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関節観察の重要性(その1)

関節観察の重要性と新たな視点:鍼灸師のための動きの研究


鍼灸師にとって、関節の動きを観察することは非常に重要です。なぜなら、鍼灸院を訪れる患者さんの多くが、何らかの関節障害を抱えているからです。一見無関係に見える精神疾患であっても、関節症状がなくても、胸椎上部の左回旋制限や肩甲間部の緊張が見られることが殆どです。そして、この動きの改善が症状の安定に繋がることから、動きは様々な疾患と関係することが分かります。

そもそも疾患別に区別すること自体が不適切なのです。


ゆっくり、綺麗に、小さく動かす


関節の動きを観察する際、「ゆっくり、綺麗に、小さく」動かすことが重要です。ゆっくり動かすことは太極拳やヨガなどでも言われますが、これら3つを同時に意識することは稀です。

この3つの動きの話は、私のセミナーで何度も伝えているオリジナルの発想です。同じようなことを言っている人がいれば、たぶん私の関係者だと思っていただいて良いと思います。この理論は、多くの手技療法を行う方に知っていただきたい知識と現象です。

特に鍼灸師は、動きについて知らない人が多いようなので、是非、動きの研究をしてください。

また、動きは「気」の作用のあらわれです。内臓の状態等も含めて思わぬ関連性があることに気づくはずです。


初動と関節の連動性


どんな動きも必ず初動があります。初動が偏っていれば、大きな動きも偏ってしまいます。初動が綺麗であれば、大きな動きも偏りません。

初動(小さく動く)の綺麗な動きは、初動を行おうとした瞬間に訪れます。初動のはじまりは動かそうと意識した時です。この段階では、まだ運動はされていません。しかし、脳は、どう動くのかを知っています。

実は、動こうと意識した0.5秒前には脳の補足運動野に信号が流れているということは証明されています。この信号は完全な無意識ですが、この信号こそが動きを作っているのです。この信号にエラーがあれば、全てに不具合が生じます。つまり脳からの無意識の信号が動きを作り運動が行われるということです。

この視点に立って動きを観察すると今までの視点とは違う現象が起こっていることがわかります。



 
 
 

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