右向け左
ができない。
間違うことは、ある意味自分が傷つくことです。
傷つきたくない。
それは誰しも同じです。
でも、心に従いたいという欲求は次々と出てきます。欲求を無視し続けると無気力になります。
正に奴隷
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