肝と怒
- Shyuichi Nakamura
- Jul 31, 2022
- 2 min read
東洋医学では、肝は、「怒」と関係があると言われています。しかし一見すると穏やかな人で、あまり怒りを感じていないのではないかと思える人もこの反応が出てきたりします。
怒りは、自分の思い通りにならないときに起こる感情です。
例えば、思ったように料理ができなかったなどの日常的なトラブルでも怒りは起こります。
問題は怒ることではなく、怒りによって起こった身体の反応です。
つまり、怒りによって肩や胸に作用した時に問題になるということです。
例えば、肩の弱い人が、怒りの感情に取り憑かれると、怒り肩が続きます。怒りの感情は、あまり長続きしにくいと思います。
感情は穏やかなのに肩を怒り肩にさせていると、怒りの感情が出続けているのと同じ状態になります。
だから怒りという感情が問題なのではなく、それに伴って身体が変化し、それが持続することが問題なのです。
むち打ちなどで、フラッシュバックするというような言い方をしますが、記憶というのは、頭で記憶するのではありません。
身体で記憶するので、自分ではどうすることもできなくなってしまった状態なのです。
怒りの感情がなくなっているにもかかわらず、怒り肩の形が変わりません。
同じように悲しめば胸が縮みます。誰でもそうなります。しかし、悲しみが忘れ去られれば、胸は広がるのが普通です。
もし、胸を縮めているのが癖になれば、悲しくないのに悲しい状態と同じになるのです。
感情が長続きすれば、身体は疲弊します。
記憶というのは頭で覚えるのではないのだとわかります。
身体に染み込ませるのです。
つまり身体を変えない限り感情は変化しないと言えます。
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