2023.10.8 東京勉強会感想
選択は、キチンと世界の設定をしないとできません。
世界観が違えば同じ言葉でも同じ意味を持ちません。
わかっていそうなことですが、それが明確になっていないので選択ができません。
だから効果がないということになる訳です。
当たり前の話をするのに物凄く時間をかけました。
来年は、これを応用した様々な臨床のやり方をやっていこうかな~って思ってます。
やっと基礎から応用の話になってきます。
基礎ができないと絶対に応用は効きません。
テレビのリモコンを操作してもテレビがつかない。
リモコンが原因なのか、テレビが原因なのかわからなければなおしようがない。
テレビが原因だったら、どの回路が原因なのか特定しないとなおりません。
どの回路がおかしいかテストすることができなければなおしようがありません。
どの回路が異常なのかを決めるテスターのようなものが筋力検査であり触診等です。
それができれば部品を変えるなりなんなりすればなおしようがあります。
本当に当たり前の話をしているだけです。
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東京支部長の本橋です。
今年最後の東京勉強会は今までの総集編とも言える内容になるとおっしゃっていたが、原始東洋医学の話から始まった。
宇宙が出来て、星が出来て、地球が存在し、世界が存在する。
治療とはまさに世界をつくることから始まる。世界の設定をつくることで場が出来るのである。
世界とは自分の中で相手の何をみるのか。
陰陽なのか右左なのか。
世界の設定が出来れば自分の意識の中にそれが組み込まれ、気を捉えることが出来るようになる。
それには自分の意識(気)の流れが滞るとブレてしまうのでスピード、リズム、軽さが重要になる。
つい感じようと意識を重くすると、流れも遅くなり、ブレやすくなる。
この軽さというのは意外に難しく、軽くやればスピードもリズムも生まれてくるのである。
東洋医学は体系化されているようで曖昧な部分もある。完璧にこれという枠に嵌る構造でないから曖昧で面白い所なだと思う。
人は常に変化しているから、そうそう当て嵌めが上手く行くとは言えない。
ただ今の東洋医学は当て嵌めも多々見られる。
経絡はここを通っている。経穴はここにある。
けれども現実はそうなっていない。
西洋医学はそれを確立して来ているけど、やはり上手く当て嵌まらないこともある。
体系化された薬を処方するけど、良く効く場合と逆に副作用で辛い思いをすることもある。
中村先生の治療はこの副作用を起こさないよう自分で世界をつくれるのである。
この曖昧で流動性が高く不安定な身体を東洋医学の知識の元、変化させるのである。
自分があると思えばあるし、そんなバカなと思えばないものになる。
陰陽とあるように対照的なものは1か0かに分けることも出来るし、0.6と0.4にすることも出来る。
常に流れている人間という曖昧を曖昧な東洋医学で治療するからこそ、その狙いが狙い通りになることが術者の励みになり喜びという報酬を受けることが出来る。
その喜びは記憶となり、術者としての変化も出来る。
大脳基底核ループである。
何度も聞いている話しだし、自分でも実感していることだが、「思いはエネルギー」であり、エネルギーはパッションであり、物質に変化するのである。
今回の勉強会はまた一段思いについて積み重ねが出来たように思う。
自分の成長はやはり目に見えない曖昧なものだが、勉強会でパッションやエネルギーの場を経験すると螺旋階段を一段登れるのである。
それが何となくでも客観視出来ると、この勉強会に参加することが病みつきになるのではないか。
リピートして参加して下さる先生方は、きっと螺旋階段を一段ずつ登った少し高い景色を楽しんでいるのだと思う。
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思わなければ動きません。
思いだけでは動かない。
しかし、思うことで様々なことが身体の中で起こっているという事実を知っていないとどう思えば良いのかがわからない。
日常生活やスポーツ、武道、音楽等様々なことに通じます。
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