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鍼灸と量子力学(その11)

物理


東洋医学は、「気」と呼ばれるエネルギーの状態を観察し、その流れの異常や状態を推察して調整する方法です。しかし、「気」の状態やエネルギーのありようを調べる方法が確立されておらず、曖昧な部分が多いのが現状です。


「気」をエネルギーのありようだと捉えれば、「実」や「虚」といった基本的な言葉も理解できますが、これらの言葉すら正しく理解されていない現状では、東洋医学の発展は難しいでしょう。これらの概念は術者によって解釈が異なるため、虚や実の示す意味の曖昧さを許容できない人は東洋医学の本質を受け入れられないかもしれません。

そこが大きな問題です。そして東洋医学の教育の問題にもかかわってきます。最初に書いたように西洋医学を学んでから東洋医学を学ぶという順番も、それが本当に正しい順番なのかを再考した方が良いのではないかと思っています。


しかし、物理的な現象は物理的な現象として認める必要があります。鍼灸治療家が解剖学を学ぶことは有益であり、人間の身体を物質として捉えることは合理的で理解しやすい方法です。ただし、わかりやすいものだけが良いという考え方に固執すると、変化を捉えられず、「止まった時計」のような状態に陥る可能性があります。


鍼灸治療は、物質的な側面だけでなく、エネルギーや意識の状態にも目を向けてきた医学です。東洋医学の概念と西洋医学の物質的な世界観は融合不可ではありません。ただし、両者の視点にはズレがあり、特に物質的な側面しか考慮しない西洋医学者は排他的な傾向があります。それでは本質を見極めることはできません。


例えば、患者の心身の状態を無視して、無理やりリハビリをさせるような方法は、東洋医学的な観点からすれば大きな問題があります。


重力と位置の関係に着目することも重要です。重力の存在は誰もが感じていますが、現代科学でもその原因は解明されていません。人間の身体を構造物として捉え、重力と位置の関係を考慮することで、リハビリにおいても新たな視点が得られると考えられます。もちろん、経絡の流れにも影響してきます。つまり、それらは無関係ではないということです。


このテーマについては、さらに詳しく掘り下げていきたいと思いますが、一度これで区切をつけたいと思います。





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