指と経絡
示指のDIP関節を曲げる時に、内旋するような意識をすると指の動きが明らかによくなります。
しかし、内旋するように意識することはできても、実際には内旋はしません。
母指のIP関節は、逆に外旋するように意識すると動きがよくなります。
この意識は、大きなボールを持つようなイメージと同じです。
手の平は、バスケットボールのような大きなボールを持つように使うと一番負担が少ないのです。
その証拠に病的な症状を示している人は、必ず逆向きの遊びが起こっていることに気づきます。
特にリウマチで指先が変形している人の場合、遊びは顕著です。
関節の遊びは、イメージでしかありませんが、身体の動きをスムーズにさせることがわかります。
また、肩甲骨の内転下制をイメージするだけでも上腕二頭筋や指先の遊びが変化することから、体幹と末端は連動していることがわかります。
ここで問題になるのは単なるイメージであり意識のみです。
しかし、実際の運動ではありません。
意識を使って、イメージすることは、運動をする前の段階です。
このイメージが各筋肉や靱帯、脂肪、皮膚に流れてこそ運動が完成します。
何気なく使っている動きも、まずはイメージというエネルギーが流れて運動が起こります。
それは誰も否定しないはずですが、そのエネルギーは物理的には作用していません。つまり可動はゼロです。
この意味を深く考えたら何が必要かがわかるはずです。
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