篩骨
皆さんは篩骨という骨の名前を聞いたことがあるでしょうか?
あまり馴染みのない骨の名前ですが、これは目と目の間で鼻の奥にあります。
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詳しい説明
篩骨(Sieve bone, Ethmoid bone)は顔頭部の解剖学において非常に複雑な形状をした骨であり、鼻腔と脳腔を隔てる役割を持っています。この骨は主に三つの部分で構成されています:篩骨板(Ethmoidal labyrinth)、嗅壁(Perpendicular plate)、そして篩状板(Cribriform plate)です。
篩状板(Cribriform plate): この部分は骨の上部に位置し、鼻腔と脳腔を隔てます。篩状板には多くの小さな穴が開いており、これを通して嗅神経が通ります。
嗅壁(Perpendicular plate): この垂直な板は鼻中隔を形成し、鼻の左右の通路を隔てます。
篩骨板(Ethmoidal labyrinth): これは一連の複雑な形状のエアセル(空気室)で、主に側方と後方に位置します。これらのエアセルは鼻腔の湿度と温度を調節する役割を持っています。
この篩骨は、前頭骨(Frontal bone)、蝶形骨(Sphenoid bone)、上顎骨(Maxilla)、泪骨(Lacrimal bone)、口蓋骨(Palatine bone)といった他の骨と隣接または連結しています。
解剖学的には非常に複雑であり、特に嗅覚や呼吸に関連する多くの構造に影響を与えています。このため、篩骨が関与する疾患や外傷はしばしば複雑な問題を引き起こします。
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鼻腔と脳腔を隔てています。
これがとても重要で、前頭骨、蝶形骨、上顎骨、涙骨、口蓋骨と鱗屑または連結しているということに着目する必要があります。
普通は医学的にも、骨折などの外傷を起こさない限り、あまり問題にされない場所なのではないかと思います。
しかし、脳神経などの重要な器官に隣接するということ、身体の中心にあり、左右にまたがっている骨であること、呼吸器の一部である鼻を構成している骨でもあることなどの構造を考えただけでも重要であるとわかります。
そして、篩骨が様々な症状を引き起こす原因の一つになる可能性があるということだと思います。
なぜ、そんなことに注目するのかと言えば、精神疾患を起こしている人が、目の奥の痛みや違和感をよく訴えることから注目するようになりました。
ここは、まさに篩骨の位置ですが、このあたりからこめかみや、鼻と耳をつなぐラインには、違和感となるような症状がよくあらわれます。ハッキリしない症状です。
逆にこのラインの反応がなくなると頭がスッキリしたり目が見やすくなったりすることからも、僅かな異常で様々な症状が出ることを意味しています。
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