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投手2


実は、肘の問題でも肩関節の問題でもありません。

肩関節の内転の動きが悪いことを身体は無意識に察知しています。それをカバーしながら投球していたことが問題です。


一般的には、整形外科に行っても痛めた肘しかみません。肘は確かに腫れています。肘の内側部から上腕も腫れていて圧痛もあります。肘が悪いのは明白ですが、その原因は肘ではないということです。


サイドスローなのでオーバーハンドより、体幹の軸が横にズレやすくなります。

この選手の場合、肩の内転の弱りを体幹の側屈でカバーするような投げ方を無意識にしていたようです。

つまり、本来、楽に投げられる体幹の位置より右側屈を強くして投げていたということになります。

座位で胸椎7番あたりを中心に左側屈させると抵抗があり、右側屈は抵抗がありません。

身体が柔らかいことが良いことではないというのは、何度も書いてきましたがバランスが悪くなっているのです。


体幹の側屈を強くすることで肩関節の内転を助けていたことになります。

それを本人に伝えるとものすごく納得してくれました。

自分でも思うところがあったようです。



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