肩甲骨の動き

昨日の続きですが、肩甲骨の動きは360度動きます。

しかし、動きやすい方向とそうでない方向があります。


そして、人によって違います。

もちろん、最大可動域という意味では挙上が一番動くのではないかと思いますが、後ろにも前にも下にも動きます。


それらの動きをできるだけ小さく、ゆっくり綺麗で一定に動かすと、360度動きます。

ただ、挙上は一番大きいはずの動きなのですが、肩がパンパンになってくると挙上が一番動きが悪いという人もいます。


実は、既に挙上している姿勢になっているので、これ以上挙上できないという状態になっているのです。

医学は平均を求めます。

挙上が何度と言っているのは、平均的に何度と言っています。


肩甲骨が挙上しすぎてしまうと挙上も下制もできにくくなります。

やや外転ぐらいしかできない状態になっている人もいる訳です。


つまり同じ理屈にはならないということです。

またよく言われている筋肉の働きですが、


肩甲骨内転は

僧帽筋中部 大小菱形筋

肩甲骨外転は

前鋸筋、小胸筋、僧帽筋上部

挙上は

肩甲挙筋、僧帽筋上部、大小菱形筋


などと書かれていますが、挙上優位になった人にとっては、この引張る方向だけが筋肉の動作に関係あるとは思えません。

挙上優位になった時に僧帽筋や肩甲挙筋、大小の菱形筋のみが縮んで引っ張っているとはとても思えません。

中、後の斜角筋や上後鋸筋、胸腸肋筋や頚腸肋筋等の深い筋肉も無関係だとは思えません。

肋骨挙筋も関与しているはずですし、内外の肋間筋も間違いなく関与しているはずです。


なぜなら、挙上という動作は、何に対して行っているかと言えば肋骨に対しての動きの話だからです。

その肋骨を動かす筋肉が関与していないはずがないのです。


あきらかに肩甲挙筋や僧帽筋上部だけでは無理です。

胸部の内圧をあげて肩甲骨を挙上させ続けているはずだからです。

それか見かけ上なら胸部を下げて肩甲骨をあげていると言う錯覚を起こす為に代償運動している可能性もあります。

肋間筋の圧力が高まって胸部上部の筋肉を中からお仕上げたり、押し下げたりしているはずです。


もちろん、側頸部にある筋肉の斜角筋にも影響があるし、胸鎖乳突筋や、咽頭部の収縮筋にも影響を与えているはずです。


あくまでも教科書にかかれているのは主動作筋であって、収縮する方向しか書かれていません。

しかし、これだけでは、臨床には全く応用できません。


肩まわりの筋肉は、そんなに簡単な構造ではありません。

肋間筋などは、きっと収縮するだけではなく、内圧を高めるような働きがあり、表層の筋肉を押し上げるような働きがあるはずです。

押し上げられた表面の筋肉は、引っ張られて緊張します。

収縮して緊張するだけでなく、引っ張られて緊張するという考え方ができないと話になりません。


この考え方がないと収縮するのが筋肉の働きだと勘違いしてしまいます。


そんなことがあるはずがありません。


単純すぎ!!





正確に言えば胸腸肋筋や肋骨挙筋も関与しているはずです。

なぜ、それらの筋肉が無関係だと思えるのか?

不思議です。


そして、その中には肺がある訳です。

肺の機能に影響を与えていない訳がありません。

肺は単独で呼吸できないので、筋肉の力を借りなければなりません。

呼吸を吸いきった状態での肩甲骨挙上と下制

吐ききった時の肩甲骨挙上と下制は全く違うはずです。


土台である胸部が動くのですから当たり前です。


常識で考えてもそんなことはありえないと思いますが、そういう解釈はあまりされていません。

運動は運動、内臓の機能は内臓の機能とわけて考えるからだろうと思います。


呼吸するには筋肉の力がいるのです。

肩甲骨の動きは呼吸と大きな関係があるはずです。







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