top of page

関節観察の重要性(その3)

関節には必ず連動性がある


こういう関節の連動性を知っている人が、ツボと関連性があると信じ(位置的に)刺激したのが、トリガーポイントのような物理刺激なのではないかと想像します。しかし、これは東洋医学の経絡やツボとは全く違います。これを同じにするのは無理があります。


経絡やツボに似た場所に刺激点があるというだけで、経絡やツボを操作した方法ではありません。なぜなら、経絡やツボは、あくまでも概念だからです。

物理刺激とは違います。経絡やツボがあるという意識が最初にあるから出現するのであって、物理刺激とは違います。たまたま同じようなところに刺激ポイントがあったというだけです。トリガーポイントの場合、効果があるからという理由が出発点だろうと思います。


しかし、ゆっくり、小さく、綺麗な動きを知っていると、その連動性から物理刺激としての方向は容易に想像がつきます。

きっと、このような物理概念を経絡やツボだと勘違いしてしまうので、経絡やツボが物質的な存在だと思ってしまうのでしょう。だから経絡をツボを固定化しようとしてしまうのです。これは大きな間違いだと私は思っています。


東洋医学における経絡やツボ


経絡やツボは深く刺したり、電気刺激をしなくても効果がでますが、物理刺激はあくまでも物理刺激なので一定の刺激量が必要です。この違いを知っていないと物理療法と経絡やツボが同じだと勘違いしてしまいます。きっと、そんな人は多いと思います。経絡を使った方法は、もっともっと軽微な刺激で全身に一瞬で影響を与えます。


しかし、物理現象であっても、このような関連性の現象が起こることから肩関節は、外旋困難な状態になり、いわゆる巻き肩の状態になります。

肩甲骨は外転挙上しやすくなり、右背中は猫背状態になりやすくなります。これは腰痛にも影響を与えています。そして足の上げ下げにも影響し、体幹の軸がブレます。


小さく綺麗にゆっくり動かす動きは関節の遊びを感じ取る方法です。大きく動かすと関節の遊びはわかりませんし、早く雑に動かすと全くわかりません。しかし、一般的な手技療法は、施術を行う際、この3つを重視してしまいます。速く、大きく雑な動きです。スポーツでもスピードは求められますが、スポーツは正確性が重視されるので気づく人は、この違いに気づくでしょう。



Commentaires


Featured Posts
Recent Posts
Archive
Search By Tags
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page