五十肩の特徴

肩関節周囲炎(五十肩)といっても人それぞれです。


痛み方も一般的な特徴があるとはいえ、よく観察していくと人それぞれだと思います。まずこの図を見ていただくとわかるように、上腕骨と肩甲骨の間には複数の靭帯が存在しているのがわかります。




五十肩の解釈では、一般的に筋肉単位で考えることが多いと思いますが、靭帯の位置で考えた方が臨床的には異常な反応点と類似するように思います。


特に関節包靭帯と烏口上腕靱帯の場所は、異常反応の出やすい場所です。上腕骨の近位側を半円状に、異常反応がでやすくなります。圧痛というより異常反応点と言った方が正確です。上腕骨の近位を取り囲むように異常反応が出るというのは筋肉単位で考えた場合、あまり納得がいきません。


また、炎症が起こっているはずなので、この周囲はどこを押さえても圧痛点になり、圧痛という考え方だけでは鑑別が難しく軽く触れるように触診することで異常反応を察知できます。


そして、これには面白い特徴があります。それは、状態が良くなってくると、後側(図の④)から反応が消えていくという点です。最後に残るのが前よりやや後(図の②)あたりが残ります。つまり烏口上腕靱帯と関節包靭帯のあたりです。


また、肩鎖靱帯や烏口肩峰靱帯のあたりにも反応は残りますが、ここは、五十肩の症状を認めない人でもよく起こる反応点です。

肩凝りがあれば、必ず肩鎖靱帯のあたりに圧痛が起こりますので五十肩の特徴的な反応点とは言い難いということです。


関節包靭帯は、上腕骨の近位側を覆うようにしている靭帯です。この靭帯と烏口上腕靱帯の位置に特徴的な反応点が出るというのは、石灰沈着している場所だからだろうと思います。異常反応のなくなり方が、それらを示しています。




また、前側の中側にある上関節上腕靭帯、中関節上腕靭帯、下関節上腕靭帯のような靭帯のある部位にも常時反応が出ます。

これらの反応が消失すると手があがりやすくなります。


治り方にも特徴があるということを知っていれば、闇雲に固い場所に鍼を打ったりマッサージをしたりすると駄目な理由がわかってもらえると思います。


特に烏口突起からやや下に下がったところには、腕の痛みと関係する反応点が存在します。五十肩が治癒しかけてくると上腕部や肘に痛みが移動してくる理由は、烏口突起の中にある上中下の関節上腕靭帯の影響なのではないかと推察できます。

五十肩は、肩周囲をぐるっと囲むように広範囲に起こる炎症のことだと考えられます。つまり肩関節の周囲炎という言葉どおりの症状です。



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