首が痛いと言うけれど
首が痛くなって、それから歩行が困難になったという高齢者が来られました。
なるほど、首を動かすと痛そうです。
そこで、どう動かすと痛いのかを聞いてみると全部と言います。
つまり、どう動かしても痛みがあるという訳です。それはありえないから、どっちに動かすと痛みが強くなる?
と聞くと左の方が強いかなぁ~。
やっぱり右も痛い。全部痛いと言うことになったみたいです。
それじゃ~捻ってみて、前後してみて・・・
全て痛いと言います。
これぐらいの角度ではどう?
と問いつめていくと左の方が痛いと言います。
それを調整してみると痛みがなくなったみたいですが、すると全部痛かった痛みが今は痛みはないと言います。
しかし、今度は腰が痛い、足が痛いと言います。
同じことを繰り返した後、歩いてみてと言うと杖をついていたのに杖をつかなくても歩けるていることに気づいてもらいました。自力で歩いているのですが、帰りには杖をしっかりついていました。
杖が頼りになって、杖は足になっているんだなぁ~と思います。
治ることはないかもしれませんが、その問題点は痛みじゃないんだろうなと思います。
治るのを決めるのも自分で、治らないことを決めるのも自分なんだろうなと思います。
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