道具
最近、治療の話を書いてないので書いてみます。
スポーツをする時の道具はとっても大事なんだと思います。
軽いラケットにしてから右側だけ症状が出るという例がありました。そういうこともあるのかもと思います。
前回は股関節の痛み、今回は膝裏の痛みとのことでした。全体を観察してみると、右手の肘です。これは前回の股関節の痛みの時も同じだったので、それを話すと、痛みが出る前にラケットを軽いものに変えたことを思い出したみたいです。
そして、肘を中心に腋窩、肘の内側、上腕内側、手首の橈側(母指側)、母指がつながっています。
異常部位と他がつながっているか、単独でそこだけが異常なのかは、よく観察する必要があります。つながりを持っている場合は、痛みのある箇所や圧痛点だけを刺激しても何の意味もありません。
どうつながっているかを知る為には触診ができないと意味がありません。
鍼灸師にとって触診はとても重要な方法ですが、殆どの人は強く押さえすぎです。触れるか触れないかで触診した方がよくわかります。もちろん、意識を使わないと触診はできません。触診の目的は、物理的なものを感じる方法ではないからです。
ラケットを使う競技は、その重さによって振り抜き方が変わると思います。軽ければ良いという訳ではないのかもわかりません。軽いラケットなら肩や肘に負担がかからないと思いがちですが、フォームが崩れると逆効果になるということだと思います。
野球のバットやゴルフのクラブも同じようなことが言えるかもわかりません。重すぎても軽すぎても駄目だと思います。自分の身体に合う道具を使わないと痛みがでてくる可能性があるということです。
のれんに腕押しと言いますが、わずかに軽いだけで、すっぽ抜けるような感じで軸を失ってしまうからかもわかりません。
日本の投手が大リーグに行くと、ボールの違いに悩まされるという話を聞いたことがありますが、これも同じなんじゃないかと思います。重さが変われば身体の使い方も変えられるのが一流のプロなんだろうと思います。しかし、そう簡単なことではないのだろうと思います。
それぐらいシビアなものですから、素人が無闇に道具を変えると、それに適応するのに時間がかかるのだろうと思います。適応しきれないと、どこかを傷めるということになるのだと思いました。
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