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東洋医学の寒熱

気水血の話しや経絡の話しをかきましたが、寒熱も東洋医学ではよくでてきます。

「熱」があるなら必ず「寒」があるはずです。「熱」が主役になっていたとしても、「寒」がないと「熱」は成立しません。

だからこそ順番が大事なのだと思います。何を先にして、何を後にするのか?


骨折すると、当然ですが、骨折場所は「熱」の反応が強くなります。

「熱」が起こると必ずどこかは冷えます。骨折部だけに「熱」があるとしたら、血の全体量が変わることになるからです。


骨折箇所に血が集まりやすくなったら、必ず、どこかが冷えるはずです。

「寒」を温めるように調整することで、「熱」が下がりやすくなると考えられます。


その為には、何処に、どのぐらいの「熱」が発生し、「寒」をどれぐらい温めて平均化させるのが良いか?

それを知っている必要があるのだと思います。


その人の血液の全体量は、急には変化しません。異常部位に血を投入し、できるだけ早く治そうとするので「熱」が発生する訳です。


この前の骨折の話しにも通じるものがあると思うのですが、骨折をしてもあまり休めすぎていると治りが遅くなるというのは、骨折箇所に集まった血液が滞りやすくなる為と考えられます。