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右ではなく左?

後ろから追突されて首の痛みではなく、腰の痛みがある。

ということもよくあります。


なぜ、そういうことになるのでしょうか?

追突されてすぐに左手が痺れ、痛みがあったが、それは、直ぐになくなったと言います。


所見で観察すると左ではなく右側の上腕骨の異常がありました。

ええ?

って思うところだと思いますが、全体としては、そうなっていました。

痛みのある右腰より、全体的には、右上腕の異常だったということです。


「水」「裏」「熱」ですが、筋肉に影響しています。上腕二頭筋短頭の一部のみの問題です。

そこに「裏」「熱」があるという状態です。

筋肉の影響かもわかりませんが、肝臓の反応もありました。


ただ、面白いのは陽明の問題があるということです。

漢方的には相反する問題のように思いますが、身体の反応は嘘をつきませんから、その反応に従って調整してみました。


すると面白いことに痛みがあるのは右のはずですが、腰は左で腰椎1番と胸椎10番に出ます。

そして動きも左後ろに伸展できにくい状態です。

それではなぜ右の腰に痛みが出たのでしょうか?

理由は簡単です。

右の背中から上腕に異常があるからです。右の肩甲骨は当然動きが悪くなっています。

そして左腰と右肩甲骨はつながりが薄く、右肩は右腰とつながりが強いのです。


これは胃の問題でありリンパ管と関係しています。「水」「熱」ですが裏証ではありません。

リンパ管とも関係します。

実は、この異常が最初に出た陽明の反応と関係していたと考えられます。

右肩と左腰はつながりは弱いのですが、つながっていないことはありません。

胃腸の調子と右肩は関係しているということが言えます。


つまり以前から胃腸の調子に問題があり、その後追突された事によって、最初に左手の痺れが出て治ってから右肩にきたことで右腰に症状が出たと考えると辻褄があいます。


身体はよく観察するというのがとても大事だと気付かされます。

そして身体の訴えに耳を傾け、常識だけでは判断しないというのが如何に大事かがわかります。


また、これらの異常を調整しても、右の腰の違和感が残りました。

この問題は臀部から大腿後内側、臀部外側、下腹部の皮膚の問題だったのです。

つまり、浅いところからの異常だとわかります。


それが解決すると違和感もなくなっていきました。

人間の身体は本当に面白いなと思います。



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