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鍼灸と量子力学(その8)

問診の利点と欠点


問診は条件設定がしやすいので、同じ結果になりやすいという事実は納得できます。しかし、回答者の嘘や自己評価の誤りによって、問診が最も不正確な診断になる可能性もあります。つまり、問診は古典物理的なアプローチであり、触診や脈診は量子的なアプローチと言えるでしょう。


だからこそ、触診や脈診は難しいとされるのかもしれません。しかし、診断結果が同じでなければならないという固定観念を捨てれば、触診や脈診はより柔軟で活きたものになります。動的なものを静的なものとして捉えるのは、人間の勝手な思い込みによるものです。


東洋医学の発展のためには、術者の思考や背景、条件設定によって身体の状態が変化するという前提を受け入れることが重要です。この前提に立つと、鍼灸治療において、条件設定によって結果が異なる現象が頻繁に起こることが理解できます。同じ流派であれば、同じ背景や経験を持つため、結果が似通うのも当然です。


しかし、他のエネルギーを取り込まない排他的なグループは、自然と他を認めなくなり、流派間の対立が起こりやすくなります。これは、鍼灸の発展を妨げる要因です。

他流派の主張を受け入れるには、その背景を理解することが必要です。排他的な思考に陥ることなく、背景を条件設定として考慮することで、同じような結果を得られる可能性が出てきます。


物理法則から量子法則まで、ケースバイケースで柔軟に対応できることが、真実に近づくための鍵となるのではないでしょうか。



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