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違いがわかる

養老先生の話の中に「違いがわかるは感覚」

という話しがありました。


人間の身体を観察していると本には書かれていないような現象が沢山あることに気づきます。


鍼灸師になって一番良かったことは、この違いを観察する目を持てたということです。よく観察してみると、こんな違いがあるんだ~ということが感覚でわかるようになります。


この順番がとてもとても大事です。違いがわかって、その違いの共通項を見いだすからブリッジングできる訳です。


しかし違いを見いだすのは先入観があるとわかりません。

大事なことは順番です。違いがわかってから共通項を見いだせるということですが、共通項だけ知識にあると違いを見つけだせないという現象が起こります。


この部屋はバラの香りがするという時

今まではなかった臭いがするという感覚の違いを言葉にした訳です。

視覚、嗅覚、触覚、聴覚等々の感覚が豊かでないと、その違いを発見することはできません。鼻風邪ひいてたらバラの香りもわからない可能性があります。

そういう意味では感覚を豊かに保っている必要があります。そして固定観念を捨てる訓練をしていないと、どうしても知識の方が上だと頭では思ってしまうのです。


まずは感覚を豊かにする方法を考えていくことです。それによって視点が変わってきます。

知識だけで足首を触ると、ここの関節の構造はこうなっているから、この動きをする。

という先入観が最初におこります。これでは感覚は育ちません。


その先入観を捨て、関節を僅かな動きで丁寧にみていくと、各関節に一定の方向性があることがわかります。単軸関節にも360度の異常方向があることもわかります。これは、教科書には全く書かれていないことですし、誰も言っているのを聞いたことがありません。しかし、よく観察すればわかります。


毎日観察していると、そういうことに、ふと気づく時があるのです。





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